2020年7月1日水曜日

EU(欧州連合)7月1日からEU以外の14ヶ国からの渡航制限解除




 EU(欧州連合)は、7月1日から、コロナウィルスの感染状況が安全な状況であると判断したアルジェリア、オーストラリア、カナダ、ジョージア、日本、モンテネグロ、モロッコ、ニュージーランド、ルワンダ、セルビア、韓国、タイ、チュニジア、ウルグアイなど14ヶ国からの渡航制限を解除することを発表しました。光栄なことに日本も入れて頂いております。

 今回のコロナウィルスのパンデミックでは、アメリカに次いで、甚大な被害者を出したヨーロッパで、渡航制限を解除するのは、ある程度、感染状況も落ち着いてきたところで、7月からのバカンス時期を見込んでの、経済回復のためと考えられます。

 しかし、ヨーロッパは、イタリア、ドイツ、フランス、スペインだけでも、今回のコロナウィルスでは10万人以上(102009人・6月30日現在)の死者を出しており、現在でも、一日の新規感染者が(この4ヶ国の合計で)1280人(6月30日)もいるのです。

 そんなヨーロッパが同程度に安全が確認された国からの渡航を許可するというのは、何とも上から目線の身勝手な宣言と思えてなりません。しかも、何なら、日本とヨーロッパの感染状況は、同程度ではないし、(一緒にするなという感じ)ヨーロッパの方がよっぽど危険な状況なのです。

 これまで、何十年もお世話になってきたフランスには、営業妨害になるようなことを書くのは、心苦しいところもありますが、ヨーロッパへの渡航(特にフランス)はお薦めできません。

 フランスは、言わずと知れた観光大国で、例年の観光収入は、国のGDPの10%にも及び、全体の雇用の10%以上の人が観光業に携わっています。ですから、安全と見なされた国からの渡航制限を解き、少しでも海外からの観光客に来て欲しい気持ちは、わかります。

 しかし、おそらく日本(彼らが安全と認めた国々)から見たら、おそらく依然として、フランスは、恐ろしいほどの新規感染者を叩き出しているにも関わらず、(ここ数日は、平均500人程度の新規感染者数です)フランス人は、すっかり解除モード満載で、マスクをしている人は、ほとんどおらず、毎週のように数万人単位のデモやら何やらで、大勢の人が三密状態を作り続けている国なのです。

 新規感染者が日本で今、500人を超えた状況だったら・・数万人単位のデモが起こったら・・と想像してみてください。間違いなく、大騒ぎでしょう。フランスは、そんな状況にも関わらず、平然とマスクもせずに皆が平然と暮らしている国なのです。

 今日、コロナウィルスで亡くなった方の遺族が莫大な金額の病院からの請求書を受け取り、途方に暮れて、弁護士を雇って訴訟を起こすというニュースを見かけました。たしかに、重症化した患者さんには、集中治療室で、多くの機械が取り付けられ、多くのスタッフが昼夜にわたり、治療に当たっている様子を見て、治療費は、一体、いくらくらいかかるのだろうか?と思ったこともありました。

 フランスは、比較的、健康保険制度がしっかりしていて、ある程度は、保険がカバーしてくれますが、健康保険でカバーしきれない分だけでも、相当な金額が個人の負担となるわけです。旅行者の場合は、万が一、フランスで感染しても、すぐに発症する可能性は、低いかもしれませんが、たとえ、他の病気にかかったとしても、現在のフランスの病院に入院・・なんてことになったら、大変なことです。

 EUが渡航制限を解除したからと言って、すぐにヨーロッパに行こう!と思う人もあまりいないとは、思いますが、当面のところ、ヨーロッパ、特にフランスへの観光は、絶対にお薦めできません。

 残念ながら、フランスは、日本とは、民度が違います。

<関連>
「フランスは、やっぱりダメだと、絶望した理由 コロナウィルスは、蔓延し続ける」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/04/blog-post_26.html

 





2020年6月30日火曜日

バイリンガルになった娘の日本語 複数言語を使う生活




 娘がパリに戻ってきて、約2ヶ月が経ちました。彼女は、2年間、彼女の希望の地方のエコールに通うために、生まれて初めて親元を離れて、一人暮らしをしていました。一人暮らしといっても、シェアハウスのようなところで、数人の同居人のいる中での生活でした。

 もちろん、周りはフランス人ばかりですから、フランス語一色の生活で、2年間を過ごしてきたのです。本来ならば、エコールは、もう一年あるのですが、残りの一年は、スタージュやら留学の予定が入っているために、パリの自宅に戻ってきたのです。

 とはいっても、大部分の彼女の荷物は、パリの自宅においたままだったので、バカンスのたびに、衣替えも兼ねて、何かと言えば、戻ってきては、一週間くらい、滞在し、夏休みなどの長い休みの間は、パリの自宅からスタージュに通っていました。

 私は、彼女が生まれた時から、彼女には、日本語がきちんとできるようになってほしいと、他の勉強については、うるさく言ったことは、一度もありませんでしたが、日本語については、かなり厳しく教えてきました。何しろ、フランスで普通に生活をしていれば、日本語は、全く必要のない言語、かなり意識的に強要しなければ、日本語ができるようにはなりません。

 家の中でも、パパとはフランス語でも、私とは日本語だけ、小さい頃は、テレビは、日本語のDVDのみ、フランスの学校が始まって日本語の勉強をすることが億劫にならないようにと、2歳から公文に通わせて、鉛筆の持ち方から日本人に日本語で教えていただきました。

 夜寝る前には、毎日、必ず日本語の絵本の読み聞かせも欠かさずに続け、毎年、夏休みには、日本へ連れて行き、日本語ができない子は、日本へは連れていけないと、娘の鼻先に日本行きという人参をぶら下げていました。

 私もフルタイムでの仕事があり、送り迎えが大変で、公文は、週に一回しか行けませんでしたが、必ず一週間分の宿題をもらって、毎日、学校から帰ると私は食事の支度をしながら彼女の公文の宿題を見ていました。彼女には、日本語を話すだけでなく、ちゃんと読み書きもできるようになって欲しかったからです。

 10年くらい続けたでしょうか? 送り迎えも、夕方のバタバタした時間に宿題を見てあげるのも大変でしたが、おかげで彼女は、人並みに日本語ができるようになり、つい先日、CVに書き加えることを増やしたいからと日本語検定試験の一級を受験して合格しました。

 ところが、この3ヶ月間のロックダウンでパリに戻ってくることができず、たまに私と電話で話す以外は、全く日本語を使わない日が続き、パリに戻ってきたときには、日本語のレベルが明らかに落ちていました。「よく、それで日本語検定受かったね〜!」というほど、以前は、スラスラと言葉があとをついて出てきたのが、言葉に詰まってしまうことが増えてしまっていたのです。

 パリに戻って2ヶ月経って、彼女の日本語は、すっかり元どおりに戻りました。言語は、使っていないと錆び付くのをロックダウンでまざまざと思い知らされました。

 現在、彼女は、ロンドンの大学にスタージュに行くはずが、これまたコロナのためにロンドンには行けず、家でロンドンの大学の先生と連絡を取りながら、リモートワークをしています。彼女が小さい頃に日本語と並行して英語のカードなどを使って英語を教えようとしたこともありましたが、そのうち英語にまでは手が回らなくなって、彼女の英語は、どんななのか聞いたことがありません。

 一緒に旅行に行って、フランス語が通じない国に行くと、英語で話すしかないのですが、練習だから、話してごらん!と言っても、決して私の前で英語を話すことはありませんでした。今もロンドンとテレワークしている様子は見せてくれません。

 そんな生活なので、彼女は、パリで、私とは、日本語で、友達とはフランス語で連絡をとりながら、仕事は英語でしています。先日、英語での仕事中に私が日本語で声をかけたら、「Ah Oui(ア〜ウィ!)」と答えたので、思わず笑ってしまったら、なんだか、彼女も自分で「ア〜ウィー」と言ってしまったことが、わけがわからない様子でバツが悪い顔をしていました。

 複数言語を使っている場合、私も切り替えがうまく行かないことがあります。日本語を話していてもフランス語の単語を平気で混ぜて話していたり、特にフランス語と英語に関しては、似たような単語も多く、これ?フランス語だった?英語だった?と迷うことがあります。

 でも、私は、このいくつかの言語を使う生活が結構、気に入っています。使っている言語によって、自分のテンションも変わったりもします。そんな自分自身の変化も楽しんでいます。

 先日、テレビを見ながら、娘が、「フランス人は毛深い人が多いけど、日本人は毛浅いもんね・・」と言いました。「深い」の反対は、「浅い」と思って、使ったようです。また、「塵も積もれば・・何になるんだっけ??」とか言っています。私は、冗談で、「ゴミ!」と答えましたが、すぐに、「あ〜山だったね・・」と気付いたようです。

 すっかり元に戻ったと思った彼女の日本語、まだまだお勉強が必要なようです。


バイリンガル


<関連>
「バイリンガルに育てる方法」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/06/blog-post_24.html

「フランスの教育・学校・バイリンガル教育」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/06/blog-post_7.html

2020年6月29日月曜日

統一地方選挙当日のBFMTV(ニュースチャンネル)のストライキ


Des employés des chaînes BFM-TV, RMC et RMC Découverte ont manifesté devant le siège d’Altice, la maison mère, à Paris, le 24 juin 2020.


 フランス人は、政治の話をするのが好きで、子供でさえも、家庭内での話題なのか、親の受け売りなのでしょうが、小さな子供同士で、政治について語ったりする様子は、なんともおしゃまな感じで、可愛らしい光景です。

 先週末は、コロナウィルス感染によるロックダウンにより、延期になっていた統一市長選挙の第二戦が行われ、日曜日は、テレビも選挙一色で、朝から晩まで選挙選挙選挙の一日でした。

 フランスは、選挙のシステムが日本とは、違い、一回戦で、一位の候補者が、過半数以上に達しなかった地区については、第二戦が行われるのです。

 前回の第一戦は、3月14日(日)のコロナウィルスの感染拡大が、かなりヤバい状態であることが、国民にも伝わり始めた時期でもあり、政府は、とうに学校の閉鎖やロックダウンを決めていた段階での、かなりの強硬に選挙を実施したせいもあり、フランスにしては、珍しいほどの投票率の低さでしたが、3月の第一戦の段階で、決まってしまっている地域も当然のことながら、あったわけですが、多くの地域では、今回の第二戦に至ったわけです。

 ロックダウンが解除になってまもなく、統一地方選、第二戦の日程が発表されていましたが、どちらかというと、ほんの直前までは、選挙の候補者などのことよりも、投票による感染拡大が心配される報道の方が多いくらいでした。

 ロックダウン中の国民へのマスク配布も、選挙を控えていたこともあり、各市町村に委ねられた形になり、各市町村は、フランスとは思えないような速さで、早々に国民への配布が決まっていたアベノマスクよりも、結果的には、ずっと早く配布されたのでした。
(しかし、せっかく配られたマスクも今となっては、あまり使用している人がいないのは、残念ですが・・)

 そんな中、フランスの大手、ニュースチャンネルであるBFMTV(ベーエフエムテレビ)は、業績悪化(広告収入の激減)のために従業員500名を解雇する会社の経営計画に反対するストライキを実施したのです。ニュースチャンネルにとって、政治への関心の高いフランスでの選挙速報は、なかなかのハイライト、高視聴率も期待できるタイミングです。そんな中のストライキとは、なかなかやってくれるものです。

 従業員のストライキにより、速報や中継の報道ができないBFMTVは一日中、選挙とは、何の関係もないドキュメンタリーフィルムの再放送を続けざるを得なかったのです。

 ニュースチャンネルでの再放送、しかもこの選挙の当日に・・何か事件が起これば、BFMTVの中継車を街で見かけることも多く、そんなチャンネルがこのタイミングでのストライキとは、さすが、フランス、やることが大胆です。

 しかし、ニュースチャンネルでありながら、選挙というイベントに放送をせずにストライキなどしたら、チャンネルとしての信用が失墜することも大いに考えられますが、ここはまた、ストライキと言えば、特定の割合の人は、「黙っていてはいけない、経営者の思うとおりにさせてはいけない、ストライキはするべきだ!」と理解を示す人々もいるのもフランスです。

 しかし、他のチャンネルは、当然のごとく、選挙速報から結果を見守る討論会状態と、各市町村の当選した候補者の中継などを次々と報道していましたが、地方のことは、あまりわからない私にとっては、パリ市長が続投・・フィリップ首相がルアーブル市長選再選ということくらい・・。

 気になるのは、当選した候補者を始めとして、マスクをしていない人がほとんどなこと・・これで、ますますフランスは、経済再開に向けての土台を固めて、コロナ色は薄れて、アクセルがかかっていくことでしょう。

 もう一つ、気になっているのは、フランスのコロナウィルスに関するデータ(新規感染者数、死亡者数等)が2日続いて発表されていないことです。もしかして、こちらの統計をとる機関もストライキ???と心配しています。

<関連>「ストライキ大国・フランス」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/10/blog-post_46.html
















 
 

2020年6月28日日曜日

フランス最大の化粧品会社ロレアル商品の美白表現撤廃 フランス人は美白がいいとは思っていない



 世界最大のフランスの化粧品会社、LOREAL(ロレアル)は、スキンケア商品から、「ホワイトニング」「美白」「色白」「明るい」などの表示を撤廃することを発表しました。世界で起こっている人種差別問題の拡大による動向に対応したものです。

 ロレアルといえば、LANCOME(ランコム)などを始めとした比較的高価な商品から、庶民向けのお手頃価格の商品までを一手に扱うフランスの巨大メーカーです。そのため、ロレアルは消費者層も幅広く、研究部門なども巨大な施設を持ち、ランコムの商品などに関しても、最も広範囲の人の肌質に合うように作られており、たくさんあるフランスの化粧品の中でも、最もお肌のトラブルが少ないメーカーの印象があります。

 今回のホワイトニング商品の表示については、白い肌が優れているという印象を与えかねない表現ということで、ロレアルだけでなく、世界各国の大手の化粧品メーカーは、続々とホワイトニング商品の表示を変更を発表しています。

 しかし、当のフランス人などの白人には、白い肌が優れているという感覚は、全くなく、むしろ、フランス人は、真っ黒に日焼けしていることがカッコいいと思っており、(これは、肌の色そのものよりも、真っ黒に日焼けしてリッチなバカンスを満喫していることをアピールしたいということ)ホワイトニングや日焼け止めなどの商品は、全く人気がなく、むしろ、日焼けして、赤くただれて、象のような肌になっても、「こんなに焼けて、私って素敵でしょ!」というドヤ顔をしている彼女たちを、私としては、少しは、日焼けを控えて、ちゃんと手入れしないと、このまま歳をとったら、大変なのに・・と、こっそり心の中では、思っているほどです。

 ですから、ロレアルを始めとするフランスの化粧品会社のホワイトニング商品は、主には、アジアやを始めとする海外向けの商品で、フランスの商品だからとフランスで購入しようとしても、商品によっては、アジア限定の商品だったりします。フランスの商品なのにフランスでは売っていなかったりする、ホワイトニングケアの商品は、ある種、独特な位置付けであることは確かです。

 実際に、肌の色で酷い差別を受けている人々には、ホワイトという言葉だけでも、不快な思いをする方もいらっしゃるのかもしれませんが、ことアジアの人、日本人にとっては、何も白人に憧れたり、白人が優れているからホワイトニングケアをしているわけではなく、透明感のあるしっとりとした質感も含めての美しい肌になりたいと思っていると思うので、単に色だけを求めているわけではなく、白人への憧れでもなく、どうにも見当違いな感が拭えません。

 だからと言って、スキンケア商品の中でもかなりのシェアに当たるホワイトニングケアの商品が消えて無くなるわけでもなく、何らかの新しい表現に変わるだけで、新しいホワイトニングに変わるワードが生まれ、逆に新たなマーケティングのきっかけになるかもしれません。

 だいたい、ホワイトニングの表現を撤廃する発表をしたことで、フランスを始めとして、世界各国は、ロレアルの名前をあげて、ニュースで報道し、ロレアルの名前をさらに世界中に知らしめる結果となっているのです。


<関連>「フランス人は、女を捨てない!パリのジムでの大らかなパリジェンヌたち」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/07/blog-post_14.html

 


2020年6月27日土曜日

コロナウィルス新規感染者数が1500人を超えても全然、平気なフランス




 26日の一日のコロナウィルスの新規感染者数が1588名に跳ね上がったのを見て、私は、震え上がりました。それなのに、フランスのテレビは、全くこれを報道しないことをとても不思議に思っています。

 日曜日に控えた統一地方選挙、特にパリ市長の候補者についてや、SANOFI(サノフィー)というフランス大手の製薬会社が大規模な人員削減とか、果ては、話題に尽きたのか、パリ市長選挙にちなんでか、シラク大統領やカルロス・ゴーンやイギリスのヘンリー王子とメーガン妃が王室を脱退するまでのドキュメンタリー映像を流したり、まるで、コロナウィルスの新規感染者の増加は、問題視されていません。

 しかも、今日は、土曜日で、もはや、ロックダウン解除後には、恒例となったデモが行われることになっており、パリだけでも7件のデモ開催の申請に対して、5件に許可が下りていることが発表されています。

 統計の取り方も安定していないのかもしれませんが、先週あたりから 344, 458, 467, 811と、グングン増加していると思っていたら、今週に入って、373, 517, 81, ? と、若干下がったの?と思いきや、先日は、テクニカルプロブレムとかで、新規感染者数は、不明。そして、昨日になって、いきなり1500人超えというのですから、驚きます。

 先日、ドイツで食肉処理工場でのクラスターのでさえも、一日の最大の新規感染者数は、1122名でした。フランスがドイツ以上に検査をしているとも思えず、クラスターでなく、1500人超えの新規感染者数というのには、愕然とします。

 テレビでは、相変わらず、垂れ流しのように、コロナウィルスへの警戒を促すコマーシャルが流れていますが、今となっては、何も国民には、響いていません。

 3月の時点でのロックダウンにしても、3月1日には、すでに学校閉鎖は、決まっていたと言います。ところが、フランス政府は、国民の動揺を考えて、段階的にロックダウンを行った結果が、今の3万人近い死亡者数に繋がっています。

 意外にも、国民の動揺を重視して考えるフランスには、驚きですが、最悪の結果を迎えた場合の動揺は、考えないのかが不思議です。無症状の感染者の増加で、今は、気候の影響で発症、重症化しないことから、騒がないのかもしれませんが、この状態で、一定の、あるいは、それ以上の感染者を保ちつつ、気温が下がる秋を迎えれば、再び、最悪の状況に陥ることは、必須です。

 この危険な状況を報道せずに、無意味なコマーシャルを流し続け、毎週のように数万人規模のデモが行われています。この数字がいかに危険なことかを報道することの方が、よほど、コマーシャルよりも国民には刺さると思うのです。

 今やマスクは、誰でも買える状態になりましたが、暑さも合間って、マスクは店頭に山積み状態、つまり、ほとんどの人がマスクをしない状態です。今日、通りを歩いていた年配の男性が、暑いのにジャケットを着て、手には、マスクをぶら下げているのを見かけて、この人は、暑い街中は、マスクを外して歩いても、屋内に入ったらマスクをするんだろうな・・と思って、フランスにも、ちゃんとした人がいるんだと、マスクを手にぶら下げて歩いている人を見つけるだけで嬉しい自分にビックリします。

 24日のデータが81名というのも、少し少なすぎておかしいので、翌日の不明分も合わせて、3日分のデータで、1500人超えという数字になっているのかもしれませんが、それでも一日あたり安定の500人超えの数字です。

 だいたい、現在の状況を正確に把握できないこと自体、はっきり言って、ぬるいです。

 今週末は、デモ、選挙、7月に入れば、パリ祭と、これからもクラスターとなりうる行事が満載のフランス。どうにかして!!と思うのは、私だけなのでしょうか? 

 フランス人のモラルの低さには、ほとほと呆れ返るばかりです。



<関連>「フランス(ヨーロッパ)でコロナウィルスが広まる理由」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/03/blog-post_19.html

 

2020年6月26日金曜日

パリで冷房なしで猛暑(42℃)を乗り切る方法


昨年の記録的な暑さのパリの気温、記念に?スクショを撮りました


 まだ6月だというのにパリの気温が35℃近くまで上がることが、昨日からの天気予報でわかっていたので、朝から、少し警戒して過ごしました。こんな時に限って、外出する用事ができて、午前中の出来るだけ早い時間に用事を済ませ、往復、30分ほど歩いて、家に戻った時には、もう汗だくで、シャワーを浴びて、冷たい飲み物を飲んで、一息つきました。

 しかし、午後には、さらに暑くなることから、シャッターのある部屋は、全て、シャッターをしめて、窓も閉めて、シャッターのない部屋には、衝立をして、光を防ぎました。これは、ここ数年、酷暑と言われるほどの夏をなんとか、冷房なしで乗り切って培った予防策です。

 もともと、フランスは、湿度が低く、アパートもぶ厚い石で覆われた建物なので、外が暑くても、よほどの気温でない限り、アパートの建物に入れば、スッとするような感じで、扇風機くらいがあれば、十分に過ごすことができていました。だから、娘の学校の休みに合わせて、夏休みに、さほど暑さも厳しくない快適なパリを出て、わざわざ最も航空運賃の高い季節に日本に行くことを忌々しく思っていた時期もありました。

 それが、ここ数年、パリの夏の暑さは、異常で、昨年の夏のパリは、酷暑で、42℃まで気温が上がった日がありました。さすがに、いくら湿度がなくても、40℃を超える暑さを冷房なしで乗り切るのは、ちょっと恐怖でした。

 フランスでは、さすがに会社や店舗、レストランなどは、冷房がありますが、一般家庭では、未だに冷房のない家がほとんどだと思います。類に漏れず、我が家にも冷房はありません。言っても、一年のわずかな時期の暑さのために冷房を買うのは、躊躇われ、アフリカから引っ越して来た我が家には、扇風機だけは、やたらとあるのです。

 フランスの天気予報は、当たらないことで有名ですが、気温の上昇に関しては、かなり当たります。ですから、今日のようにかなり暑くなることがわかっている日には、朝の早い時間に家の空気を入れ換えて、夜の分まで、大体の料理を済ませ、あとは、窓を閉め、光を遮って、出来るだけ、外の熱い空気が入らないようにして過ごします。

 日本だと一番暑い時間帯は、正午から午後2時くらいの感じですが、フランスは、なぜか、午後4時頃が一番、暑いです。

 外出の際は、水やお茶を入れたペットボトルを凍らせて、それを小さな薄手のタオルに巻いて、抱えて歩きます。ポケットには、保冷剤を入れます。途中、ペットボトルは、どんどん溶けていくので、冷たい水を飲むこともできます。会社についたら、また、ペットボトルや保冷剤は、冷凍庫に入れておき、帰りに再び、それを抱えて帰ります。

 家にいる際は、バスタオルを濡らして、肩からかけています。暑い日には、あっという間にタオルが乾いてしまうので、何度も水で濡らします。そのうち、水道の水もぬるくなってくるので、お風呂に水をはり、たまらなくなると、水風呂に浸かって身体を冷します。

 我が家のベランダは、やたらと陽当たりが良く、とても暑くなるので、最近は、夏になると、きゅうりを植えます。きゅうりがグングン伸びて、良い日除けになってくれます。きゅうりも取れるし、日除けにもなるし、とても良い暑さ対策です。
 
日除けになってくれるきゅうり

しかし、昨年の42℃まで気温が上がった際は、さすがのきゅうりも瀕死の状態で、夜には、すっかりしおれてしまっていました。大切に育ててきたきゅうりが枯れかけてしまって、諦めきれずに、半泣きで夜中に水をあげたら、朝には、復活していましたので、きゅうりの生命力の強さに感激したりしました。

 暑い時には、身体の内側から冷やすのもなかなか効果的です。フランス人は圧倒的にアイスクリームの方が好きなようで、あまり、アイスキャンディーはないのですが、(暑い時には、アイスクリームよりもアイスキャンディーの方がさっぱりしていて好き)昨年、モヒートとライムのアイスキャンディーを見つけ、夏には、常備しています。

 
モヒートとライムのアイスキャンディー

日本なら、暑くても、どこでも冷房が効いていて、何かと快適ですが、こうして、原始的な工夫をしながら、サバイバル生活のように乗り切る生活も、なんだか少し、最近は、楽しい気がしている今日この頃です。

 3ヶ月間、ロックダウンになって、その間のパリの大気汚染は、解消されたかに見えましたが、3ヶ月だけではダメなのですね。ロックダウン中、空気がきれいになったというニュースを見て、神様が人間が地球に対して行って来た横暴を懲らしめるためだったのではないかと感じたことがありました。

 コロナウィルスは、気温が下がると活発になるらしいという話もあり、冷房の効いたところに行くのも、なんだか躊躇われる今年の夏は、この原始的な方法で、暑さを乗り越えていこうと、ちょっと暑かった今日の日に改めて思うのでした。


<関連>「便利な生活が齎すもの フランスへの修行ツアーのススメ」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2019/10/blog-post_17.html
 

2020年6月25日木曜日

FAUCHON(フォション・パリ)破産申請 コロナの経済打撃は、パリの老舗にも・・





 パリの老舗である高級食料品店「FAUCHON」フォションは、裁判所に破産申請を提出しました。本社と、パリのマドレーヌ広場にある3つのパリの店舗(ブランドの象徴であり、130年以上にわたってブランドを象徴するもの)とオテルフォション(ホテル)のティールームがこれに該当します。(ホテル自体は、別経営)

 フォションは、日本では、紅茶やジャム、パンや焼き菓子などで有名ですが、パリの店舗では、むしろ、デリカテッセンや、フォアグラやトリュフ、生ハムのような高級食材、ワイン、チーズ、ケーキ、香辛料、チョコレートなど広範囲にわたる食材を扱う高級食料品店で、娘が小さい頃に、日本でフォションのお店を見つけて、日本には、フォションのパン屋さんがあるんだ・・と驚いていたことがありました。

 黒とピンクを使った独特なフォションの店舗の外観は、マドレーヌ界隈でも、一際目立つ存在でした。

 同じくフォションと目と鼻の先にあった競合店(同じく高級食料品店「HEDIARD」エディアールは、2013年の段階で、破産申請が行われており(現在は、オンラインショップと海外店舗の運営)、その時点では、フォションだけが生き残ったように思われていたのですが、実際の経営は、パリの店舗での売り上げは、全体の10%にも満たない状態で、経営危機に瀕していたのです。

 以前は、日本からの観光客もパリに来れば、フォションの紅茶(特にアップルティー)を買い漁っていた時期もあり、パリの街中ではよく、観光客がフォションの目立つ紙袋を持って歩く姿を見かけましたが、今や、パリで紅茶を探すといえば、Mariage Frères マリアージュフレールか最近は、KUSMI TEA(クスミティー)で、観光客の客足も激減していました。

 追い打ちをかけるように、2015年のテロ、2018年〜2019年にかけての黄色いベスト運動や年金改革反対の暴力的なデモ、そして、昨年末から今年にかけての大規模な交通機関のストライキ、そして、コロナウィルスのためのロックダウン。

 マドレーヌ界隈は、黄色いベストなどのデモが暴徒化した際の通り道でもあり、被害は、甚大であったと思います。

 134年も続いた老舗フォションの破産申請には、多くの人が驚き、ショックを受けていますが、実際に、私にとっては、ここ数年のフォションは、派手なパッケージとブランドばかりが鼻につく、やたらと高いわりには、大したことない(失礼!)印象がありました。それでも、マドレーヌ界隈に行けば、時には、店内をのぞいてみたりしていましたが、一昨年のノエルの際には、結構な値段のキャビアやスモークサーモンを値段も見ずに買っている年配の男性などを見かけてびっくりしたのを覚えています。

 しかし、考えてみれば、私がたま〜に買う高級食料品?である生ハムやチーズ、チョコレートなどもフォションのような高級食料品のデパートのようなお店で買うことはなく、それぞれ別の好みのお店で購入するのです。その場で焼いている焼き菓子や紅茶やジャムなどを別にすれば、フォションの商品は、パッケージがフォションなのであって、名前で売っているようなもので、当然、その分、値段は上がり、品質も安定しないこともあり、客足は、遠のきます。

 必ずしも関係はないかもしれませんが、以前、頂き物のフォションのボジョレーヌーボーのコルクがプラスチックだったことに驚いたことがあります。ボジョレーヌーボーは、もともと安いワインですが、それにしても、フォションのような老舗がプラスチックのコルクのワインにフォションのラベルを貼って売っていることに、とてもガッカリしたことがあります。(これは、私の勝手な印象で、プラスチックのコルクがそんなに悪いものではないのかもしれませんが・・)

 今回のフォションの破産申請は、再建型破産申請で、これから再建のための措置がとられ、一先ず、130名の従業員がその対象になるとのことですが、マドレーヌのお店が全く消えてしまうのか? なくなるとなると、色々、文句を言いつつも、やはり、マドレーヌ界隈が寂しく感じられるようなパリの街の一部であるようなフォションのお店です。

 フォションのようなお店でも、こんなことが起こるのですから、どれだけ、コロナによる経済危機が大変なことなのかを、日々、感じます。ロックダウンが解除になって、営業できるはずのお店が閉店したままだったり、開店したかと思えば、閉店セールをしていたり、あれだけ、テラスだけでなく、店内での営業許可を求めていたカフェやレストランの客足も今ひとつだったり・・。

 これがいつまで続くのか、長引けば長引くほど、経済は、停滞していきます。ごくごく、あたりまえだった日常が失われていきます。

 ちなみに、フォション・ジャパンは、存続するそうです。


<関連>「ロックダウンによる業績悪化・ルノー15000人削減・モブージュで従業員数千名による大規模デモ」
https://rikakaigaiseikatsu.blogspot.com/2020/05/15000.htm