2019年12月21日土曜日

パリのカフェに見るフランス人の日常の楽しみ方

 ある時、会社で同僚と話している時に、「カフェで座ってコーヒーを飲む人の気が知れない!」と、息巻いて話している二人がいました。  ???と、聞き耳を立てていると、彼女らは、同じコーヒーを飲むのに、高いお金を払って座って飲むことが、信じられない!と言っているのです。  フランスでは、カフェでコーヒーを飲む時に、カウンターで立ち飲みするのと、席に座って飲むのとでは、若干、値段が違うのです。  日本だと、いわゆる「お茶する」と言うのは、座ってゆっくりしたいとか、ゆっくりおしゃべりしたいとか、そんなニュアンスですが、フランス人は、カウンターでも、ゆっくりおしゃべりするのです。  さ...

2019年12月20日金曜日

娘の人生を変えたストライキ

 現在、フランスは、12月5日から始まった、年金制度改革に反対する大規模なストライキが続いています。  SNCF(フランス国鉄)、RATP(パリ市交通公団)をはじめとする電車、地下鉄、バス等の交通機関は、全線運行停止の線から、2〜3本に1本、酷いところだと5本に1本のみの運行まで、満員電車に慣れないフランス人の混乱ぶりは、凄まじく、地獄絵図を見るような光景が報道されています。  また、ストライキは、交通機関だけではなく、警察、消防、病院、役所、学校までにわたり、オペラ座の公演なども中止になっています。  これまでにもストライキは、何度となく、ありましたが、もう、現在で、2週間を越し、ノエルまでには、終わるだろうとタカをくくっていたのですが、そろそろ、世間は、ノエルのバカンスに入るというのに、ストライキは、終結の兆しが見えていません。  一年のうちで、バカンスとノエルが最大のイベントであるフランス人にとって、ノエルの期間中のストライキというのは、あり得ないだろうと思っていたのですが、多くのフランス人が13mois...

2019年12月19日木曜日

表示価格があてにならないフランスのスーパーマーケット

 フランスで生活をしていくのには、ストレスが山積みで、各種、公的手続きなどは、もちろんのこと、生活上のありとあらゆるところで、トラブルに遭遇する機会が待ち受けているのです。  今日は、一番、日常的な、スーパーマーケットでのトラブルをご紹介したいと思います。  普通、スーパーマーケットは、たとえ、言葉ができなくても、自分が選んだ商品をレジに持っていき、レジスターに表示された価格を払えば良いのですから、たとえ、旅行者であっても、一番、手っ取り早く、簡単に買い物ができるところです。  もちろん、金額を気にせず、多少、間違えられても、構わないというのなら、ストレスも比較的、少ないでしょう。  たとえ、腐りかけた野菜などを売っていたとしても、(実際、売っています。)「これ?まだ、売る気なの?」と思うことは、あっても、自分は、その腐った野菜を選ばなければ良いのですから、問題は、ありません。  野菜に関して言えば、フランスのスーパーの場合、日本と違って、その多くが計り売りなので、価格は、キロ、〇〇ユーロ、と表示されているので、選んだ野菜を備え付けの袋に自分で好きなだけ入れて、専用の秤にかけて、自分が選んだ野菜を選ぶと、重さと金額が表示されたシールが出てくるので、そのシールを袋に貼り付けて、レジへ持っていきます。  今日、インゲンが安くなっている!と思って、袋に入れて、秤にのせようとしていると、年配の女性が、「Attention...

2019年12月18日水曜日

国際結婚に必要なこと

 今になって、考えてみれば、私は、ずいぶんと無謀な結婚をしたと思います。  国際結婚というのは、そんなに簡単なことではありません。  後から起こる、様々な困難や、トラブルを、もっと、冷静に、予想、想定していたら、もともと、面倒なことが嫌いな私は、決して、こんな道は、選ばなかったと思います。  育った環境も文化も違い、しかも、海外での生活で、子供まで育てていくわけですから、それはそれは、大変です。  しかも、日本のように、行き届いた、便利な国は、なかなかないのですから、日本から海外に出る場合は、生活の不便さだけでも、相当なストレスです。  最初は、親や親戚どころか、知り合いも...

2019年12月17日火曜日

海外での勧誘電話・集金・撃退法

 もはや、自宅の家電話は、もはや、ほとんど、使われていない状態で、我が家でも、ほぼほぼ、自宅に電話をかけてくる人は、いません。  なんなら、解約をしても良いくらいなのですが、住居の証明などに自宅の住所と電話番号の入った電気料金の請求書を求められたりすることがあるので、ネット料金とセットになっていることもあり、なんとなく、そのままにしているのです。  もともと、私は、電話というものが嫌いで、プライベートで、ほとんど人に電話をするということは、ありません。相手の都合もわからずに、いきなり、電話で他人の時間を脅かすのも脅かされるのも好きではありません。  今は、携帯にさえ、電話をす...

2019年12月16日月曜日

退職を余儀なくされた真面目なフランス人男性の会社への仕返し

 フランスの労働形態は、大きく分けると、CDD(Contrat à durée déterminée)(期限限定の雇用形態)と、CDI(Contrat à durée à indéterminée)(無期限の雇用形態)があります。  フランスでは、法律で強く、労働者の権利が守られており、CDDに関しても、最長の雇用は、最長、18ヶ月までで、それ以上、雇用したい場合は、CDIに契約形態を移行しなければなりません。  一度、CDIとして、雇用した場合は、本人に明らかな非が認められない場合は、解雇するのは、大変難しく、会社の業績不振などの場合で、解雇する場合は、労働者側は、職種にも...

2019年12月15日日曜日

フランス人とお風呂

   私の誕生日に、主人がサプライズで、バラの花びらと、小さなロウソクがいくつも浮いたバブルバスを用意してくれていたことがありました。  ときに、そんな、ロマンチックなプレゼントを照れることなく、臆面もなく、自信満々に用意してくれるところが、フランス人だなぁと思わされることもあるのですが、実際の主人は、そんなことが、とても似合わない感じの人なのです。  私のお風呂好きを知ってのことでしょうが、そんなことをしてくれる主人、本人は、あまりお風呂が好きではありません。お風呂に入るにしても、極端に温度の低い、ほとんど、水のようなお風呂なのです。  お風呂は、あまり好きではないようですが、朝晩のシャワーは欠かしません。シャワーを浴びて、自分の好きなオードトワレをつけて、身支度をします。  フランスのお風呂は、日本のように、洗い場もなく、バブルバスにしたり、バスタブの中で、身体を洗うので、一人入る毎に、お湯を流すので、温めなおしたりすることは、できません。  ですから、お湯を入れても、どんどん、冷めていってしまうので、私は、最初は、少なめのお湯を入れて、冷め始めたら、熱いお湯を足しながら、ゆっくりと入ります。  お風呂は、私にとって、至福のリラックスタイムなので、音楽を聴いたり、本を読んだり、i...