2020年5月28日木曜日

コロナウィルスは、季節性のものなのか? 娘の親友がコロナウィルスの疑い


Dépistage du coronavirus : le déconfinement, dépendant des tests ...


 ロックダウン解除から2週間が経過しましたが、フランスには、現在のところ、感染爆発の第二波の予兆は、表れておらず、一日の死者数や重症患者数も減少してきていることから、コロナウィルスは、季節性のものではないか? これから夏にかけて、コロナウィルスは、その威力を失っていくのではないか?と言い出す人が増えてきました。

 National Weather Serviceは、今年、5月、6月、7月の気温と降水量の上昇を予測しています。例年だと、これは、あまり歓迎されないニュースですが、今年ばかりは、暑くて湿度の高い夏がコロナウィルスにブレーキをかけるかもしれないことが、妙な希望を煽っています。

 これまでに存在してきた呼吸器病原菌、ウイルスは、温度と湿度が上昇するにつれてその力を失っています。しかし、その原因は、解明されていません。また、コロナウィルスに関しては、他のウィルスと同じかどうかも現在のところは、はっきりと証明されてはおらず、夏が私たちを救うかもしれないという明確な証拠はまだありません。感染者数の減少が気温の上昇により、ウィルス自体の威力を弱めているのか?また、気温の上昇による人間の行動の変化によるものなのか? 世界の温帯地域においてもコロナウィルスの感染が起こっていることから、気温や湿度の関係は、考えにくいと発表している学者もいます。

 逆に、気温や湿度の上昇でウィルスが威力を弱めているとすれば、夏が終わり、秋・冬になれば、また感染拡大の可能性が高まるということでもあります。気温が下がれば、感染が広がりやすいということは、暑い夏にもエアコンをつけてはいけないことになる!などと、無謀なことを言い出す人まで出てきました。

 そんな中、娘の高校までのクラスメートである親友に、コロナウィルスの症状が表れました。ロックダウンになって、50日くらい経った頃、5月に入って気温もかなり上昇している時期でした。彼女は、ロックダウン中には、1〜2度、日用品の買い物に出かけたきりで、感染したとすれば、その買い物以外には、感染経路は、見当たりません。

 最初は、風邪のような症状で、全身の倦怠感に襲われ、少しして、咳が出始め、高熱が続きました。時が時だけに、彼女は、恐怖に震えながらも家で安静にしていたのです。

 しかし、一向に回復には向かわずに、呼吸が苦しい症状が表れ始めました。彼女は、子供の頃、喘息を患っていて、風邪を引けば、気管支炎を起こしやすい、いわゆるゼーゼーするような状態に陥りやすいのですが、今回ばかりは、ゼーゼーするような症状ではなく、息が苦しいという症状だったそうです。

 いよいよ、ヤバいということで、かかりつけの医者に連絡し、診察を受け、コロナウィルスのPCR検査を受けた方が良いという医師の判断で、家の近くのクリニックで検査を受けました。鼻の奥をかなり長い時間突かれる検査だったそうです。検査の結果が出るまでは、3日間かかりました。

 結局、検査の結果は、陰性でしたが、結局、彼女の症状は、何の病気であったのかは、わからないままです。解熱剤を飲んだくらいで、特に治療といった治療も受けることなしに、幸いにも彼女は、自力で回復しましたが、現在の状況では、医師もコロナウィルスのことで頭がいっぱいで、まるで、コロナじゃなければ、病気じゃない・・とでも言わんばかりで、結局、彼女の症状の原因が何であったのかは、わからないままです。高熱が続き、呼吸困難まで起こした病気については、放置されたままなのです。

 彼女の受けた検査の精度にも疑問はあります。検査するタイミング、検査の仕方などでも正しい結果が出るかどうかは違ってきます。

 現在は、彼女は回復していますが、本当は、彼女は感染していたのかもしれないし、感染していなかったとしたら、彼女の症状は何か他の病気によるものだったということです。

 これは、現在の医療がコロナウィルスに過度に集中し、(そうせざるを得ない状況であったが・・)それ以外の病気が放置されがちになっているという事実です。

 これは、他の病気の患者が放置されることであり、平常時には発見できた病気が、もしかしたら、手遅れになるということでもあるのです。現在、コロナの影響で、予定していた他の疾患のための多くの検査がキャンセルになっています。コロナウィルスの二次災害が起こらないためにも、一日も早く、日常を取り戻せることを願っています。

<関連>「絶対に入院したくないフランスの病院」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/12/blog-post_53.html
























 

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