2020年11月13日金曜日

フランスのロックダウン 2週間後の首相記者会見 12月1日までは現行どおり

 今回のフランスのロックダウンが発表になったのは、10月末のことでした。日に日にグングン増えていく新規感染者数や病院の逼迫していく様子の報道を見て、言葉どおりにまさに遠くからやってくる波が見えるように大きな波に呑まれていくようでした。 ですから、ロックダウンになった時も、もはや驚く人はあまりいなかったのではないでしょうか?  今回の2回目のロックダウンの発表の際に、今回のロックダウンは経済をできるだけ止めない方法をとるということで、学校も仕事も継続、しかし、商店に関しては、生活必需品と通信機器等のごく一部の商店を除いて営業停止、2週間後に状況が改善していれば、営業再開を検討するということにな...

2020年11月12日木曜日

2020年11月11日水曜日

プランタングループ・フランス国内7店舗閉鎖

 10日、プランタン(Printemps)がグループの7店舗の閉鎖を発表したのは、はなかなかの衝撃的なニュースでした。 3月のロックダウンに続いて、今回、10月末からの再度のロックダウンにより、多くの営業を許可されない小売店からは、悲鳴があがっており、衛生基準を十分に尊重して営業できるのになぜ? メトロなどの交通機関の利用が許されているのに・・、学校は継続しているのに・・と大きな不満の声があがっています。 特に今回のロックダウンは、ノエル前の書き入れ時、多くの店舗は、例年、一年のうちで、わずかこの約一ヵ月間の間にかなりの割合の売り上げをあげる期間であるだけに、今回のロックダウンの営業停止は、前回のロックダウン以上に被害は甚大です。 それが、小さな店舗だけではなく、まさかのプランタンまでがこれほどまでに逼迫した状態であることは、いかに今回のロックダウンによる経済危機が大きいものであるかを物語る衝撃的、象徴的な出来事のような気がします。 1865年に設立されたプランタングループは、フランス国内に19のデパートと8か所のシタディウムストアを所有しており、約3,000人の従業員を擁しています。 今回は、そのうちのパリ、ル・アーブル、ストラスブール、メスの4店舗とパリとトゥーロンの3店舗のシタディウムストアが閉鎖となり、(組合筋によると、関係するパリの店舗は、Italie...

2020年11月10日火曜日

フランス人はロックダウンでも着々とノエルの準備をしている

    なんでもグズグズと遅くて時間がかかるフランスで、唯一、毎年、感心するのは、ノエルの準備の早さです。 だいたい、例年、トゥーサン(11月1日前後の万聖節)のバカンスが終わると、あっという間に、街はノエルのデコレーションを始めて、お店もノエル商戦が始まり、キラキラとノエル仕様のデコレーションになり、寒くなる冬でもどこか楽しい雰囲気を味わえる季節に突入します。 今年は、ロックダウンのためもあるのか、我が家の近所はまだノエルのデコレーションが始まっていないし、だいたい閉店しているお店も多いので、あまりノエル気分ではありません。 私は、前回のロックダウンの際に、家の中を片付けて断捨離...

2020年11月9日月曜日

フランスのロックダウン延長は避けられない

        「判断するのは、時期尚早だ・・」コロナウィルスの感染拡大が始まって以来、やたらと耳にするフレーズです。そして、今、また同じことを言っています。この大変な局面で、様々な制限等の措置は慎重にしなければならないのはわかりますが、数日の判断の遅れがさらに感染拡大に拍車をかけてきています。 私は、今回のロックダウンのタイミングもいささか遅かったと思っています。しかも、甘い。 フランスは、10月末に2度目のロックダウンに入って以来、ロックダウンの効果は一向に見えず、新規感染者数は増加するばかり、先週金曜日には、60,486人、土曜日には86,852人(前日からのバグにより正確な数字ではないとされている)と日々、新記録を更新しています。 (コロナウィルスによる)入院患者も30,217人にまで達し、第1波の際、4月14日に記録した最高記録...

2020年11月8日日曜日

アメリカ大統領選挙をフランスはどう受け止めているのか?

    ここ数日、フランスは、国内でもデモなどが起こり、コロナウィルスの新規感染者数も6万人を突破し、感染状態も一段と悪化し、深刻化しているというのに、ニュースはどこもアメリカの大統領選挙が大きく占め、テレビ局は、各局のメインジャーナリストをアメリカに送り、生のアメリカの大統領選挙の動向を逐一、報道していました。 もともと政治の話題が大好きなフランス人、報道が過熱するのもわからないでもありません。それにしても、前回のアメリカの大統領選挙の際は、あまり記憶にないのですが、ここまで熱くなっていただろうか?と思います。 昨日の夕方(フランス時間18時頃)に、ABC, CBS, NBC, CNN な...

2020年11月7日土曜日

フランスの新規感染者6万人突破 フランス各地の高校で起こる衛生管理を求めるデモ

 ナントの高校で起こった高校生による衛生管理を求めるデモの果て    ここ連日、フランスの新規感染者数は、新記録を更新し続け、昨日は、とうとう万人を突破し、60486人を記録しました。10月の初旬には、一日の新規感染者数は12000人前後でしたから、一ケ月で約5倍近くなっていることになります。なんという驚異的な増加ぶりでしょうか? 一日6万人の新規感染者となれば、フランスは、世界的にもアメリカに次いで堂々第2位です。 また、フランスの場合は検査で陽性となっても、隔離がしっかりなされておらず、1週間のみの自粛生活、しかも、検査機関からは、マスクをすれば、生活必需品の買い物は行ってもいいなどと指導されているようで、ほぼ、陽性患者も野放し状態。 1週間で約33万人の人が感染しているということは、これだけの人がまたさらに他の人に感染させることができるということです。恐ろしいことです。 現在、ロックダウン中とはいえ、学校は継続し、会社のリモートワークもまだまだ徹底されていません。 ここ数日、フランス各地の高校では、学生が学校側の衛生管理が十分でないことを訴えるデモがいくつも起こっています。 ナント(フランス西部・ロワール川河畔に位置する都市)にあるリセ・デブルド二エールでは、数百名の学生が学校の入り口をゴミ箱を山積みにして塞ぎ、学校内の衛生環境に問題があり、自分たちは感染の危険にさらされていることを訴えました。 デモは、興奮状態になり、近くのバス停付近のごみ箱が燃やされ、警察が介入する事態に発展しています。 また、リモージュ(フランス中部にあるリモージュ焼で有名な都市)でも、リセ・ゲイルサックで学生約800人によるデモが起こり、他の人を殴打するなどの暴力行為に発展したため、警察は催涙ガスで応対する大騒ぎになりました。 その多くの問題は、詰め込みすぎの教室やキャンティーン(給食)でのマスクを外した場所での衛生管理についての問題ですが、学生が危険だと感じる環境を、なぜ放置したまま、学校側が改善策をとらないまま授業が続けられているのか? しかも、その問題提起の方法がなぜ、デモにしかならないのか?...