2020年10月3日土曜日

コロナウィルスの死亡者数にカウントされないコロナの犠牲者

  フランスもここまでコロナウィルスの感染者が増えると、さすがに身近なところでも誰かしらコロナウィルスに感染したという話をよく聞くようになりました。本人でなくとも、家族や親戚、友人など、どこかしらに感染者がおり、犠牲者の話も聞きます。 しかし、犠牲者は、コロナウィルス感染者だけではないという話を身近な友人から聞きました。 友人の連れ合いの妹さんが亡くなったというので、この時節柄?もしかして、コロナウィルスで?と聞くと、癌だったのだそうです。 ところが、この彼女の場合は、コロナウィルスとあながち関係ない話でもなく、コロナウィルスのために手遅れになった話です。 彼女は2年前に癌の手術を...

2020年10月2日金曜日

迷走するフランスのコロナウィルス対応

   コロナウィルスの急激な感染拡大が続いていることから、昨夜、厚生大臣のオリヴィエ・ヴェランが記者会見を行うというので、当然、パリが最大特別警戒地域に加えられるものだとばかり思っていました。 今週に入ってからのパリの感染悪化は著しく、マルセイユの現状を上回ってしまったのですから、当然のことだと思っていたのです。 しかし、記者会見での発表では、パリを最大特別警戒地域に指定するかどうかは、再度、今週末の数値を検討し、必要ならば来週月曜日からとしています。 先週の感染地域の区分けの段階では、マルセイユとグアドループが最大特別警戒地域に指定され、マルセイユでのレストランやバーの営業は禁止となってい...

2020年10月1日木曜日

恐ろしく物騒になってきたフランス

                         殺された18歳の女性 ここのところ、フランスでは、この深刻なコロナウィルスの感染状況を吹き飛ばすような物騒な事件が立て続けに起こっています。 まさに、コロナウィルスのニュースを一掃したかのごとくの大ニュースになったパリ11区で起こったテロ事件からまだ一週間も経っていません。 シャルリー・エブド(風刺週刊紙)(2015年のテロの標的になった会社)の元本社前で休憩中だった数人が肉切りナイフで襲われ、突然のテロ騒ぎに周辺の学校などは、その日の午後は、俄かにロックダウン状態になりました。 主犯の二人はすぐに逮捕され、共犯者と見られる数名も後...

2020年9月30日水曜日

パリは最大警戒地域に指定されるのか?

  フランスのコロナウィルスの感染拡大により69の地域が警戒地域に指定され、13ヶ所のパリ、ボルドー、リヨン、ニースなどの地域が特別警戒地域に指定され、さらにマルセイユ、グアドループが最大特別警戒地域に指定されてから、一週間も経たないうちに、パリ(イル・ド・フランス)の感染状況に赤信号が灯り始めました。 先週末から最大特別警戒地域に指定されたマルセイユでは、レストランの営業が禁止になり、パリでも22時以降の営業が禁止になりました。 政府からのお達しにも関わらず、大人しく従う人ばかりではないのがフランスです。それでも強引に営業を続けるレストランの様子が報道されていました。 先週の段階では、フランス本土内では、最悪の感染状況だったマルセイユですが、今週に入って、パリ(イル・ド・フランス)の感染状況がマルセイユを上回っています。 感染発生率(10万人あたりの感染者数)がパリを含むイル・ド・フランス地域で、レッドゾーンのライン250例を超え、259.6例に突入しました。これは、警戒基準の5倍、フランスの全国平均の2.5倍の数字です。病院でも、この地域だけで、現在、2000人以上(2064人)がコロナウィルスのために入院しており、集中治療室でのコロナウィルスの患者の割合が32.1%を超え、増加が止まりません。 先週、政府が出した指標により、レストランの全時間帯営業停止に追い込まれたマルセイユの例に習うならば、パリのレストランもいつ営業停止になってもおかしくない状況です。 現在のところは、パリでは22時までの営業は認められていますが、22時閉店でさえも、受け入れられないと、一部のレストランのオーナーが集まって、お鍋を叩きながら、営業時間制限反対を訴えるデモが起こっています。 感染状況から見ても、営業停止になっても不思議はない状態で、22時閉店に抗議するデモ。どうにも危機意識にズレがあるように思えてなりません。 AP-HP(パリの病院の統括部門)は、先週末から、通常の病院操作プログラムを解除し、コロナウィルス患者増加への対応との調整に取り掛かり始めました。ロックダウン時にはなかった交通事故や他の病気の患者に加えて、これからインフルエンザの季節が到来すれば、コロナウィルスの患者と相まって、再び、一気に医療崩壊が起こってしまうことも大いにあり得ることなのです。 現在のところ、フランスでのクラスターの発生している場所の一位は会社、次いで学校とされていますが、それは、レストランやバーでの感染者の追跡ができていないからです。 コロナウィルスとの共存していくには、徹底的に検査を続けることと、感染源を追跡して、感染の拡大を防ぐしかありません。ロックダウン後には、治まりかけた感染が再びこのように悪化してしまったのは、この検査の徹底と感染者の追跡、隔離ができていないからです。 感染が増えたからといって営業停止やロックダウンを繰り返すのは、愚かです。 今ほどの感染状況になってしまえば、一時的にでも、感染を抑えるために、営業時間の制限や停止もやむを得ないかもしれませんが、本来ならば、感染の危険が考えられ、しかもマスクという武器が使えないレストランやバーの営業にあたっては、感染者の追跡が可能になるようにレストランを利用するお客さんに対して、利用した時間帯とともに連絡先を控える等の対策がなされるべきなのではないかと思います。 それができれば、実際にどの程度、飲食店で感染が起こっているのかも測定することができるし、感染者を追跡できれば、むやみやたらに営業を停止する必要もありません。 ただ、ソーシャルディスタンスを取れとか、マスクをしろとか、手を洗えとか、それだけをがなりたてても、フランスでのコロナ感染は止まりません。 3月〜4月のような医療崩壊が起こるようなギリギリの状態にならなければ、フランスはロックダウンをすることはないように思います。ならば、感染者を徹底的に追跡できるシステムを作っていかなければなりません。せっかくお金をかけて作ったコロナウィルス感染者追跡アプリ「STOP...

2020年9月29日火曜日

コロナウィルスの煽りを受けて、急遽、フランスの田舎暮らしが始まった娘

  10月からの娘の日本への留学が、コロナウィルスのために、ドタキャンになったのは、9月に入ってからのことで、私としては、日本への渡航のチケットがパーになってしまったことに憤慨していましたが、娘としては、10月から半年間の予定が急にパーになってしまったわけで、9月は、その留学するはずだった期間に入れるスタージュ(企業や大学での研修)探しに躍起になっており、その後の予定も含めて大幅に変更しなければならなくなったために、落ち込んでばかりもいられませんでした。 10月からのスタージュを9月に探している人など、ほとんどなく、10月からのスタージュはすでにほとんどが決まってしまっているわけで、かと言って、それでも何もせずに半年間過ごすのは、あまりにもったいないことで、彼女の専門分野の研究をしている会社の募集を見ては、CVを10ヶ所以上も送り、ようやく正式にスタージュ先が決まったのが一週間ほど前のことでした。 「最初から10月からのスタージュを探していれば、もっと理想的な会社が見つかったのに・・」と、こぼしながらも、会社もフランス国内では業界最大手、研究自体も興味深い内容なのだとかで、やれやれ、この土壇場の職探しの中では、上出来と言えるものなのかもしれません。 しかし、問題は、その会社の研究所がパリではなく、自宅からは通えないブルターニュのど田舎にあることで、そのど田舎での半年間のアパート探しをしなければなりませんでした。 彼女は、昨年までの2年間、ボルドーにあるグランドエコールに通うために、一人暮らし(といっても、シェアハウスでしたが・・)をしていましたが、それでもボルドーは、地方とはいえ、大都市で、田舎・・という感じではありませんでした。 今回の研究所のある街は、Google...

2020年9月28日月曜日

死にたいと思う時に・・

   私が娘を産んだ時、分娩台の上で赤ちゃんを見せてもらった時に、これは大変なことをしてしまった・・一人の人間が私から誕生してしまった・・これは、大変な責任だ!と改めて思ったのと同時に、この子がなんとか無事に育つまでは、何があっても死ぬわけにはいかない・・と思ったことを、なぜかその瞬間を切り取るようにハッキリと覚えています。 その後、アフリカからフランスに引っ越し、フランスでの生活が落ち着くまでには、色々なことがあり、主人も仕事のことなどで、うつ状態になったりして、にっちもさっちも行かずに、まだ、赤ちゃんだった娘を抱えて、私にとっても、とてもしんどい時期がありました。 心配した母が...

2020年9月27日日曜日

ジャック・シラク元大統領の一周忌

   私がフランスに来た頃のフランスの大統領は、シラク大統領でした。まだ、フランスという国をよく知らなかった私にも、シラク大統領のカリスマ的な存在は、とても頼もしく、また長身で、スマートでどこかエレガントな姿も、フランスの大統領として、どこか誇らしく、たまに目にする彼の演説を大統領というものは、さすがに話も上手で説得力のあるものだなぁと感心しながら聴いていました。 彼は、フランス国民に絶大な人気の大統領で、官僚出身のエリートでありながら、気取らず、庶民的な一面も見せつつも、威厳と気品の感じられる圧倒的なオーラがある人でした。 一般庶民に嫌われている現在のマクロン大統領と違って、下層階級の人に...