日本から、パパ活とか、立ちんぼとかいう話を漏れ聞くことがあり、驚いていましたが、フランスでも、未成年者の売春行為は社会問題になりつつあり、なかでも未成年者に対する売春強制行為の件数は過去 4 年間で 6 倍に増加していると言われています。
この売春行為には、様々なケースがあるようで、今回のケースは、未成年の少女たちを誘拐してアパートに監禁し、売春行為を強要していたという残酷なものでした。
被害に遭ったのは、15歳と17歳の少女で、パリ19区のアパート内に監禁され、売春を強要されていました。この少女たちは、家出していたそうですが、1月半ば過ぎに父親に「自分は今、誘拐され、監禁されている」と助けを求める電話をしており、この娘の携帯電話の位置情報から、居場所を突き止めることに成功し、パリ19区の警察官とパリ警察本部の未成年者保護旅団がアパートに突入しました。
アパート突入時は、容疑者3人は酩酊状態で、ナイフを持って暴れて抵抗した模様ですが、警察がスタンガンで応戦し、3人の身柄の拘束に至ったと言われています。
容疑者は、25歳と30歳の男性2人と22歳の女性の3人だそうで、女性が混ざっていることがさらに恐ろしいことです。
しかし、売春行為はもちろんのこと、このような未成年を誘拐して、売春を強要するという事件は、珍しくはないようで、過去の事件を遡るとけっこうあることにさらに驚かされます。
昨年の8月には、17歳の少年2人が14歳と20歳の女性を監禁したうえで、脅して売春を強要するという事件があり、1日に6人から10人の客が来ていたと言います。しかし、彼女たちには、報酬はなく、この17歳の少年でさえも別の人物に雇われて警備のような仕事をしていたにすぎず、この誘拐、売春強要は、組織的なものであったことがわかっています。
調べてみると、14~15歳の売春強要事件は次々と出てきます。多くのケースにおいて、この少女たちは家出少女であることが多く、最初は金品のために、甘い言葉に誘われて、むしろ、お姫様気分にさえ陥っている場合もあるのですが、現実には、暴力、殴打、強姦、侮辱、唾吐きが待っており、暴力と脅迫により、完全に支配される力関係になっていきます。
そもそも、常識的に考えてみれば、14~15歳の女の子がたとえ、一晩でさえも家に戻ってこなければ大騒ぎになるのが普通で、それが数日間、数週間、時には数ヶ月にわたり行方不明となれば、売春行為云々以前に大変なことです。
それが売春を強制されて初めて親に連絡してきたり、警察に駆け込んで助けを求めるまで見つからないなどというのは、異常な話でもあります。
しかし、こんな話で不謹慎ではありますが、売春も、需要と供給があって成立する話でもあり、それだけの客がいるということも見逃してはならない現実でもあります。
1月初旬には、オー・ド・フランスで14歳の少女と親密な関係を持った疑いで13人の男が逮捕されています。
まったく、家出少女、売春をする者、それを強制する者、そして、その客・・とどこから手をつければよいのか? どうしたら、こんなことになるのでしょうか?
未成年少女を売春強制
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