私自身は、もう慣れてしまったので、そこまで気になることはなかったのですが、日本から来た人などには、驚くことがいっぱいあるようで、そのひとつは、やたらと歩くところが多いということです。
どこかの駅で違う路線に乗り換えたりする場合、同じ駅内でも別の路線のホームまで移動するわけですが、アクセスがしやすい路線というものもあるには、あるのですが、そう遠くないにしても、途中で階段を上って、またすぐ下りて、「じゃあ、さっき、なんで上がったのよ!」と思うようなところがけっこうあって、細かな通路を渡り歩かなければならない場合が多いです。
エスカレーターがない駅も多いし、あっても故障中というケースも多いし、ホント、健脚じゃないと、メトロの移動は厳しいだろうな・・と思うことがあります。
それでも不幸中の幸いは、例えば、ベビーカーを押していて、階段の前で立ち往生している人がいたりすると、スッとどこからか人が表れて、ひょいとベビーカーを持ち上げて階段を上ってくれたりして、その後は、何ごともなかったようにスマートに立ち去っていく人がけっこういるので、本当に困っている人は見たことはありません。
私でさえも、重い荷物を持っていたりすると、「手伝いましょうか?」と声をかけてくれて、重い荷物を持って上がってくれたりする人があらわれることが多いので、優しいな・・と好意に甘えてしまいます。
とはいえ、ムダな上り下りが多いメトロの通路には、遭遇するたびに、また・・ここもだ・・と軽くウンザリします。
パリのメトロは1900年に開通したそうで、その後、路線が段階的に増えてきています。1号線から今のところ14号線、15号線(これは2026年10月開通予定となっていますが・・)、この先、16、17、18号線まで計画・建設が進められています。
多少の例外はありますが、このため、後からできたものほど、奥深く掘っているため、階段が多いことになります。ただし、最近、出来ている駅に関しては、エスカレーターがしっかり完備はしていますが、その駅との乗り継ぎの路線とのアクセスとなると、路線ごとに違う深さで作られていることもあり、また、パリの地下には、古い建物の基礎、上下水道、地下室、他の路線のトンネルなどが入り組んでおり、高さが一定にはできずに、上がったり、下がったりが多くなっているのです。
もともと別々に作られた駅を乗換駅として接続した場合、最初から一体設計された駅のように平らでまっすぐな通路にするのは困難なのだそうです。
また、古い駅になればなるほど、エスカレーターやエレベーターを後付けしにくいということもあり、こんなに階段上る??と心底、ウンザリする駅もあります。
しかも、螺旋階段のようになっていて、終わりが見えず、延々と上らなければならない駅もあります。
総合的にいえば、乗り換え客の歩きやすさよりも、各路線を建設できる場所に通すことが優先された結果ということらしいです。
これは、メトロの階段問題だけでなく、あらゆる面において、顧客の便利さとか、使いやすさといったことに対する配慮が欠けている・・と感じることが多いのです。
これも私が日本(東京)で生まれ育って、日本の清潔で便利な環境がごくごく当然のこととして、育ってきたので、いちいち「え~~?」と思うのであって、パリの人は、「これはこういうもんだ・・」と素直に受け入れている感じがします。
パリのメトロの階段
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