2020年5月22日金曜日

ロックダウン解除後、フランス各地に起こる不穏な動き・フランスのデモ

 フランスといえば、デモ・ストライキ、と、すぐに連想されるくらい、フランスは、デモやストライキが多い国です。さすがにロックダウン中は、デモもストライキもありませんでした。  ロックダウンが解除されて、晴天にも恵まれて、街に人が出始め、場所を見つけては、集まり、ピクニックを始めたり、ビーチにも、解き放たれた空間を楽しむ人があふれ始めていますが、解き放たれたのは、平和に?友人や家族との時間を過ごす人ばかりではありません。  ロックダウン解除が解除になり、日常生活を取り戻しつつあるということは、フランスに、デモやストライキが戻ってくるということでもあります。  ロックダウン解除後、...

2020年5月21日木曜日

ロックダウン解除・祝日と晴天とで外に出たい若者たち

     今週のフランスは、晴天に恵まれ、気温も30度近く上がり、まさに、家にいるのがもったいないような陽気です。日も長くなり、夜9時近くまで、明るい季節です。  フランスの5月は、日本のようなゴールデンウィークではありませんが、祝日が多い月でもあり、今週も21日(木)が祝日(昇天祭)で、金曜日1日を休めば、週末を含めて水曜日の夜から5日間の連休になるため、例年、プチバカンスに出かける人も多いのです。  今年は、ロックダウン解除になってから、初めての祝日ということで、また、水曜日の夜から、セカンドハウスなどに出かけようとする人や帰省する人を警戒する体制(現在は、1...

2020年5月20日水曜日

フランスのコロナウィルスの流行は、いつから始まっていたのか?

 フランスでの感染爆発の感染源の一つとなったのは、グランエスト(フランス北東部の地方)ミュールーズにある教会での、今年の2月中旬に、一週間にわたる全国から大勢の信者の集まる集会であったことがわかっていますが、(そこから感染が広がり、いよいよフランス中が危機的状況に陥ったのが、それから約一ヶ月後の3月中旬のことです。)ここのところ、そもそも、最初の感染は、いつから始まっていたのか? ということをフランス中の医師たちが突き止めようとする動きが見られています。  2週間ほど前だったでしょうか? 2月の中旬のグランエストでの集会よりも、かなり早い段階、昨年の12月27日の段階で、原因不明とされていた患者が、実は、コロナウィルスに感染していたことが、発覚しました。  その患者が感染して、症状を発症していた段階では、コロナウィルスの症状も具体的に知れ渡っておらず、病名がつけられていなかったのです。幸いにも、その患者さんが回復して、かなり経って、コロナウィルスが全国に蔓延した後に、担当していた医師が、もしかしたら、あの患者は、コロナウィルスに感染していたのではないかと、この患者のPCRサンプルを再分析したところ、実は、コロナウィルスに感染していたことがわかったのです。  その男性の感染経路を調べると、彼の行動範囲には、感染経路は、見つからず、どうやら、その男性の妻が空港近くのスーパーマーケットで働いており、旅行用のキャリーバッグを転がしながらやってきた旅行者を応対した経過があり、彼の妻が最初に感染していたことが突き止められています。  ところが、フランス・フィガロ紙によれば、ここにきて、多くの医師たちが、昨年の10月まで遡って、病院で対応した患者のレントゲン写真をはじめとする詳細なデータの再確認を始めたところ、コロナウィルスの流行が中国でさえ確認されていなかった、昨年の11月16日以前のデータにコロナウィルスと見られる症例が2件、確認されたことが、発表されています。  2019年11月16日からのコロナウィルスの2つのケースから、その後1月16日の段階での12人への感染を特定し、それは、...

2020年5月19日火曜日

コロナウィルス・ロックダウン生活と海外生活 

 フランスで続いたロックダウンは、2ヶ月近く続きました。これから気候が良くなっていく時期に、急に監禁生活が始まって、コロナウィルス感染の恐怖もあり、日々、変わっていくフランス国内や、世界の状況に、ハラハラしながらも、淡々と家の中での生活を送ってきました。  日頃から、私は、どちらかというと家にいるのが好きな方なので、娘がまだ、小さい頃などは、学校やお稽古事の送り迎えや仕事が忙しくて、一日でいいから、どこにも出かけずに、家にいたいと、よく思ったものでした。  一週間前に、ロックダウンは、一応、解除されましたが、結局、ロックダウン中の外出は、2回、買い物に出かけただけで、ほぼ、ず...

2020年5月18日月曜日

ロックダウン解除後、フランス国内 100キロ以上移動して帰ってきた娘

 学業のために、親元を離れて、シェアハウスで一人暮らしをしていた娘が、2年間のエコールでの生活を終えて、自宅に帰ってくることになりました。あと、最低でも1年間は、学生生活が続くのですが、ここから先、一年間は、実際には、海外へのスタージュ(インターンシップ)や、留学の予定になっているために、コロナウィルスとは、関係なしに、シェアハウスは、引き上げてくることになっており、そのタイミングを見計らっていました。  シェアハウスの契約が学校の授業と試験が終了する5月の半ばまでにしていたため、どちらにしても、その前には、帰って来なければならない状況でしたが、最初にロックダウンになることが決まっ...

2020年5月17日日曜日

ロックダウン解除後、最初の週末・さっそく、黄色いベスト運動が再開

       ロックダウン解除後の最初の週末を迎えたフランス。気候の良いシーズンでもあり、これまで2ヶ月間にわたって閉ざされていた店舗やビーチも次々と再開され、人混みのできる人出が心配されていました。  政府は、未だ、コロナウィルスの感染は蔓延しており、多くの人が集中治療室で治療を受けている状態なのだから、皆が感染の危険が高いことを繰り返し、注意喚起の報道を流す一方で、パリから100 km以内(現在のところは、100 km以上の移動は禁止されています)で行ける場所・・などという報道や、各地のビーチの風景などが流され、国民の外出を煽っているのではな...

2020年5月16日土曜日

マクロン大統領のパリ病院訪問での医療従事者との衝突・コロナウィルスと戦う医療従事者と大統領の直接対決

 久しぶりにマクロン大統領のマスク姿を見たと思ったら、金曜日は、パリ13区にある l'hôpital de la Pitié-Salpêtrière (ピティエサルペトリエール病院)を訪問していました。ピティエサルペトリエールは、パリにある国立の、大学(医学部)、研究施設等も併設した大きな病院です。  この病院視察の最中に、マクロン大統領と病院の医療従事者との間で、まさかの緊迫した衝突が起こりました。それは、二人の看護師との会話から始まりました。  最初は、看護師から病院の労働条件と、コロナウィルスの危機の真っ只中にある病院の医療物資についての質問から始まりました。「政...