2020年1月31日金曜日

私はウィルスではない フランスでのアジア人差別

 世界中を騒がせている、新型コロナウィルスの広がりにより、ヨーロッパで、最初に感染者が確認されたフランスでは、中国人だけには、留まらずに、アジア系住民に対する人種差別が問題となっています。  アジア系の人間だとわかると、すーっと周囲の人が遠ざかったり、酷いものでは、罵声を浴びせられ、メトロから降ろされたりするケースもあると言います。  街中で、遠巻きに、「コロナウィルスが来た!」と騒がれたりしたという人もいます。  もちろん、まだ、正体も定かではない未知の病気に感染したくないという恐怖が引き金にはなっていますが、私は、もともと、フランス人の中には、アジア系の人間に対する差別意...

2020年1月30日木曜日

パリでのクレーマーがヤバい奴になるまで

 彼女は、とても、几帳面な人で、コツコツと地味な努力を重ねる人でした。  最初から、あまり、明るい印象は、なかったのですが、パリでの生活も私よりも長く、時たま、娘に手作りのアクセサリーを作ってくれたり、親切で、面倒見が良いところもありましたが、私よりもかなり年長でもあり、さほど親しくなることもなく、顔を合わせれば、時折、話をする程度の関係以上に踏み込むことはありませんでした。  彼女のご主人は、日本人のシェフで、フランスでレストランをやっていたらしいのですが、日本でお店をオープンすることになり、ご主人は、日本へ帰国、お子さんたちの希望で、彼女と子供たちは、パリに残りました。  と...

2020年1月29日水曜日

実践よりも、まず、理論のフランスの教育

 私が日本の小学生だった、はるか昔でさえ、区立の小学校でも、学校の音楽室には、一人一台のオルガンがあり、その他の楽器も色々ありました。  音楽の授業では、楽器を分担して合奏をしたり、皆で歌を歌ったり、文字通り、音を楽しむ授業で、私は、音楽の授業は、半分、遊びのような楽しいものでした。  それに比べると、フランスの学校の音楽の授業では、オルガンはおろか、楽器を演奏する機会は、ほとんどなく、授業は、いわゆるクラッシック曲の歴史や作曲家、その時代背景に関する、いわゆるアナリゼと言われる、理論的なことを学ぶ授業が主で、娘は、音楽の授業は、まるで、楽しくないと言っていました。  専門的...

2020年1月28日火曜日

決死のお迎えで、ある日、気付いたこと・・フランス人は、走らない

 フランスでは、小学生の間は、送り迎えをするのが普通です。小学校低学年のお迎えは、必須ですが、高学年になれば、保護者が承諾している場合は、一人で通学できることになってはいます。しかし、実際には、ほとんどの人は、小学校卒業までは、送り迎えをしています。  日本ならば、子供が小学校に上がった時点で、親は一段階、子供の送り迎えがいらなくなって、手が離れる感があると思います。  私立の小学校に通う小学生が、制服を着て、ランドセルを背負って、電車やバスに一人で乗っている姿は、今、思うに、日本独特の光景なのではないかと思います。  日本の感覚であれば、娘の小学校は、充分に、彼女が一人で通学できる距離ではあったのですが、やはり、皆が送り迎えをするのは、それだけの理由があるのだと思い、もし、何か起こってしまったら、後悔してもしきれないと思い、小学校卒業までは、送り迎えを続けたのでした。  朝は、主人が娘を送って行ってくれましたが、お迎えは、私がしていました。  仕事が終わって、お迎えに行くのは、本当に決死の覚悟で、業務終了後、お迎えの時間までは、ギリギリで、少しでも仕事が立て込んで、会社を出るのが遅れてしまったり、メトロがテクニカルプロブレム・・とかで、途中で止まってしまうことも少なくありません。その場合は、スゴい勢いで、走ることになるのです。  ものすごい勢いで駅を駆け抜け、エスカレーターを駆け上り、エスカレーターの途中で、転んで、無様な格好のままで、上に辿り着いたこともありました。  自分たちは、時間にルーズなくせに、学校のお迎えの時間だけは、やたらときっちりで、遅れてゼイゼイしながら行くと、怖い顔をした、子供の受け渡しをしている先生に、「C'est...

2020年1月27日月曜日

エステルのパパの浮気

 「エステルのパパ、帰ってきたんだって!!」と娘から聞いて、私もびっくりしました。エステルは、娘の高校までの同級生の女の子で、フランス人にしては、おっとりとした、わりと裕福な家のお嬢さんなのです。  フランス人の家庭に多い、三人兄弟の長女で、若い頃は、モデルさんをしていたというスタイル抜群で美しいママは、今は、バリバリに、フランスの大手企業で管理職についています。才色兼備のパーフェクトウーマンで、どちらかというと、パパの方が冴えない感じでした。  エステルの家では、小さい子供のベビーシッターを雇っていましたが、お料理は、パパがやるの・・と言っていたし、フットワーク軽く、子供の...

2020年1月26日日曜日

フランスの学校の飛び級と落第

 娘が小学生の頃、主人は、度々、娘に飛び級をさせたいと言い出して、その度に私は、反対して主人を止めました。  飛び級というのは、成績が優秀で、一般的に定められている学年を飛び越して進級することで、フランスでは、学校と相談して、IQテストの結果や日常の学校の成績などを参考にして、希望する生徒は、飛び級をすることができるようになっています。  現に、娘の友人で、飛び級をしてきた子がクラスに何人かいましたので、彼らは、実際には、娘より一つ年下だったわけです。  また、希望者には、飛び級をさせてくれると同時に、落第の方も容赦なく、成績が芳しくない場合は、同じ学年を再びやることになります。  実際に、娘の口から、あの子は、ソテ(sauter...

2020年1月25日土曜日

娘の日本語教育と赤ちゃん言葉

 娘は、アフリカで産まれて、三ヶ月ほどで、主人の転勤で、フランスに引っ越して来て以来、ずっと、フランスで育ってきました。  私にとっても、初めての子育てで、赤ちゃんというものを触ったこともなかった私にとっては、手探りの子育てで、抱っこして、ミルクをあげるだけでも、今になって写真を見ると、私が娘にミルクを飲ませている写真は、かなり、どことなく、ぎこちなく、ミルクを飲む娘の方が苦労したのではないかと思われるような有様でした。  産まれたばかりの頃は、早く、首が座ってくれれば・・、座れるようになってくれれば・・、と、成長を見守っていましたが、ハイハイを始めたと思ったら、後ろにしか進ま...