ナスもピーマンも唐辛子も何もかも大きい |
約2ヶ月間のロックダウン中は、感染が怖くて、2回しか買い物に行かずに過ごした私です。ちょうど、日本から帰国して、まもなくのことだったので、日本から山ほど運んできた食料品が潤沢にありましたし、ロックダウン直前に買い込んだものを冷凍してあったりしたからです。
しかし、それでも買い物に行かざるを得なくなったのは、何と言っても野菜がなくなってきたからです。いつもは、日本から帰ってきた後に行くフランスのスーパーマーケットは、腹立たしく感じられるほど、魅力的なものがないように感じられる私ですが、その時ばかりは、新鮮な野菜にちょっと嬉しくなったのも、珍しい体験でした。
周りの人は、どんな買い物をしているんだろう?と思うことはありませんか? 今日は、ごくごく庶民の私が日常でフランスで買っている野菜をご紹介します。なんだか、フランスに長くいると、当たり前になっている野菜ももしかしたら、日本の方にとったら、ちょっと珍しいかもしれないと思ったからです。
レチュ、バタビア、シコレ(チコリ)などのサラダ類 |
まずは、サラダ。最近は、少しは、増えてはきましたが、フランス人は、野菜をあまり生では食べません。圧倒的に火を通して食べることが多いと思います。それでも、いつも売っているサラダ。サラダと言えば、日本では、レタスが主流だと思いますが、レタスもアイスバーグと呼ばれて売っていますが、主流は、Laitue, batavia, chicolee(レチュ、バタビア、シコレ)など、また、やたらとがさばる葉物です。
アンディーブ |
アンディーブも我が家はサラダにしますが、(オリーブオイルに塩・胡椒、ガーリックパウダー、ビネガー、マスタードをクリーム状に混ぜて、ザクザク切ったアンディーブと合えます。独特な歯ざわりが美味しいです。)フランス人は、おそらく、ハムと共にコンソメスープで煮て食べることが多いと思います。
赤かぶは、日本のようにまん丸なものより、細長いものが多く、フランス人は、なんとバターをつけて食べます。
アーティーチョークは、茎の部分を切って、丸ごと塩茹でして、お皿にドンとのせて、一枚一枚、剥がしながら、茎に近い部分をソースをつけて、嬲りながら食べます。最後に残った芯の部分が柔らかいたけのこのような感じで、その部分だけが瓶詰めになって売っています。
生のホワイトアスパラは、春だけ |
他の多くの野菜にも、本来の季節があるにも関わらず、一年中、並んでいますが、ホワイトアスパラは、春先だけ、店先に並びます。皮を剥いてから茹でます。スープにする時は、茹で汁も使います。アスパラは、季節を感じられる野菜です。
我が家において、ポアロは、もっぱら日本のネギの代用品ですが、フランス人は、ポトフに入れたり、ビネガーで煮たりします。ビネガーで煮るのもとろーっとして、美味しいです。あと、ポアロのタルトっていうのもあるな・・。
セロリとセルリラーブ(セリアック) |
自分でお料理する場合は、皮を剥いて、スティック状に切り、バターで炒めて仕上げにビネガーとハチミツを垂らして、付け合わせに添えたりします。また、スープにする家庭も多いようです。
エシャロットは、小さい細身の玉ねぎのような形をしていますが、生ガキを食べるときに、散らしたり、私は、フランス料理を作るときには、とても良く使います。玉ねぎとニンニクの中間のような味ですが、バターなどで炒めると玉ねぎとニンニクを合わせて炒めるよりも上品な風味があります。バターや生クリームとの相性がとても良いです。エシャロットをみじん切りにして、バターで炒めたものを小分けにして少量ずつ冷凍しておくと、少し入れると味が引き立ちます。
冷凍といえば、きのこ類もフランスには、たくさんありますが、一番、お手頃なのは、シャンピニオン・ド・パリと呼ばれるいわゆるマッシュルームですが、マッシュルームをスライスして冷凍しておくと、生の時よりも香りがたって、とても良いです。
以上、特に贅沢なものは、何もありませんが、私が日常、買っている野菜です。私がこれらの野菜にあまり喜びを感じないかというと、やはり、これらの野菜は、フランス料理に適した野菜であって、我が家は、ほぼ日本寄りのお料理が多いからだということに、今、気がつきました。
それでも、飽き足らずに日本の野菜を育てたりしていますが、これからは、フランス料理もちょいちょい作っていこうかな?と思っています。
ごめんよ!娘!
彼女は、半分フランス人なのに、フランス料理がお好みではないのです。
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