2021年2月6日土曜日

オー・ド・フランスの高齢者施設で111人中106人感染のクラスターを起こした新しい変異種の出現

    


 オー・ド・フランス、エーヌ県にある高齢者施設でクラスターが発生していたことが公表され、その感染率等のあまりの数字の高さから、心配する声が上がっています。

 1月の初旬に最初の感染が確認されたこの高齢者施設では、すぐに衛生管理を強化し、隔離等の措置と取ったにもかかわらず、111人の居住者のうち106人が感染し、うち27人が死亡するという悲惨な状況を生んでいます。

 この感染に関するサンプルを検査した結果、これまでにあまり普及していない変異種の存在が明らかになっています。この変異種は、昨年12月末から中東、アメリカで、1月からはスイス、フランス(ブルゴーニュ)で検出されているものと同種のものであると判明しています。

 現在のところは、この新たな変異種がこれまでのコロナウィルス(オリジナル)と比べて、より伝染性、死亡率が高いものかどうかは確認されていません。

 CNR Institut Pasteur(パスツール研究所・国立生物学・医学研究所)は、イギリス、南アフリカ、ブラジルで発見された変異種と同じように、「懸念される変異種」としては、その新変異種を考慮していませんが、このクラスターの発生により、この変異種に関する再調査が行われることになっています。

 しかしながら、111名中106人感染、27名死亡という事実は見過ごすことはできず、これが、高齢者施設というリスクの高い環境であったことが原因であったのか? また、この施設の衛生管理に問題があったのか? 確認はできていません。

 フランスでは、昨年3月からのロックダウン時には、禁止されていた高齢者施設の面会は、以後、解禁されており、外部からの感染も充分に考えられるところです。

 また、開始されているワクチン接種も高齢者施設を最優先にすでに開始しているにもかかわらず、高齢者施設において、このような極度の割合での感染が起こり、クラスターが発生しているということは、ワクチンの有効性にも疑問が生じてきてしまいます。

 もっとも、この高齢者施設の住民のどの程度がワクチン接種を済ましていたのかどうかは、わかりません。

 どちらにしても、少しでも気が緩み、衛生管理が疎かになれば、このようなクラスターは、あっという間に起こる状況にあり、特に高齢者施設のようなリスクの高い場所での面会の制限などは、あって然るべきではないかと思っています。

 ただし、この地域の保健庁は、ここ一週間、職員の間に新しい感染は起こっていないと明言しています。

 フランス人は、もともと日常を清潔に保つ習慣がない人たちなのです。日本人が普通の日常生活送っている状況がおそらく、フランス人が現在、感染にすごく気をつけて生活している状況なのではないかと思うことがあります。

 フランスは、家の中を土足で歩き回り、一度使ったティッシュは再度使わずに捨てましょうと厚生省が呼びかけなくてはならない国なのです。

 ウィルスは、変異していく性質を持っているものですが、また、このクラスターの発生により、新しい変異種の懸念がフランスでは起こり始めているのです。


<関連>

「フランスの駅とトイレの先進国とは信じ難い臭さ」

https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/08/blog-post_27.html

「フランスのゴミの収集 フランス人の衛生観念」

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