パリ商事裁判所は、フランスではかなり歴史の長い(1896年創業)靴ブランド「アンドレ(André)」が破産状態にある同社の清算を正式に発表しています。
同文書によると、現在、従業員30名しかいない同社は再建不可能であり、その主な理由として、「家主との問題」や「ショッピングセンター大手ウェストフィールドとの交渉決裂」などが挙げられています。
私自身、以前のように買い物をしなくなっているので、アンドレがそんな状態になっていることも全く気が付いていませんでしたが、アンドレは、以前は、パリの繁華街やショッピングセンターには、あたりまえのように存在するお店のひとつでした。
それが最後は、従業員が30人しかいなくなっていたなんて、びっくりでした。
アンドレは、女性・男性向けの比較的、正当派な感じのブーツ、ローファー、パンプス、サンダルなどを扱うそこそこのクォリティの靴屋さんでした。私も以前は、何度か買い物をしていました。
すごく印象に残っているのは、娘の靴(たしかブーツだった)探しは毎年、大変なことで、多分、私が持っていたアンドレの靴が欲しくて、買いに行ったところ、一番小さいサイズでも、少し大きくて(小学校高学年か中学生くらいだった?)、娘が気に入ったブーツが彼女のサイズがなくて、「来年、買いに来てね!」と店員さんに言われたのが、なぜだか、すごく印象に残っています。
思い返せば、フランスの古い世代であった亡き夫は、靴にはとてもこだわっている人で、娘がほんの小さな頃から、足のカタチが悪くなるからと革靴を履かせなければいけないと言い張り、娘は小さな頃から革靴を履かされて育ちました。
子どもならば、運動靴の方が・・とも思っていたのですが、当時の私は、「フランスは、そういう国なのかしら・・」と、あまり抵抗もせずに、夫の言うままに娘には革靴を履かせていました。
なので、娘は通学の時にも必ず革靴で、スポーツをするときにはスニーカーや運動靴で・・とそんな感じでした。
当時は、冬には、小学生でもブーツを履いているのも珍しくはなく(通学時)、まあ、どんどんサイズが変わっていく娘の靴探しは、毎年毎年、大変なことでした。
昨今は、そんな古臭いことを言うフランス人も減ってきたのでしょう・・いわゆる革靴を扱うアンドレのようなお店は、当然、売上げが減少していたのも頷けます。
正直、私自身もたくさん歩かなければ・・と心がけているために、革靴というものをすっかり履かなくなり、スニーカーばかりですませてしまっています。
多くの中堅どころの既製服メーカー、カマイユ、エスプリ、NAFNAF、minelli、GAP、プリンセス・タムタムなどなど、近年、経済情勢の影響を受けて姿を消した数多くのブランドリストに創業130年という靴ブランド「アンドレ」も加わったことになります。
創業130年という老舗の看板があれば、やり方次第でもっと何とかできなかったのか?と思わないでもありませんが、移り変わりの激しいファッション業界、ついに老舗靴屋さんまでもが、その看板を下ろすことになったのは、残念な気もします。
アンドレ(André)破産から清算手続き
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