2019年8月31日土曜日

パリの日本人コミュニティ

私の元同僚の日本人の女性に、パリ近郊に住みながら、日本にどっぷりと使ったような生活を送っている人がいました。彼女は、アラブ系の男性との国際結婚でフランスにやってきたのですが、在仏歴30年以上になります。  もうすでに、リタイアしていていますが、今でも付き合う人は、ほぼ、日本人で、彼女は、パリの日本人コミュニティーの中で暮しています。  そんな彼女は、パリの日本人コミュニティの中では、顔も広く、日本人エリアと言われているオペラ界隈を歩けば、数メートルごとに知り合いの日本人に出くわします。  彼女のバイブルは、日本の週刊誌。日本を行き来する知り合いから手に入れては、大事そうに...

2019年8月30日金曜日

フランスのシェアハウスでいつの間にか寮長のようになっていた娘

 娘は、昨年から、自宅から通学が不可能な場所にある学校に入学したために、生まれて初めての一人暮らしを始めました。  一人暮らしといっても、シェアハウスのようなところです。  大家さんが階下に住んで、一応の監督下にはあるものの、シェアしている上の階は、別になっています。  上の階には、部屋が5つあり、それぞれの部屋には鍵もかかり、個人のスペースはプライバシーが保たれるようになっていますが、キッチン、バスルーム、トイレ、テラス、洗濯物を干したり、アイロンをかけたりする部屋は、共有となっています。  娘以外の4つの部屋には、男性4人が住んでいて、  1) 31才のフランスの大手企業の経理の仕事をしている社会人。なぜか、冷蔵庫の彼のスペースには、大きなペットボトルに入った水だけ。  冷やした水だけで、水風呂に入るというこだわりを持つわりには体臭がきつく、毎朝、毎晩、壁越しにも聞こえるような大きな深呼吸を続ける健康法実践者。  2)23才の縫製の専門学校生、でも学校には、ほとんど行っていない。でも、将来は、スケボーのウェアのブランドを作りたいという人。ウーバーイーツのアルバイト中。でも、マリファナを使用していることが発覚し、大家さんから、お母さんにマリファナのことを注意されて、大家さんと大げんかして退去。  3)25才 当初はカーフールの夜中の在庫整理のアルバイト。でも、契約が切れて、契約延長されずに、うちでダラダラと無職。  4)32才 将来は、映画監督志望の映像関係のAD、シナリオライター。 ヴィーガン、オーガニック、出張が多く、あまり家にいない。  娘は、高校卒業後、一人暮らしを始める前の二年間は、クラス・プレパラトワール・オ・グランゼコール(グランドエコールのための準備機関のような学校)に行っており、とても授業の進み方が早く、かなり、根を詰めて勉強していたため、私自身もこの2年間だけはと娘に家のことはやらせずに過ごしてしまっていました。  そのため、一人暮らしで、まあ、なんとかなるだろうとは、思いつつ、内心では、一体どうなることやら?と思っていました。  最初の引越しの時だけは、私も引越しを手伝いがてら、大家さんにも挨拶をして、一応、どんな環境なのか、様子を見てきましたが、同居人たちは、その時は不在で会うことはできませんでした。  娘も新生活を始めて、しばらくは、お料理をするにも、ラインで、”肉じゃがってどうやって作るの?” とか、出来た料理の写真を送ってくれたりしていました。  そして、新しい学校に通い始め、自分の生活も動き始めた頃に、少しずつ、同居人の様子が見え始めたようでした。  周りは、全てフランス人のしかも、彼女より年上の男性ばかりです。  しかし、他人と生活したことのなかった彼女の中には、共同生活の不満がムクムクと湧き上がってきたようです。  ゴミをちゃんと捨てない。大きな音で音楽を聴く。食器、調理器具を洗わない。片付けない。一応、共同スペースの掃除は交代で週末にやることになっているのにやらない・・などなど・・。  そこで、黙っていないのが、フランスで育った彼女のたくましいところです。  年上の男性たちに向かっても、臆することなく、掃除をサボった人には、きっちりと注意し、当番制を徹底し、トイレットペーパーや共同で使うものの買い物のお金の徴収や分配をしたり、WIFI...

2019年8月29日木曜日

フランスのテロの報道と対応

 私は、日頃、あまりテレビを見ないので、フランスで、テロなどの事件がおこったりしても、日本にいる友人などからの、” 大丈夫?” というメッセージで、初めて事件を知り、慌ててテレビをつけたりして確認したりすることも少なくありません。  大概、日本の報道は大げさで、独特で不安を煽るような報道の仕方をするので、実際には、現地では、そんなに騒いでいないのに・・ということも多々あります。現地では、よほどでない限り、日本の報道のように過剰に反応することは、ありません。  でも、2015年に起きたパリ同時多発テロが起こった時には、さすがにフランス国内も震撼とし、少しのことでも過剰に反応し、ピ...

2019年8月28日水曜日

レイシスト 差別的な言動

 私の会社には、マルティニーク(以前、フランスの植民地だったところ)出身のファムドメナージュ(お掃除のおばさん)がいました。    普通、ファムドメナージュといえば、朝だけ、お掃除をして帰る場合が多いのですが、その他の雑用などもやってくれていたので、彼女は常勤で、一日の勤務でした。  当然、接する機会も多く、子供好きだったりして、娘の成長なども一緒に喜んでくれたりしていたので、写真を見せ合ったり、彼女の子育ての話を聞いたりと、顔を合わせれば、軽い世間話などをしたりもしていました。  彼女は、体格のいい、気のいいおばさんで、フランス人はもちろん、日本人とも長く仕事をしてきたためか、とても親日家で、日本人にも、好意的で優しく、陽気なおばさんでした。  でも、おしゃべり好きで、ついつい仕事を放りがちになってしまったりすることもあり、そんな時に、注意されたりすると、「あなたたちは、レイシスト(差別的な言動を行う人)だ!」と、烈火のごとく、怒り出すので、困ってしまいます。  それは、ただ、仕事の仕方を注意しただけであって、別に差別用語を使ったわけでもなく、彼女を差別しているわけでもありません。  しかし、「あなたは、レイシストだ!」と言われては、たとえ、こちらはそうではないにしても、”...

2019年8月27日火曜日

フランスの駅とトイレの先進国とは信じ難い臭さ

 ロンドンからユーロスターでパリ北駅に着くと、ロンドンのセント・パンクラス駅とのあまりの違いに、フランス人でない私でさえ、ガッカリしてしまいます。  人一倍プライドが高いはずのフランス人のトップである大統領や政治家は、ロンドン⇆パリ間のこの路線を利用して、ロンドンとのこの差を何とも思わないのだろうかと思ってしまいます。  駅舎自体がどうとかということよりも、その汚さ、臭さが、何より、信じ難いのです。  駅のトイレなどが少ないこともありますが、その少ないトイレでさえ、汚物が散らばっていたり、汚れたままになっていたり、便座がないことも少なくありません。  残念ながら、この便座のないトイレを見て、パリに来たと感じるという人もいるくらい、パリのトイレのみすぼらしさは、象徴的なひとつとなってしまっています。  日本人は、パリには、ウォシュレットがないのか?...

2019年8月26日月曜日

フランス人の夫の買い物

 娘が小さい時に、「けっこんするって、どういういみかしってるよ!!」と、得意そうに言ったので、「じゃあ、結婚するって、どういうことなの?」と、聞き返したら、「けっこんするって、いっしょにおかいものにいくことでしょ!」と可愛いことを言っていた時期がありました。  しかし、結婚が娘のいう通りとするならば、我が家はとっくに崩壊しています。  確かに、一緒に行くこともあるのですが、お買物に関しては、全く趣味が合わず、夫が立ち止まるところと私の立ち止まるところは、全く違い、そのうち、一緒にお買物に出かけても、特別な家具などを除いては、別行動を取るようになり、ある一定の時間をとって、待ち合わせの時間を決めて、私と娘は、別行動を取るようになっていきました。  もともと、私は、お買物というものが、あまり好きではなく、人と一緒に買い物をして歩くことも、あまり、好きではありません。自分のペースでさっさと見て歩き、即決、即買い、驚くほど、早く、時間をかけません。  夫は、私とは、違って、お買物が大好きなのです。  ひとつひとつ立ち止まっては、遠くから眺めてみたり、説明書きを丁寧に読んでみたりと、時間がかかる上、およそ、実用的なものには、興味がなく、必要なものを買ってきたためしがありません。  夫が好きなのは、アンティークといえば、聞こえは良いですが、古い置物や飾り物、 食器類などなど。蚤の市などを見て歩くのも大好きで、外地を転々としていた頃に買い集めたものなどは、どうしていいものやら・・・。  まったく、「家を博物館にでも、したいのかい!」という感じなのです。  日本にいた頃に買い集めたものだけでも、大きいものは、階段簞笥や屏風、日本画、掛け軸、大きな扇子、漆塗りの舟型などの和食器、刀、鎧兜、花瓶など、アフリカでは、そこそこの大きさの木像(象や人のものがいくつも)、銅像、マスク(お面)、ボンゴなどの楽器類、アフリカの村のメダルを集めた額、民族衣装から豹の皮まで・・。  大豪邸に住んでいるならいざ知らず、一般庶民の私たちのアパートは、物にあふれているのです。  シンプルな生活を心がけている私としては、夫が何か、買い物をしてくるたびに、”...

2019年8月25日日曜日

イギリスのホスピスにいた、ある青年とお母さんの話

 私は、二十歳になるまで、身近な人の死を経験したことがありませんでした。  私が初めて経験した身近な人の死は、祖父の死でした。 祖父は、最後をチューブに繋がれた状態で、家族も近づかせてもらえない、寂しい最期でした。  祖父の死に方に疑問を抱いたことをきっかけに、私は死生学の勉強を始め、何年かのちに、現在のホスピスムーブメントの牽引となっていたシシリー・ソンダースのオープンしたセントクリストファーホスピスをはじめとしたホスピス大国であるイギリスのホスピスにスタージュに行きました。  私がスタージュをさせていただいたのは、ロンドンの北部に位置するベルサイズパーク駅から5分ほど、道幅の広い、緑に囲まれた静かな住宅街の中にある...