2020年12月26日土曜日

クリスマスはXデーになったのか? コロナウィルス変異種フランスでも検出

 


 コロナウィルス禍中、すったもんだのあげくに迎えたノエルを、フランスは、結局、1テーブル6人以内という制限付きではありましたが、家族で過ごすことが許され、24日の夜には、夜の外出制限も解除された状態で、過ごしました。

 世間では、概ね6人以内という制限は、守られたのではないか? という見方がされているようですが、(ほんとかな?)各家庭の様子を全て覗き見ることはできません。

 しかし、たとえ、かなりの注意を払ったとしても、かなりのリスクであったことに違いはありません。

 先週の1日の感染者数の平均は、1日1万4千人で、ここ数日の感染者数は、2万人を超えています。

 ノエルが終わったとはいえ、一週間後には年越しのカウントダウンが待っています。

 当初、24日の夜と31日の夜は、外出禁止は解除されるということでしたが、感染状態が思った以上に改善されなかったことから、(むしろ、かなり悪化している)31日の年越しのカウントダウンの日は、他の日同様に、夜の外出は禁止されることになりましたが、たとえ、クリスマスで感染が拡大していたとしても、その結果が表れるのには、少々、タイミングが早く、クリスマスによる感染悪化が年越しに歯止めをかけるものには、なりそうもありません。

 結局のところ、周囲の話を聞いても、クリスマスを家族と過ごすことは諦めたという話は、ほとんど聞こえて来ずに、自分たちは、人数を縮小して、アルコールジェルを用意して、できるだけマスクをして、テーブルでの間隔を取って行うという話ばかり、ほとんどの家庭がそれなりのクリスマスを過ごしたと思われます。

 すでに1日の感染者数が2万人を超えている中、強行されたクリスマスの結果が出る前に、すでに医療体制の逼迫化から、ロックダウンを希望している都市も現れ始め、ノエルの様子とともに常に医療機関や専門家の現状や今後を心配する声が同時に報道されています。

 そんな中、現在、波乱を呼んでいるイギリスで検出されたコロナウィルスの変異種がついにフランスのリール(フランス北部、オー・ド・フランス圏の首府)で検出されたというニュースがクリスマスの夜に発表されました。

 私見ではありますが、これまでもフランスでは、検出されていなかっただけで、この変異種は、すでに感染が広まっていると思っています。

 また、この変異種に関する研究もすでに進み始めており、その感染力は、恐らくイギリスのボリス・ジョンソンが発表したこれまでのウィルスの70%の感染力という数字を上回る感染力を持っているものであることがわかり始めています。

 あれだけ「ノエルを家族と過ごす権利」を叫んで、このコロナ禍中に思いを遂げたフランス人のクリスマス。このノエルが感染を拡大させたことは間違いありませんが、今後、迎えるであろう第3波の波をどれだけ低く抑えるかは、国民の自覚にかかっています。

 権利を主張するだけでなく、一応、ノエルという大きな思いの一つを叶えたのですから、今後の自粛生活を気を引き締めて送って欲しいと切に思います。

 年越しの夜には、外出できないことから、ノエルとは違って友人同士が集う習慣のあるフランスでは、夜通しのパーティーが家の中で行われる心配が大です。

 しかし、とかく権利の主張ばかりでやることやらないフランス人、大いに不安を感じます。


<関連>

「コロナ禍中でも続くフランス人の権利の主張」

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2020年12月25日金曜日

思ってもみなかった娘のクリスマスイブの悲劇

      

24日クリスマスイブの夜 ガラガラのTGV


 現在、スタージュのためにブルターニュにある会社の研究所で働いている娘がノエルのために、クリスマスイブにパリに帰ってくることになっていました。当日は、少し早めに会社を退社して、そのまま、TGVでパリに戻ってくることにしていました。

 その日の朝、彼女はまず家を出たときに、パリの家の鍵を忘れたことに気付いて、慌てて家に戻って、走って転び、それでも、その日の仕事を終え、予約してあったTGVに乗るために駅に向かいました。

 TGVの出るレンヌの駅に行くまで、さらに電車で1時間半ぐらいかかるど田舎です。そのど田舎の駅で電車を待っていると、電車がなかなかやってきません。TGVの予約してある時間もあるため、彼女は焦っていたのです。

 同じ電車を待っていた数人の人から、電車がキャンセルになったと聞き、慌てた彼女は、駅舎に本当にその電車がキャンセルなのかを確認に行きました。田舎の駅のことで、電車ごとの時間を知らせる電光掲示板もなく、駅のアナウンスもなく、電車がキャンセルになっても駅員は知らせてもくれないのです。

 おまけに確認に行くと、あっさり、「電気系統の問題でキャンセルよ!」とあっさり・・慌てて、レンヌ行きのバスがあるらしいことを見つけて、バスについて尋ねても、「私は、SNCF(フランス国鉄)の職員だから、バスのことは知らない・・」と言う。

 レンヌまでの電車がキャンセルならば、キャンセルになった電車の払い戻しについて尋ねても、「払い戻しはされるんじゃない?」とSNCFのことでさえ、他人事。

 結局、自分で調べて、なんとかレンヌ行きのバスに乗り込み、TGVの時間には、間に合ったのですが、今度は、TGVが遅延、それでもTGVは、遅れたもののキャンセルにはならずに、パリに向けてようやく出発。

 24日の夜のことで、TGVはガラガラに空いているということでした。

 結果的にパリのモンパルナス駅に着いた時には、途中で遅れを取り戻したのか、「皆様には、3分も遅れてしまい、大変、申し訳ありません!」と、滅多に謝らないクセに、この時ばかりは、いかにも、3分しか遅れなかったのはすごいだろ・・と余裕の謝罪のアナウンス。

 それでも、なんとかTGVは、パリに到着したのでした。

 私は、家で久しぶりに帰ってくる娘のために、彼女の食事の支度をしながら、(TGVが遅れていると聞いていたので)「何時くらいになる?」とメッセージを送って、彼女からの返事を待っていました。

 メッセージで返事が返ってくると思いきや、彼女から電話がかかってきました。「もしもし・・あのさ・・」との彼女の第一声で、何か様子がおかしいことがわかりました。

 なんと、彼女は、TGVの中で、お財布をすられ、お金もカードも取られて、身動きが取れないのでした。「もうどうしたらいいかわからない!」と途方に暮れた様子。

 なるほど、お財布を取られて、カードもお金もないとなると、メトロにもバスにも乗れません。おまけに慌ててカードをストップしたために、ウーバー(車)でさえも呼べません。

 仕方なく、私のカードナンバーを知らせて、ウーバーを登録し直して、なんとか彼女は家に帰ってきました。せめて携帯があって良かった・・。

 ノエルの時期の治安が悪くなることは、承知していましたが、まさか、ガラガラのTGVでお財布を擦られるとは・・呆れて、言葉もありません。

 しかもクリスマスイブに・・。

 聞けば、なんと彼女は、TGVの中でトイレに行った際に、荷物を座席の下に置いていったというのです。そんなフランスではあり得ないことをするなんて、全く信じられません。

 お財布自体は、もうボロボロで、あまり現金を使う習慣のない彼女のお財布の中身は、10ユーロも入っていなかったようですが、クレジットカードやIDカードの再発行をしなければならず、ノエル明けにはさっそく手続きに走らなければなりません。

 今回は、数日しかパリには滞在しないために、この更新手続きのために、彼女はまた、パリに来なければなりません。

 しっかりしているようで、妙に抜けているところがある娘、前回、帰ってきた時には、家の鍵を忘れ、またその前には、お財布を家に忘れてきました。こんなことなら、家に忘れてきた方がどれだけ良かったか??

 思ってもみなかったクリスマスイブの悲劇、少しでも気を抜けば、すかさず被害にあるこの治安の悪さ。改めて、気を抜くことは許されない・・そんなフランスを再確認させられたクリスマスになりました。


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「ノエルに向けて治安の悪化するパリ」

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2020年12月24日木曜日

コロナウィルス変異種感染拡大によるイギリスからの入国制限が引き起こした混乱

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 イギリスのボリス・ジョンソン首相がコロナウィルス変異種が検出され、この変異種のために感染が急激に悪化していることから、ロンドン、イギリス南東部を再ロックダウンすることを発表して以来、この変異種がこれまでのコロナウィルスよりも70%も感染率が高いとの報告を受け、即刻、翌日には、イギリスからの入国を禁止したフランス。

 イギリスで感染拡大しているこの変異種のフランスへの感染を恐れて緊急措置としては、致し方なかったとはいえ、あまりに急な国境閉鎖に3日以上経った現在も、1400台以上のトラックが国境付近で足止めを食っています。

 フランスは、48時間後に72時間以内のコロナウィルス検査で陰性であった人については、入国を許可する方針を発表しました。

 しかし、ロンドンとフランスを結ぶ主要港であるドーバーを結ぶ高速道路では600台以上のトラックがブロックされており、他の800台は国を出るのを待っている間近くの空港に駐車されています。

 充分な情報も食料もないまま、ひたすら待機せざるを得ないトラックの運転手たちの間で、緊張状態が高まっています。この寒い季節に突然、足止めを食って、満足な食べ物もないままに何日も夜を過ごすことになれば、混乱状態に陥るのは当然のことです。

 ましてやコロナウィルスが蔓延している中でのこの状態、現在、600台のトラックは、道路から、パーキングに移動しているものの、この混乱した待機状態の中で、クラスターが発生することも充分考えられることです。

 昨日になり、この待機中の人々に対しての検査が開始されましたが、その検査にも数日を要するのは必須です。ノエルを家族と過ごすことを切望していた人々は、家族と過ごすどころか、こんなパーキングでトラックの中で過ごすとは、あまりに悲惨なことです。

 また、イギリスからの輸送がストップされ、部品不足のために、トヨタのバレンシエンヌ工場は数日間閉鎖になるという物流の閉鎖が多方面に影響を及ぼしています。  

 そして、イギリス在住のフランス人に対しても、ノエルのためのフランス入国に際しては、検査で陰性を証明する必要が課され、検査が無料のフランスと違って、イギリスでは検査に250ユーロ近くかかる上、検査も混雑を極め、ノエルの帰国を断念せざるを得ない人もいるようです。

 このためにロンドンからパリへのユーロスターは、IDカードのチェックの前にコロナの陰性の証明書のチェックが行われ、通常ならばこの時期、満席状態のところ、乗車率は50%ほどになっています。

 この急な、イギリスからの入国制限に対して、特にトラックで寒空の中、数日間待機を余儀なくされている人たちに対しては、あまりに非人道的な扱いであると問題視され、さっそくに突然、発表したボリス首相が悪い! 急にブロックしたフランス政府が悪い! と、やり場のない怒りをどこかにぶつけようとしています。

 いずれにしても、戦うべきはウィルス。

 ワクチン完成、投与開始にわかに期待を持ち始めたところにこのコロナウィルス変異種の感染拡大。

 ワクチンが広まるのは、春以降と言われている今、この冬は、まだまだ厳しい状況が続くことに警告を鳴らされている状況です。

 イギリスでは、この変異種に続き、それとは、別の変異種が南アフリカからの渡航者から検出されていると発表しています。

 もうエンドレスだ・・。


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「ヨーロッパを再び襲い始めたコロナウィルス感染 イギリス再ロックダウンの波紋」

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2020年12月23日水曜日

12月26日には、再ロックダウン?? みんな本当は、ヤバいと思っている

  


 イギリスのコロナウィルスの変異種による感染拡大や、ヨーロッパの他国の緊張状態をよそに、ノエル気分で盛り上がっているフランス人も、さすがにヤバいと思い始めています。

 昨日、久しぶりにフランス人の元同僚が電話をくれて、お互いの近況やコロナウィルスのことやノエルのことを話していたら、彼が、とてもコロナウィルスを怖がっていることに、こちらの方がビックリしたぐらいです。

 彼は、もうだいぶ前に、会社を定年退職している、ごくごく一般的なフランス人ですが、割と家が近いこともあって、私が旅行したりするときには、猫の世話を頼んだりしているので、会社を辞めてからも、ずっと付き合いが続いています。

 今は、二人の子供も独立し、奥さんと二人で暮らしていますが、ノエルには、娘家族が来るけれども、食事する時以外は、家の中でもマスク、食事の時には、テーブルは、別々にすると言っていました。

 そして、日本人である私に、「今まで、フランスに来る日本人旅行客の中に、マスクをしている人がいるのを「変な人たちだ・・」と思ってきたけど、マスクがどんなに大事なのか今、実感している」と言っていました。

 「だいたい、毎日、400人も500人もコロナウィルスのために人が亡くなり続けているなんて、あり得ない! 1月には、またロックダウンになることは、間違いない・・」とも・・。

 てっきり、彼のような、ザ・フランス人は、ノエルで浮かれているかと思いきや、かなり慎重で、悲観的なことは、私にとっては、意外な驚きでした。

 しかし、世間でも、周囲の国に追い立てられるように、「ノエルが終わったらすぐに、(つまり12月26日には、)すぐにまたロックダウンした方が良いのではないか?」という声が上がり始めています。

 この声に対し、オリヴィエ・ヴェラン保健相は、「ロックダウンについては、感染状況を考慮して判断すること、現在のところは、急激な感染悪化の兆候は見られない」と発表しています。

 現在は、薬局でもテストができるようになって、恐らく急激に検査数が増えたと思われますが、その分だけ、検査結果の把握が難しくなっているわけで、現在発表されている数字が正確なものなのかどうかも、甚だ疑問でもあります。

 しかし、いくらノエルが解禁になって、あくまでも、家族と過ごすノエルをどうしても強行するフランス人も実のところはかなりヤバいと思っているのは、たしかなのです。

 それならば、せめて、ロックダウンとはいかないまでも、26日以降は制限を厳しくするとか、政府が何らかの手段を取らなければ、また手遅れになり、多くの犠牲者を出すことになります。

 これまでも、ことごとく、対処が遅くて、フランスのコロナウィルスによる死者はこれまでに6万1千人を超えています。

 今はマクロン大統領自身が感染して隔離状態にあり、重大な判断が下しにくいのかもしれませんが、誰もがヤバいと感じている今、このままの状態を放置することは、どう考えても、あり得ないと思っているのです。

 第3波は季節がら、また気温が低下している中、また、変異種の出現により、これまで以上に深刻になるかもしれません。


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「フランスのコロナウィルス感染 第2波は第1波よりも深刻かもしれない」

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2020年12月22日火曜日

ノエル目前のフランスのPCR検査

 


 フランスのPCR検査は、当初から無料で提供されてきましたが、検査場の数は限られていて、一時は、パリの街中の行列ができているといえば、検査場の前というくらい、人だかりができていて、まさに検査場で感染してしまうのでは?と思うほどでした。

 ここへ来て、政府は、ノエルの家族の集まりをできるだけ安全に行えるように、家族の集まりに参加する前に、また、バカンスに出かけるためにPCR検査を受けましょうと奨励しています。

 これまで、検査場でしか受けられなかったPCR検査も12月に入って、フランスでは、薬局でも受けられるようになりました。

 ちょうど、昨日、薬を取りに薬局に行ったついでに聞いてみると、その薬局でもPCR検査をやっているとのこと、23日、24日は、大混雑が予想されるために、予約が必要だけれど、それ以外の日は予約も必要ないということでした。

 薬局での検査でも、検査結果は、1時間以内にわかるそうです。

 感染の危険は、常にあるわけで、ノエルの家族の集まりのために検査をするのであれば、あまり意味がなくなってしまうわけで、今のところは、この薬局で検査をしている様子は見かけられませんでした。

 しかし、感染を広げないためには、少しでも多くの人が、早い段階で感染の有無をする必要があるはずです。

 しかも、「検査をやっています」という告知は、しておらず、聞いたら、「やってますけど・・」という程度、何なら、仕事は増やしてほしくない・・とでも言いたげな感じで、せっかく薬局で検査ができるようになったのに、いかにもフランスな感じです。

 それでも、薬局で検査ができるようになったことは、公に知らされているので、23日、24日には、すでにかなり予約がかなり入っている模様です。今日、通りかかったら、すでに行列のできている薬局もありました!

 検査が無料で、しかも、身近な薬局でできるようになったことは、大きな進歩ではありますが、検査をしたからといって、ワクチンではないので、感染のリスクはいつもつきまとうのです。

 現在、大変な警戒をしているイギリスで発見されたコロナウィルスの変異種も今のところは、フランスでは見つかっていないとしていますが、見つけられていないだけで、すでにフランスにも上陸していることは、ほぼ確実です。

 これまでのコロナウィルスも変異種も、ノエルと年末年始の人の集まりを機にさらに拡散されるのです。とりあえず、イギリスからの入国禁止は48時間としていますが、48時間後は、どうするつもりなのか? 入国に際しては、検査を義務付けるのか?気になるところです。イギリスのPCR検査は、かなり費用がかかるそうで、ハードルはなかなか高そうです。

 次から次へと問題続出、前途多難な年末です。


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「フランスのPCR検査 感染者を責めないフランス人のラテン気質」

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イギリスからの入国禁止に踏み切るフランス コロナウィルス変異種警戒

 

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 フランス政府は20日、英国での新型コロナウイルス変異種による感染急拡大を受け、21日午前0時から48時間、英国からの入国を全て停止すると決定しました。ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、オーストリアなども同様の措置を取ることを発表しています。

 今後、欧州連合(EU)で共通の対応を検討していくことになっています。

 イギリスは、日曜日から、ロンドン、イギリス南東部をロックダウンしていますが、このロックダウンは、国内だけでなく、結果として、他のヨーロッパ諸国からのロックダウン状態に発展しています。

 このイギリスからの入国制限は、旅客、貨物双方、また、陸上、航空、海上、鉄道にわたり、全てに渡る制限で、人だけでなく、物流さえも滞る深刻な事態を引き起こしています。とりあえず、48時間の制限とはいえ、この変異種の出現をどれだけ、深刻に考えているのかがわかります。

 とはいえ、急な決定により、まさにイギリスから商品を輸送中だったトラックは、突如、高速道路で足止めを食い、道路の側道で40㎞にわたる待機状態、特に食料品などを輸送中だったトラックは、壊滅的な損害になります。

 2021年には、ブレグジット(Brexit)で、欧州離脱が決まっていたイギリスは、このコロナウィルス変異種による感染急拡大により、妙な形で、欧州からの離脱に突入しています。

 イギリス政府による発表によれば、この変異種はこれまでのコロナウィルスよりも70%伝染性が高く、致死率も高いと言われていることから、まだ、正体のはっきりしないこのウィルスの恐怖がイギリスを孤立させる状況を生んでいるのです。

 ヨーロッパ各国のイギリス・シャットダウンの対応は、この変異種をどれだけ脅威に感じているかということを物語っています。

 イギリスでは、さっそく、今回のロックダウンの措置に反対する人々は街中で警察と衝突する騒動に発展しています。

 この変異種は、コロナウイルスの「スパイク」のタンパク質に、N501Yと呼ばれる変異を持っています。これは、ウィルスの表面にあり、人間の細胞に付着して浸透することができます。

 ウイルスは変異(遺伝子配列のわずかな変化)するものであり、多かれ少なかれ頻繁に定期的に発生します。インフルエンザを引き起こすインフルエンザウイルスは、たとえばコロナウイルスよりもはるかに頻繁に変異することが知られています。しかし、それはすべての突然変異がウイルスの働きや人体で引き起こされる可能性のある症状を変えるという意味ではありません。

 ワクチンはある程度のウィルスが変化することを想定して作られているものですが、今のところ、この変異種に対して、ようやく開発されたワクチンの有効性を低下させるものではないとしています。しかし、それは、まだ証明されてはいません。事によっては、ワクチンの再開発が必要になり、また振り出しに戻るような事態にもなりかねません。

 フランスとイギリスは、ユーロスターで簡単に移動できることもあり、行き来する人も多く、ロンドンでも場所によっては、「えっ?ここフランス?」と思うような場所もあり、また、その逆に、パリなのに、「えっ?ここイギリス?」と思うような場所もあります。

 イギリスに広がり始めた新異種は、もうすでにフランスでも広がり始めている可能性も大きいのです。

 そんな非常に警戒すべき状態にありながら、パリのギャラリーラファイエットなどは、ノエルのデコレーションのショーウィンドーの前には、大変な人だかりができています。

 イギリスからの入国禁止だけでは、足りない状況なのです。

 今日、久しぶりにいつも服用している薬の処方箋をもらいに、お医者さんに行って、「第3波は、来ますか?」と聞いてみたら、何の迷いもなく、「もちろん来るわよ!ノエルで人が集まって、感染が拡大しないわけはないもの・・」と、言われました。

 当然、わかっていることながら、今さらながら、あまりにもあっさりと答えられて、私は、返す言葉がありませんでした。


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「フランスのコロナウィルスワクチン接種」

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「ヨーロッパ各国のコロナウィルス感染拡大への対応強化」

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2020年12月20日日曜日

ヨーロッパを再び襲い始めたコロナウィルス感染 イギリス再ロックダウンの波紋


 昨日、イギリスのボリス・ジョンソン首相がコロナウィルス感染が急激に悪化していることから、ロンドン、イギリス南東部を再ロックダウンすることを発表しました。

 クリスマスを目前に控えたこの発表にジョンソン首相は、厳しい面持ちで、「クリスマスを前にして、過酷な現実だが、国民を守るためには、他に選択の余地はない」と語りました。

 これにより、イギリスのこれらの地域への往復の旅行は禁止、生活必需以外の事業は閉鎖され、クリスマスを含め、他の世帯との接触は禁止、他の地域では、12月25日にのみ許可されます。

 このロックダウン宣言までは、23日から27日の間は、3世帯までは、集うことを許可していただけに、寸前になってのこの発表は、ショックもひとしおです。この突然の発表にロンドンを脱出しようとする人が続出したようです。

 これを受けて、スコットランドの首相ニコラ・スタージョンは、休暇中も含めて、スコットランドと英国の他の地域との間の旅行は禁止することを発表しました。

 世界でどこよりも早くワクチン接種を始め、コロナウィルスからの脱却への道を歩み始めたと思われたイギリスの急転直下のこの事態にヨーロッパ全体に衝撃が走っています。

 また、このロックダウン宣言では、感染の急激な悪化の原因は、コロナウィルスの「変異種」の出現によるものとしており、この変異種は、感染率も致死率も感染の速度も、これまでのコロナウィルスよりも高く、この変異種による感染がすでにこれまでに1,000件以上認められています。

 イギリスは、この「変異種」の検出については、すでにWHOに報告済みとしています。

 このニュースを受け、フランスでもこのコロナウィルスの「変異種」は、フランスにも感染が広がる可能性があるのか? 「変異種」はようやく接種が始めたワクチンが効かないのではないか? などと、物議を醸し始めました。

 とはいえ、フランスは、現在のところ、11月のロックダウンのおかげで感染が他のヨーロッパ諸国ほど急激には、悪化してはおらず、「フランスは、第2波の対応に成功している。イギリスや他のヨーロッパ諸国の感染悪化は、他の要因があるのではないか?」などと豪語している専門家もいます。

 相変わらず、自信たっぷりの様子に聞きながら、ヒヤヒヤします。

 ドイツの感染悪化も深刻ですが、すでに以前から、厳しい対策をとっており、イタリアなどの他のヨーロッパ諸国も続々と厳しい措置を取り始めています。

 オーストリアは、クリスマス直後からのロックダウンをすでに発表済みです。

 いずれにせよ、クリスマスを前にしたこの段階で、さらに厳しい措置を取らざるを得なくなっているヨーロッパの隣国が、結果的には、1月以降には、フランスと逆転する状況を生むのではないか?

 フランスは、このままノエルを迎えて、本当に大丈夫なのだろうか?と、日々、刻々と変化していく状況に心底、ノエルを楽しむ気分には、到底なれないのです。


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「フランス(ヨーロッパ)でコロナウィルスが広まる理由」

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