わずか1泊という今回のロンドン滞在では、行きたいところがありすぎて、この短い時間で一体、どこへ行こうか?と考えました。
ロンドンには思い出がいっぱいで、かつて住んでいたエリアとか、行きたいところは山ほどあるのです。
しかし、ロンドンに住んでいた頃は短い間にけっこう引っ越しをしていたので、たった1日で廻りきれるものでもなく、それでも、ホテルは私がロンドンで最後に住んでいた場所の近くに取っていました。
パリからロンドンに到着したその日は、一緒に来た友人と一緒にバラ・マーケットに行ったり、コベントガーデンに行ったりして、食事してからホテルへ。翌日は、パリに帰るユーロスターが出る時間までは、それぞれ別行動で、友人は彼女が以前住んでいた場所を歩きたいということで出かけていきました。
私はといえば、昔、良く行っていたスーパーマーケット巡りをすることに。ちょうど、ホテルの通り沿いの道に懐かしいセインズベリーズの大きな店舗があり、また、そこから少し歩いたところにウェイトローズの店舗があり、ユーロスターの出発する駅には、M&S(マークス&スペンサー)があり、その3店舗を時間をかけてじっくり廻りながら、買い物をすることにしました。
一番最初に立ち寄ったセインズベリーズは一番、庶民的なスーパーマーケットですが、まさに、30年くらい前に私が通っていた場所と同じところに同じお店がまだあって(ずいぶんきれいになっていましたが・・)、もうそれだけで感動的!
あのお店がまだあった~~~!と。
しかし、買い物といっても、欲しいものは、ごくごく他愛もないクッキーなどのお菓子だったり、マフィンやクランペットといったパン類だったり、ちょっとしたお惣菜のようなものだったり、住んでいれば、ふつうに買い物するようなものばかり。それでも、そんな他愛もない食品ひとつひとつにまさに感動するというとても風変り?な楽しみなのですが、今の私には、他では味わえない感動です。
スーパーマーケットもなんだか、今ではいつも見飽きているパリの品揃えとは、また、全然、趣が違って、なにからなにまで楽しくてしかたありません。
どこに旅行に行っても現地のスーパーマーケットを覗いて見るのが好きなのですが、またロンドンは別の意味、懐かしさも感じられる場所なのです。
中には必ずしも美味しいとはいえないものもあるのですが、その一般的にはあんまり美味しくないものでも、懐かしさというものは、また別の味わいでもあるのです。
そして、セインズベリーズの次は、ちょっと高級路線のスーパーマーケット「ウェイトローズ」へ。これは、以前の私は全く知らなかったスーパーマーケットで、王室御用達とも言われるちょっと高級路線のスーパーマーケットです。たしかにお店の中もどこか落ち着いていて、置いてある商品も少し良質な感じがするものが多くて、安心してお買物ができる・・そんな感じです。
そして、最後につい最近までパリにもあったM&S(マークスアンドスペンサー)。ブレグジットとともに、徐々に縮小し、ついにはパリから姿を消してしまったイギリスのスーパーマーケットです。
パリにあったM&Sは、ロンドンにあるM&Sよりは、品揃えも少な目とはいえ、それでも定期的にイギリスのもの(クッキーや紅茶やパンなど)を買いに行けていたのに、このスーパーがなくなってしまったことは、とっても残念で、これまた久しぶりに目にするM&Sにもう、うるうるしそうで、もうあれもこれも欲しくなってしまいました。
おかげで、私にとっては、宝物のような買い物なのですが、帰りの荷物は岩でも入っているんじゃないの?というくらい重くなってしまいました。しかし、なんとしてもこの食材たちを持って帰りたいという一心で、パリに持って帰ったのでした。
これらの食べ物がなくなる頃に、今度は日帰りでもいいから、またロンドンに行こうかな? などと思っているのです。
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