2026年10月19日月曜日

10月17日のフランス全土にわたる暴動について これは酷すぎ・・

 


 フランスに住んでいると、デモは日常的にやっているし、実際、「また、やってる・・」と、そこで、多少の騒ぎになることはあっても、さほど響かなくなっていることが、正直、自分でも驚きではあります。

 冷静に考えれば、大変なことではあるのですが、慣れというのは怖いもので、実際にデモなどの情報が入れば、一応、気をつけたりはするものの、私が住んでいる場所が比較的、穏やかなエリアであることもあって、土日だったりすれば、静かなままであったりもするので、報道等で流れてくる映像を見て、初めて驚いたりするのが実のところです。

 しかし、今回のデモから暴動へと発展している様子には、さすがに度を越えているな・・と危機感を持っています。

 今年度の大がかりな動きは、高校生のデモから始まり、今回は、そこから派生したというか、この最初のデモが想像以上に大きなものになったことが呼び水のようになり、もっと広範囲な不満、燃料、エネルギー、食料品等の生活費の高騰や公共サービスへの不満、格差への反発、政治への失望(マクロン大統領の政権運営に対する不満から学生や労働組合、左派の政治勢力を動かしている)という単なる一つの政策への反対だけではなく、生活への不安と政治への不信が重なったものであると見られています。

 今回、10月17日のデモは、内務省の発表では、全国で約55万人(うち11万人がパリ)、主催者側は80万人を動員したとしています。また、1,800人が逮捕され、500人以上の警察官、憲兵、消防士が負傷し、マティニオン宮殿では、閣僚級の危機対策会議が招集されました。

 パリでは店舗の略奪や車両への放火、警察との衝突が激しく、リモージュでは市庁舎が燃やされ、リヨンでは観光案内所が放火されるなど、深刻な被害が発生しています。

 昨今のデモは、すぐに暴徒化してしまう傾向があり、生半可なデモでは、政府が動かないと思っているのか?手が付けられない状況になりますが、これは、れっきとした犯罪ですし、これらの暴力・破壊行為が本来の要求を掻き消してしまうことになってしまうのは、正当な主張をするためにデモを行っている人々にとっては、非常に気の毒なことです。

 また、今回の暴動は、間近に控えている大統領選挙も関係しているとも言われ、左派勢力が先導とまではいわないまでも、このデモを支持していますし、これに乗じていつも登場するブラックブロックのような破壊行為そのものを目的とするグループまでもが登場していることが確認されています。

 ただでさえ、景気が停滞しているところに、このような破壊行為・略奪行為などが頻繁に起これば、ますます事態は悪くなるばかりです。

 マクロン大統領が1期目に就任してすぐに起こった黄色いベスト運動でしたが、2期目の任期の終盤で再び国中を沸かしている今回の暴動・・マクロン大統領は、結局、最初から最後まで暴動に苦しめられることになっています。


10月17日フランス暴動


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