2019年9月22日日曜日

フランス人の嫉妬心と日本人の嫉妬心 一時帰国の際の娘の日本の小学校への編入時のいじめ

 日本に一時帰国した際は、日頃、日本人と関わる機会があまりないので、親戚や友人に会うのも、必ず、娘を一緒に連れて歩きました。  行く先々で、娘は、まるで、誕生日か、クリスマスのように、みんなから、色々なプレゼントを頂くので、連れて歩いている私としては、これでは、まるで猿回しのようだと思ったものです。  その中で、ぼんぼりのついたキティちゃんの毛糸の帽子を頂いたことがありました。  フランスに戻って、その帽子を、学校にかぶって行ったら、それを羨ましく思った同級生の子に無残にも、ぼんぼりを引きちぎられて帰ってきたことがあるので、それ以来、キティちゃんのものは、学校に持って行くこと...

2019年9月21日土曜日

突如、現れた金融警察に衝撃!

 通常、朝の出勤時には、警備上、二人以上で鍵を開けることになっていました。私は、時間に遅れるのが、とても嫌いなので、パリのメトロなどの交通事情を信用していないこともあり、だいたい、20分前には、到着して、もう一人がやってくるのを待っていました。  会社の鍵を開ける時には、まず、1枚目のドアを鍵で開けると、内側にもう一つの扉があり、暗証コードを入れて、もう一つの鍵を開けるようになっていました。  暗証コードを間違えて、鍵を開けようとすると、サイレンのような、警報機が響き渡り、すぐに、警備会社から電話がかかってきます。私も一度、バカンス明けで、ボケっとしていて、間違えて、自分の銀行の暗証ナンバーを押してしまい、サイレンを鳴らしてしまったことがありました。  警備会社からの電話では、合言葉のようなものが決められていて、どうして、サイレンが鳴ってしまったのかを話して、合言葉を言えば、警備会社の方で、すぐにサイレンを止めてくれるようになっていました。  その日は、たまたま、会社の鍵を開ける時に、3〜4人いたでしょうか? はっきりとは、覚えていませんが、2枚目のドアを開けたところで、ものものしい4〜5人の制服姿の銃を持った一団がドーッとなだれ込んできて、”...

2019年9月20日金曜日

ケタ外れに負けず嫌いな娘の話 親が心配すること

 娘が、10歳くらいのことだったでしょうか?  いつもの通り、学校へ娘を迎えに行き、帰り道を、二人で、歩いていると、何やら、うつむきがちに歩いている娘の様子がおかしくて、顔を覗き込んでみると、ポロポロと泣いているではありませんか!  娘は、比較的、情緒が安定している子で、娘が泣くことは、それまで、ほとんど、ありませんでした。なので、学校の帰り道に一人でうつむきながら、ポロポロと泣き出してしまったのには、とてもびっくりしました。  これは、いじめにあっているのではないか? 先生にキツく叱られたのではないか? 私の方もハラハラしながら、娘に尋ねました。” どうしたの? " と。 すると、娘は、”...

2019年9月19日木曜日

フランス人は、小学生から万年筆を使う

 現代は、ボールペンだろうと、万年筆だろうと、もはや、手書きをすること自体が少なくなっている時代ではありますが、娘の通っていたフランスの学校では、小学生から万年筆を使わせていました。  もちろん、ボールペンや、鉛筆なども使っていましたが、メインは、万年筆なのでした。その話を以前、弟にしたら、”さすが、おフランス!小学生から万年筆!” とからかわれたことがありますが、まさに、これも、おフランスの一部分なのではないかと、私は、思っています。  万年筆を重用し、小学生から授業に使わせたりするのは、きっとフランス人の美学の一つでもあると思うのです。フランス人でも、年長になればなる...

2019年9月18日水曜日

一人暮らしのフランス人の若い世代は料理をしない

 娘が一人暮らしを始めて、一年が過ぎました。  家では、ほとんど家事らしいことは、してこなかった娘ですが、一人となると、何から何まで、自分でやらなければなりません。  家にいれば、何もしない娘で、全く一人暮らしなど、憧れていたわけでもなかったようですが、いざとなれば、仕方ありません。  特に、食い意地の張ったDNAを受け継いでいる彼女は、一人暮らしを始めても、何をおいても、食べ物には、決して、妥協せず、(もともと彼女は、ファーストフードなどが嫌いなのです)自分の好みにあったものを栄養のバランスを考えながら、月々のやりくりをしながら、頑張ってやっているようです。  娘は、シ...

2019年9月17日火曜日

隣人のフランス人のおばさん

 そういえば、私は、彼女の名前も知りません。 お隣のおばさん。うちでは、彼女のことを、そう呼んでいます。  私たちが、今のアパートに引っ越してきたときには、彼女は、もうすでにそこに住んでいましたが、その時に、初めて見かけた女性は、彼女ではありませんでした。  引っ越してきて、早々に、エレベーターの前で、たまたま鉢合わせした女性は、" ここには、3人の女性が住んでいるのよ!" と言っていましたが、それは、彼女ではありませんでした。  しかし、実際の家主の隣人は、パリ市内の病院に勤務しているという年配の女性でした。彼女は、離婚していて、もうすでに独立している息子さんが、時々訪ねていらっしゃるのですが、ちょっと風変わりな息子さんで、とても、優秀ではあるらしいのですが、メンタルな問題で入院歴があるとかいう話を主人がどこからか、聞きつけてきて、少し、気をつけた方がいいなどと言うので、あまり、近づかずに適当な距離をとっていました。  一方、彼女の方は、そんな様子は、微塵も見せずに、なぜか、私と朝の出勤時間や帰宅時間がかち合うことも多く、世間話をする機会が度々ありました。  彼女は、独特なオリエンタルな感じのファッションに身を包み、部屋着はサテンか何かでできたアジアティックな着物のようなものを着て、不思議な雰囲気を醸し出している人でしたが、これまで彼女に対して、嫌な感じを抱いたことは一度もありません。  人の好き嫌いが激しく、大変、気難しく、家を出たがらない猫のポニョは、お隣だけは、別のようで、まるで、自分のセカンドハウスのように、ベランダ伝いにお隣の家に勝手に上がりこんだりしていて、ポニョだけは、頻繁にお隣に出入りしていました。  おばさんも猫好きで、結構、ポニョのことを可愛がって下さっているようでした。  ある、日曜日に、我が家は、主人と娘と三人で、ヴァンセンヌの森に散歩に出かけて、手漕ぎボートに乗っていた時のことでした。  池にかかった橋の上から、「ヴォアザーン(お隣さ〜ん)!」と大声で誰かが叫んでいるではありませんか?   振り返ると、橋の上から、彼女が友達と一緒に大きく手を振っていました。  改めて、彼女の大らかさに、なんだか、ほっこりとした気持ちになりました。  何年かすると、3人いると言っていたお隣の住民の女性二人はいなくなり、彼女だけになっていましたが、彼女には、頻繁に訪れてくるお友達が何人かおりました。その中には、ボーイフレンドもいたようです。  たまに、私が気が向いて、ピアノを弾いたりしていると、お友達ともども、ベランダに出てきて、弾き終わると、”ブラボー!!”...

2019年9月16日月曜日

アカの他人の外国人のオッサンと暮らしている不思議

 私は、今でも娘によく言われます。「ママは、どうしてパパなんかと・・・。」と。  その人の娘にして、パパなんか・・と言わせるのには、理由がいくつか思い当たりますが、まずは、主人が私とは、けっこう年の離れたオッサンだということがあるのだと思います。  先日、「アカの他人のオッサンと暮らす人」という記事のタイトルを見て、ああ、そう言えば、私もアカの他人のオッサンだった人と暮らしている・・と思ったのです。  まあ、言い方は悪いですが、大抵の場合、誰でも最初は、アカの他人です。 それが、オッサンかどうかは別として・・。    私が主人と出会ったのは、青山で行われていた在日の外国人が集まるパーティーでのことで、私は、イギリスから戻った後に、英語を使う機会を持ち続け、何とか、英語のレベルを落とさないようにと思って、時々、顔を出すようにしていました。  そこで、私が驚いたのは、来ている外国人たちが、あまりにも日本語が上手なことでした。その中でも主人は、ひときわオッサンで、ガタイも良く、派手で、最初は、”...