2021年2月12日金曜日

フランスが恐れるイギリス・南アフリカ・ブラジル変異種の拡大

   フランスでは、イギリス変異種に引き続き、南アフリカ・ブラジル変異種の感染拡大が心配され始めています。 イギリス変異種は、その威力を拡大し続け、先週は、感染者全体の15%程度であったものが、今週には、20〜25%にまで拡大しています。 そして、さらにモゼル県(フランス北東部・グラン・テスト地域)では、ここ4日間に南アフリカ、ブラジル変異種が300件も検出されており、さらに過去を遡れば、これに加えて200件(つまり合計500件以上)が検出されています。 このモゼル県での変異種拡大については、ことに心配されているのは、この感染拡大が、海外旅行によるもの、あるいは旅行者からの感染でも...

2021年2月11日木曜日

娘の日本への留学・再びキャンセル 日本の国立大学は4月以降の留学生を受け付けない

   本当なら、我が家の娘は、昨年の9月から、日本の国立大学の大学院に半年間、留学する予定になっていました。 彼女の通うグランゼコールの最後の1年間は、ほぼ、海外でのスタージュや留学での予定で埋められていました。ところが、このコロナウィルスによるパンデミックにより、予定は、大幅に狂ってしまいました。 海外留学を予定していた人の多くは、ここ1年間の世界の変わり様で、予定を変更せざるを得なくなった人が多いと思います。 留学といえば、人生においてのなかなかの重大イベントです。留学する決断をするということも、なかなか勇気のいる決断ですが、それを諦めなければならないというのも、なかなかショッ...

2021年2月10日水曜日

このままロックダウンせずに乗り切ることは可能なのか? コロナウィルスによる死亡者8万人突破

ワクチン接種よりも肉体美が話題を呼んだオリヴィエ・ヴェラン保健相 昨日のテレビ番組のインタビューに応じたオリヴィエ・ヴェラン保健相が、現在のフランスの感染状況や感染対策について、「現在も非常に危険な状況にあることに変わりはないが、現在は、コントロールが不可能な感染拡大や医療崩壊は起こっていない」「このまま、ロックダウンしないまま、乗り切れる可能性もある」と発言したことが、大変な反響を生んでいます。 また、ようやく承認され、接種が開始されたアストラゼネカのワクチンが南アフリカ変異種に対応しないために、南アフリカでのアストラゼネカのワクチン使用を停止になった騒ぎに対しては、自らがアストラゼネカの...

2021年2月9日火曜日

パリで、たまに見かける子供に日本語を教えようとしない日本人の親 バイリンガル教育

   娘が生まれて以来、私は、何の疑問もなく、娘に日本語を教えることを自分の使命のように思っていました。日常では、私以外には、日本語を使う人がいない環境で、私が娘に日本語を教えることを諦めてしまえば、絶対に娘は日本語を話すことはできなくなってしまいます。 日本語ができないということは、日本の私の家族や親戚、友人たちとも関わりを持てない、日本人でありながら、日本人ではないような、日本から一枚の壁を隔てた存在になってしまうということです。 そして、私が娘にできる教育の中で、日本語を教えるということは、とりあえずは、私にしかできない、私ができることの中で、最も有意義な教育だとも思っていた...

2021年2月8日月曜日

冬休みのバカンスでスペインに出かけるフランス人

   先週の冬休みのバカンス突入前のカステックス首相の会見では、バカンスに全く制限が敷かれなかったことには、私もとても、心配していました。 しかし、もともと、冬休みのバカンスは、クリスマスや夏のバカンスとは違って、バカンスに行かない人も多いため、わざわざ制限するまでもなかったのかな? とも思っていました。 ましてや、このシーズンのバカンスの一番人気であるスキー場も閉鎖されているままなので、例年に比べれば、格段にバカンスに出かける人は、少ないはずなのです。 実際にSNCF(フランス国鉄)は、バカンス突入時のタイミングで、例年のような混雑はなく、混乱もないことを発表していました。 フランス国内は、どこへ行っても18時の夜間外出禁止であり、レストランも、ほとんどの観光施設も閉鎖されているので、バカンスに出かけたところで、思うように楽しむことができず、移動でさえも、宿泊先に18時までに到着しなければならないわけで、制限が多くて、ハードルが高いのです。 ところが、そのハードルを超えて、スペインやイタリアへバカンスに出かけているフランス人が多いことが、問題となっています。本当は閉鎖されているはずの国境を超えてです。 スペインは、政府の方針の違いから、マドリッドなどは、レストランやバー、美術館等も営業していて、夜間外出禁止も21時までというフランスと比べると格段に緩い規制です。 前回、一回目のロックダウンの際もイースターのバカンスの時に国境を超えてスペインのリゾート地に出かけるフランス人が後を絶たずに問題となり、当時、スペインもロックダウン状態だったことから、スペイン人からのひんしゅくを買ったこともありました。 しかし、今回は、スペインでは、比較的、規制の緩い、自由な生活が許されており、普通の日常を求めてフランス人がやってくると言って、取り立ててスペインで問題になることはありません。 フランス人は、フランスでは長い期間営業されていないレストランやバーなどで普通に人と食事をする、かつて、当たり前であったはずの日常生活を楽しむためにスペインやイタリアに出かけているのです。 中でも、マドリッドのレストランなどは、お客さんのうちのかなりの割合はフランス人だと言います。 すでにEU圏内とはいえ、仕事や特別な理由以外で国外への出入国は禁止されているはずなのですが、公共交通機関を使わずに行ける地続きの国へ、車などでの国境突破は、最初のロックダウンの際にも問題になっていましたが、懲りずにバカンスに出かける人が後を絶ちません。 スペインのレストランなどで、インタビューを受けているフランス人は、悪びれることもなく、「これが本来の日常生活だ!」と満面の笑みで答えている様子にやるせない気持ちになります。 その多くは若者ですが、この期に及んで、まだ、「若者は大丈夫」という神話が根強いことを思い知らされます。 スペインは、フランスのような制限がないからとはいえ、感染自体は、実はフランスよりもさらに深刻な状況なのです。1日の新規感染者数は、ヨーロッパで一番多い状況がもう数週間も続いているのです。 もともと、フランス人にとって、スペインはバカンスに出かける場所としては、人気の国で、ちょっと余裕のある人などは、セカンドハウスをスペインに持っているという人も多いのです。 もっとも、スペイン側は、これらの観光客からの収入も含めての経済効果を見込んでの緩い制限を押し通しているわけですから、フランスからの観光客とてウェルカムなのです。 年末年始の制限に失敗した結果と言われているポルトガルの現在の悲惨な医療崩壊の状況が、この制限の甘いスペインに、果たしてはフランスまでやってきてしまう危険は、すぐそこにあるのです。 これらの束の間の、以前のような日常を求める気持ちはわかりますが、今、束の間の楽しみのために、どれだけの犠牲者を生み、今後、さらに長い制限下の生活が続くことになるのかを考えると許せない気持ちです。 バカンスが終わる2月後半から3月にかけての感染拡大が心配されています。 このタイミングは、まさに一年間、まるまるコロナ禍に飲み込まれ、ちょうど一周して、また元の1回目のロックダウンの時のような感染爆発が起こった時期と重なります。 <関連>「バカンス好きにもほどがある!フランス人の国をまたぐコロナウィルス外出禁止違反」https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/04/blog-post_96.html「バカンスを何よりも優先するフランス人 フランスに...

2021年2月7日日曜日

フランスの銀行と日本の銀行

    私がフランスに来て以来、フランスの銀行口座は、フランスに到着してすぐに作った口座が一つのみで、ずっと20年以上、過ごしてきました。 私など、大してお金を持っているわけでもなく、いくつもの銀行にばらばらと口座を持っていても、私が死んだ時にできるだけ、面倒をかけないように、シンプルにしておこうと思っていたのです。 私がこれまで使っていた銀行は、いわゆるフランス大手の銀行ではなく、主人の仕事の関係で、外務省関係の人が多く使うという、ちょっと特殊な銀行で、パリにも店舗が一店舗しかなく、用があれば、そこまでわざわざ出向かなければならないので、ちょっと不便だな・・とは思っていたのですが、これまで長いこと、フランスにありがちなトラブルらしいトラブルもほとんどなく、これがフランス人かと思うくらい、対応も早く、いつも感じがよく、なんとなく、そのままにしていたのです。 わざわざ銀行に行くのは、面倒だとはいっても、振り込みや支払いもオンラインやカードで済むようになったし、フランスでは、最近、随分と下火にはなったとはいえ、振り込みの代わりに小切手で支払うことも多かったので(特に払った払わないといういざこざ対応のために、小切手の番号で、これで払ったという証明にすることが簡単なので、これまで私は、結構、小切手も使っていました)、実際に銀行に出向くというのは、クレジットカードの期限が切れて新しいカードを受け取りに行く時か、小切手が切れた際に受け取りに行くくらいしか、銀行に行くことは、ありませんでした。 それが一昨年あたりから、口座管理料(日本の銀行には、ないようですが、フランスでは、口座を持っているだけでお金がかかります)の値段がグングン上がり出したことが、気になり始め、わずかではありますが、一年分の利息が入った時点で、口座管理料がもっと安く、近所にも支店がある銀行に切り替えようと思っていたのです。 ところが、昨年から半年以上続いていた私のビザ(滞在許可証)書き換えがすんなり進まなかったことから、(ビザがないと公的な手続きは何もできない)銀行口座のことも伸ばし伸ばしになっていました。 今年に入って、銀行から送られてきた口座管理料は、年間で200ユーロ以上(約25,000円)、(クレジットカードの手数料等は別)大した金額を管理してもらっているわけでもないのに、こんなに取られるのか!と憤慨し、そこまでお金のかからない新しい銀行の口座開設を申し込んだところです。 そういえば、フランスの銀行には、通帳というものもありません。 クレジットカードにしても、フランスのカードは、日本のようにポイントを貯めるとか、買い物をした分でマイレージが貯まるとか、そんなお得なシステムもないのは、日本のシステムが恨めしい限りです。 日本の銀行も金利は、定期預金でも、普通預金でもほぼ変わらないほどの本当にほぼないに等しいくらいの金利ですが、(フランスの銀行の普通預金には、もともと金利というものは、ありません)フランスも金利がここ数年でグングン下り、比較的金利が良いと言われていたLivret...

2021年2月6日土曜日

オー・ド・フランスの高齢者施設で111人中106人感染のクラスターを起こした新しい変異種の出現

     オー・ド・フランス、エーヌ県にある高齢者施設でクラスターが発生していたことが公表され、その感染率等のあまりの数字の高さから、心配する声が上がっています。 1月の初旬に最初の感染が確認されたこの高齢者施設では、すぐに衛生管理を強化し、隔離等の措置と取ったにもかかわらず、111人の居住者のうち106人が感染し、うち27人が死亡するという悲惨な状況を生んでいます。 この感染に関するサンプルを検査した結果、これまでにあまり普及していない変異種の存在が明らかになっています。この変異種は、昨年12月末から中東、アメリカで、1月からはスイス、フランス(ブルゴーニュ)で検出されているものと同種のものであると判明しています。 現在のところは、この新たな変異種がこれまでのコロナウィルス(オリジナル)と比べて、より伝染性、死亡率が高いものかどうかは確認されていません。 CNR...