2019年9月30日月曜日

アフリカにいた日本人の美容師さん

 私がアフリカで、生活をしていた中で、困ったことの一つが美容院でした。  なぜならば、一度、アビジャン市内の美容院に行ったら、どういうものか、カットの前のシャンプーで、シャンプーをひと瓶まるまる使い切るが如く、髪をゴシゴシと何度も洗われて、髪の毛からは最低限必要な油分も全て洗い落とされて、頭皮はカサカサになり、髪の毛がガビガビになってしまい、カットの出来がどうとかいう以前の問題で、これなら、自分で、切った方がマシ!二度と行くまい!と思ったからです。  そこで、知り合いのツテをたどって、自宅に出張で髪を切りに来てくれるという日本人の美容師さんを知り、それからは、彼女に来てもらうこ...

2019年9月29日日曜日

イクメンと家族サービス

 最近、日本では、「イクメン」という言葉が生まれて、フランスで子育てをしてきた私には、とても、妙な印象を受けます。  だいたい、「イクメン」という、育児という当然のことをしている男性のことを褒め称えるような言葉自体に、とても違和感を持っています。  少なくとも、フランス語で「イクメン」に当たるような言葉はありません。  私が、「イクメン」と同じくらい嫌いなのが、「家族サービス」という言葉です。  たとえ、女性が働いていたとしても、家族に対してすることを「家族サービス」という言い方はしないと思います。それを男性側から「家族サービス」などと言われたら、気分が悪いことこの上ないで...

2019年9月28日土曜日

ハーフの娘の祖国 アイデンティティーの帰属

 アフリカで生まれ、フランスで育ち、フランス人の父を持ち、日本人の母を持つ娘の祖国は、どこなのでしょうか?  祖国を生まれた国とするならば、アフリカですが、育ってきた国とするならば、フランスです。  祖国と母国という言葉は、似ているようで、微妙にニュアンスが違います。    彼女の母国はフランスです。    母国語という言葉がありますが、彼女はバイリンガルではありますが、彼女の母国語は、フランス語です。  それに対して、祖国というのは、その人の家族である祖先も含んだ歴史的、文化的な背景も多く含みます。  フランスでは、主人の両親がすでに他界していたこともあり、彼女が物心つい...

2019年9月27日金曜日

子供の可能性を遮る親になってはいけない

 私には、一緒に、イタリアを旅行した友人で、イタリアが大好きで、イタリア語も独学で勉強してマスターし、イタリアの文化や歴史も熟知してる人がいます。  でも、彼女は、イタリアに留学経験や長期滞在の経験があるわけでもないのです。  彼女は、日本で仕事をしながらも、あまりに頻繁にイタリアへ旅行するので、彼女ほどのイタリアへの愛情と、イタリア語のレベルをもってしたら、イタリアでの生活もありえるのではないか?と思い、それをしない理由を尋ねたことがありました。  すると、彼女は、自分自身を吹っ切るように答えたのです。 ” うちの母親は、私がいないとダメになってしまうから・・” と。  一度、彼女がせっせと貯金をして、イタリア留学を試みた時のこと、彼女の母親が半狂乱になって、彼女を止めたのだそう。彼女曰く、その時の母親の反応から、母親の人格崩壊への恐怖と懸念を抱いたのだそうです。  それ以来、彼女は、留学や移住の長期の海外滞在は、母親のために、諦めて、代わりに短期の旅行は、思う存分することにしたのだとか・・。  ですから、彼女は、自分の境遇の中での彼女の道を選んで、彼女なりの人生を歩んでいるのです。それもまた、彼女の生き方ですし、何が正解なのかは、わかりません。  私自身も、なんだか、他人事ながら、モヤモヤとしたのを覚えています。  というのも、そんな話を聞くのは、彼女が初めてではなかったからです。  そういう親というのは、結構、いるものなのです。  私が最初に留学したいと母親に話した時、私の母は、自分自身も、若い頃に、留学願望があったため、”...

2019年9月26日木曜日

海外在住の日本人の子供には優秀な子が多い

 パリに住んでいる、私の知っている日本人の子供は、なぜか、進学先も軒なみレベルのかなり高い学校に進んでおり、結果、医者、法律家、エンジニアなどのいわゆるエリートになっている場合が多いのです。  フランスで生まれ育ち、フランスで大学を出てから、日本の大学や、大学院を卒業した子供(もはや子供ではないが・・)も数名、知っています。日本の大学や大学院に入学できるということは、日本語のレベルも日本に住んでいる日本人と変わりないほどなのでしょう。  日本人は、あまり、努力を表に見せないので、はたからは、一見、その努力がわかりづらいのですが、その努力は、相当なものだったと思います。  これ...

2019年9月25日水曜日

子供の急病

 娘は、幸いにも、とても健康に生まれて、健康に育ち、どんなに動いても疲れるということを知らず、虫歯の一本もなく、どちらかというと、溢れるエネルギーを発散させるのに苦労するほど元気に育ちました。  ただ、一度だけ、あわや、入院!?という病気にかかったことがありました。  それは、娘がまだ5歳くらいの頃でした。  そのころ学校では、なわとびが流行っていて、暇さえあれば、ぴょんぴょんと家でも、なわとび、また、学校でも大流行していたようで、なわとび片手に通学し、休み時間になると、こぞって、みんなで、なわとびをやっているようでした。  ある朝、起きたら、娘が足が痛いと言いだして、私たちは、てっきり、なわとびのやり過ぎだろうと思っていましたので、なわとびは、いい加減にしておきなさい!と注意して、そのまま、学校へ行かせました。  ところが、なわとびをやめても、娘の足の痛みは治ることなく、治るどころか、翌朝、起きた時には、まるで、小児麻痺の子供のような、独特な足の引きずり方で歩くようになっていたのです。  娘の歩き方を見て、焦った私たちは、慌てて、近所のかかりつけのお医者さんに連れて行きました。すると、彼女は、厳しい顔をして、”これは、救急で、病院に行った方がいいから・・”と言って、パリの12区にある小児病院への紹介状を書いてくれました。  救急で、小児病院へなどと、思ってもみないことを言われて、私たちは、ビックリして、娘を車に乗せて、慌てて病院の救急へ向かいました。  症状を見たお医者さまが、検査のために、軽い麻酔をしますからと、娘の口に、プラスチック性の簡易マスクを当てた時には、私よりも主人の方が動揺していました。  私も、それなりにショックでしたが、娘の病状とともに、大きななりをして、娘が麻酔用のマスクを当てられただけで、卒倒しそうになってしまう主人にも、情けないと思う気持ちと、心底、娘を大切に思っている主人の気持ちの深さとが交錯する複雑な気持ちでした。  結局、娘は、リュームダンシュという、日本語にすると腰風邪という病気で、風邪のウィルスが体内の腰の部分に入って引き起こされる病気で、投薬治療と、できる限り安静にということでした。  お医者さまに、入院しますか?ご自宅に帰られますか?(まあ、どちらでもいいですよということだったのだとは思いますが・・。)と聞かれて、当然、私は、病院で見ていただいた方が安心だと思っていたのですが、主人が、まるで、不本意に娘を取り上げられるとでも言わんばかりに、半ば、強引に家に連れて帰ると言い張り、お医者さまも、”それでは、薬をちゃんと飲んで、できるだけ、歩かせないように・・。”とおっしゃって下さり、その日のうちに、娘を連れて、家に帰ってきました。  タダでさえ、動き回ることが好きな娘も、さすがに、なわとびどころではなく、学校も一週間は、休み、家の中でさえ、できるだけ、歩かない生活を強いられました。  私と主人も交代で休みを取りながら、なんとか、娘についていましたが、1日だけ、どうしても、数時間、娘が一人でいる時間ができてしまったのです。  その日は、休みを取るはずだった主人が、どうしても空けられない仕事が入り、午後の数時間、私が早めに退社するまでの時間だったので、まあ、大丈夫だろうと思いつつも、私が、急いで、家に帰ってみると、珍しく、娘は、リビングの大きなソファに座って、”...

2019年9月24日火曜日

フランス人と日本人のハーフの青年

 私がフランスで仕事を始めた時に、同じ日に入社した青年がいました。  その青年は、当時、20代後半くらいだったでしょうか? お母さんは、日本人で、お父さんは、フランス人のハーフの青年でした。  お母さんが日本人で、お父さんがフランス人のハーフということで、私は、最初、どこか、娘の将来をダブらせるような目で彼の様子を見ていました。  彼は、親元を独立して、パリで一人暮らしをしているということでしたが、予想に反して、なんだか、ふらふらした青年で、日本語も、ほとんど話せず、(まあ、ここは、フランスなので、別に日本語ができないことは、本当は、問題ではないのですが、)忘れ物をしたら、母...