2025年1月14日火曜日

パリ19区 ラ・ヴィレットで深夜 若い女性が強姦される

   先週土曜日から日曜日にかけての深夜、パリ19区のラ・ビレット公園で31歳の女性が強姦されるという事件が起こりました。 事件当日、この女性はこの公園内にあるコンサートホール「トラベンド」で遅くまでエレクトリックミュージックを楽しみ、コンサートを終えて帰宅途中でしたが、その時間が午前3時半頃。 帰宅途中の公園内で、ある男性が性的関係を持ちかけようと近付いてきましたが、彼女がこれを拒否したところ、この男性は、彼女に襲い掛かり、性的暴行を加えたと言われています。 男性は、事が済むとすぐに逃亡。彼女は、公園内にある別のコンサートホールに避難し、警備員に助けを求め、警備員が警察・救急隊に通報しています。 容疑者は30代の黒髪の男性で身長185㎝程度のヨーロッパ人?の風貌に青いパーカーを着ていたということで、すでに捜査が開始されていますが、まだ、逮捕されてはいないようです。 しかし、この事件の報道に対しては、「あまりに無謀な行動で自らを危険に晒した・・」と被害者を非難するコメントが殺到しているそうです。 もちろん、この男が悪いことには、変わりませんが、正直、私も「午前3時半にパリ19区の公園内を女性一人で歩く」ということには、「正気なの?」と思わずにはいられません。 また、そんな時間に若い女性が一人で歩いていたら、そういうお仕事の人?と思うのも不思議ではないだろうし、実際に、その容疑者も最初は、暴力的ではなしに、一度、そのような関係をもちかけているのです。 また、これに関する記事を読んでいたら、このような強姦事件が後を絶たない理由のひとつとして、「レイプチャットグループ」というものが存在しているそうで、そのグループのなまえ等は公表されていませんが、このグループには最大7万人のメンバーを擁しており、男性たちが、家族を含む女性をレイプする方法に関する画像やアドバイスを交換しあっているとかで、本当に恐ろしい話だと、そっちの方にもビックリしました。 フランス国立人口学研究所によると、フランスでは毎年58万人の女性が性的暴力の被害者となっていると言われています。パリ19区 強姦事件<関連記事>「「捕食者の巣窟」と呼ばれる危険なオンライン・チャットサイト」「続々と浮かび上がる有名人の性加害への告発 今度は、フランスのトップ精神分析医ジェラール・ミラー」「現在フランスで起きているMe...

2025年1月13日月曜日

娘との世間話

   現在、日本で生活している娘とは、時々、電話で話しています。 娘が日本で仕事を始めてから、そろそろ3年近くになりますが、一度の転職を経て、娘は、忙しく仕事をしつつも、リモートワークの割合も多いことから、かなり頻繁に旅行をして歩き、とても充実した毎日を送っているようです。 私が望むのは、ただただ娘が心身ともに健康で楽しく生活できることです。 ただ、うっかり落とし物をしたりしているのは、相変わらずで(それは、フランスにいる頃からそうだった・・)、ただし、「日本にいると、落とし物をしたりしても、かなりの確率で見つかるので、あまり焦らなくなった・・これは、ヤバいかも・・」などと、違う意...

2025年1月12日日曜日

スーパーマーケットでいつのまにか変わっていたこと・・

   いつも美味しい食べ物を探し歩いている私ですが、来月、日本に行くつもりにしているので、その際に持っていくお土産の物色というか、下見をして歩いています。 毎回、毎回、日本に行く時には、もうお土産には、頭を悩ませるのですが、もう四半世紀近くもパリにいて、たいていは、年に1度か2度は、日本に行っているので、もうありとあらゆるものを持っていき尽くしていて、今さら、目新しいものを探すのも大変で、ここ数年は、今では食料品がほとんどです。 とにかく我が家は親戚も多く、数だけでも大変な量になるため、財政的にも大変なので、そこまで贅沢なものを買い集めることも難しいのですが、一番、人気があるのは、...

2025年1月11日土曜日

ついにフランスのメディアでも報道 中居正広氏のスキャンダル

   日本は、年末年始にかけて、元SMAPの中居正広氏の性加害問題の発覚で大騒ぎになっているのをYouTubeで見て驚いていました。彼は女性との間に問題が起こったことは、認め、示談金を払って解決済みであることを弁護士を通じて発表していたものの、その示談金の金額が9,000万円という高額であったことや、この問題には、テレビ局が関わっているであろうことなどもあいまって、この問題はしばらくは、沈静化しないであろうと思っていましたが、同時にこれを問題のテレビ局だけでなく、他のテレビ局までもが報道を控えていることに、日本の報道機関は、やっぱり機能していないのではないか?と訝しく思っていました。  これでは、ジャニー喜多川の長年にわたる少年たちへの性加害問題が表面化しなかったときと、まるで同じではないか?こうなったら、あの時のBBCのように海外で騒ぎにならなければ、ダメなのだろうか?と思いながら、「でも、フランスでは、あんまり知名度がないし、報道はしていないだろうな・・」と思いつつ、一応、探してみたら、なんと、フランスでも報道されていました。 その報道内容は・・ 「日本の元ボーイズバンドのスター 性的問題でテレビ番組から降板」こんな感じの見出しで、3日前に「BFM」、「20...

2025年1月10日金曜日

インフルエンザが猛威を振るい始めたらしい・・35以上の病院がホワイトプラン適用

   インフルエンザは、ひと足先に昨年末にかかって、「ワクチンしたのに・・」と少々、恨みがましく思っていたものの、当時は、流行り始めているものの、ピークはこれから・・などと言われていました。 その予告どおり、現在、ピークなのかはわかりませんが、かなりインフルエンザ感染が広まっているようで、ホワイトプラン(plan blanc)という特別措置をとり始めた病院が35ヶ所を越えたとかで、深刻さを物語っています。 ホワイトプランとは、フランスのすべての医療機関で導入できる緊急システムのことで、これにより、伝染病、感染症、攻撃、自然災害などの例外的な状況が発生した場合に病院の人的資源、物的資源を迅速に動員できるような体制をとることを言います。 具体的には、不急の検査、入院、手術などの予定を延期し、休暇中の医療従事者を動員するなどの措置が取られます。 思い起こせば、新型コロナウィルスによるパンデミックの際などは、感染が劇的にあっという間に広がったために、ホワイトプラン云々以前にパニック状態に陥り、多くの患者が病院にかかることもできない状態になり、有無を言わさない感じでオートマティックにホワイトプランになっていたのだと思いますが、一端、平常が戻っている今、再び?「ホワイトプラン」とは、穏やかではありません。 これらのホワイトプランが導入された病院では、どこも病床は満床もしくは、20~30床ほど不足しているということです。 特に、今回のインフルエンザには、「呼吸補助を必用とするほど毒性の強いインフルエンザがある」ということで、その他、「脳卒中、心停止、細気管支炎など」のさまざまな症状が付属して引き起こされるケースがあるのだそうです。 このため、緊急の治療が必用なケースもあるのですが、このようなケースに陥った場合でも、直接、個人で救急外来に行っても、受付不可能な場合もあるため、一端「15」に電話してから、行かないと適切なタイミングで治療が受けられないケースも考えられます。「15」に電話してからなら、受付可能な病院に早急に割り振ってもらえるために、手遅れになる可能性が軽減されます。 これでも、そういえば、私は以前よりもインフルエンザにかかることは減ったのではないか?と思うのですが、考えてみれば、以前はたいてい、娘が学校からもらってきて、娘のところでパワーアップしてから、私がかかるというパターンだったので、それがなくなった分だけ、感染の可能性は減っているのかもしれません。 しかし、私事で何なのですが、実は、1月半ば過ぎに3ヶ月くらい待ちをしている「呼吸器科医」の予約が入っており、もしかしたら、これがキャンセルもしくは延期になるのではないか・・と密かに恐れています。ホワイトプラン インフルエンザ<関連記事>「フランスを襲うコロナウィルス、細気管支炎、インフルエンザの呼吸器系トリプル感染症」「異常なスピードで拡大する乳幼児を襲う細気管支炎 小児用集中治療室が飽和状態」「インフルエンザ感染 急激に増加 ワクチンしていてもしっかり感染」「入院患者の3分の1は、退院後4ヶ月以内に病院に戻る 初回感染を乗り切っても安心はできないコロナウィルス」「パリの病院にマスクが戻ってきた! イル・ドフランス...

2025年1月9日木曜日

タカタのエアバッグリコールキャンペーンについに政府が乗り出す

   昨年5月にフランス大手自動車メーカー「シトロエン」が約24万5千台をリコールして、大騒動を起こした日本製の「タカタ」のエアバッグ問題。 今年に入り、今度は、この対応に政府が乗り出しました。 政府の広報によれば、「1998年から2019年にかけて製造されてきた多くの車両には、タカタ製のエアバッグが装備されており、運転席や助手席に重症あるいは致命傷を引き起こす可能性があるため、該当する車両は、すぐにこのエアバッグの交換を行うことを奨励している」というもので、修理は無料かつ迅速に行われる(車両の修理は半日以内)と述べています。(しかし、半日以内とは・・これは、極めて信憑性が低い・・とは思う) フランスでは、2016年以来、このエアバッグのために少なくとも15人が死亡しており、特にこの問題が発生しやすい高温多湿の地域(海外圏)において発生しています。 この問題のエアバッグを製造していた「タカタ」は、もうとっくの昔に倒産していますが、それにしても、この問題が米国等の諸外国でも多発していたことを考えれば、なぜ?今ごろ?と不思議でもあります。 フランスでは、2013年からホンダが特定モデルのエアバッグを交換し、トヨタも2015年から変更しています。ところが、シトロエンに関しては、この変更を行わなかったために、より問題車が広く市場に拡大し、政府より先に昨年、大リコールに至っています。 このエアバッグの最盛期には、このエアバッグに使用されているカートリッジが他社のものよりもかなり安価であったために、多くの自動車メーカーがこれを搭載したため、当時は世界市場の20%を占めていたと言われています。 Audi、BMW、Citroen、キュプラ、DS、Ford、HONDA、Jeep、MAZDA、メルセデス、MITSUBISHI、NISSAN、Opel、Seat、Skoda、SUZUKI、TOYOTAがこのキャンペーンに参加しています。 環境交通省の公式ウェブサイトでは、登録書類に記載されている車台番号(または、運転席側のダッシュボードに記載されている固有の17文字の番号、また、保証書、またはフロントグラスに貼られたメーカーのプレートにも記載されています)を入力すれば、所有の車がリコール対象車であるかどうかを確認できます。 1998年から2019年にかけて製造されてきた車両についてのリコールは、中古車を好んで乗るフランス人には、大きく関わることでもあり、また、これまで高温多湿の地域でのトラブルが多かったとはいえ、このエアバッグは、経年劣化の問題も大きく、また、以前に比べれば、雨が多くなり、湿度が高くなったフランス本土においても事故がおこりかねないことが予想されてのことでもあります。 しかし、一般的には、安全と信頼の日本製品という日本製品のイメージを打ち破り??、とんだ不良品であった「タカタ」のエアバッグ。しかも、命を守るために搭載しているエアバッグが命を奪いかねないという質の悪いことです。タカタ...

2025年1月8日水曜日

M-pox エムポックスの新変異種クレード1b フランス初の感染者発生

    まったく、次から次へと奇妙な病気が発生して、拡散されるものだと、正直、うんざりしています。 フランス公衆衛生局は、この夏(といっても2024年)以降、欧州経済領域(EEA)内のスウェーデン(8月)、ドイツ(10月)、英国(10月)、ベルギー(12月)の4ヵ国でM-pox エムポックス クレード1bの症例が確認されたのに続いて、2025年1月6日にフランスで最初の感染者が発見されたことを発表し、警戒を呼び掛けています。 このM-pox エムポックスウィルスは、以前はサル痘と呼ばれていたもの(Monkey Pox)で、1970年にコンゴ共和国で初めて人間に感染した症例が確認された感染症です。 主に中央アフリカおよび西アフリカで流行していたこの感染症は、2022年にヨーロッパに広がり始め、その年の世界的流行の原因となったのは、クレード2変異種とよばれるウィルスで、今回の新変異種クレード1bバリアントは、より感染力があり、より危険であると考えられています。 この新変異種に感染したのは、ブルターニュ在住の女性で、彼女自身は渡航していたわけではありませんでしたが、中央アフリカから帰国した2人と接触していたと伝えられています。 現在、彼女はレンヌ(ブルターニュ)の大学病院に入院し、隔離状態にあるということですが、感染経緯や、彼女の周囲の接触者を特定するための調査が進行中と言われています。 たしかに2022年に「サル痘」感染拡大が話題にのぼり、パリ13区にも「サル痘ワクチンセンター」が設置されたことを記憶していますが、幸いにもこのワクチンキャンペーンが功を奏して、その後、さらに拡大をすることはありませんでした。 しかし、ここへきて、さらにパワーアップした新変異種の登場に、フランス公衆衛生局は警戒を呼び掛けているのです。そして、以前のクレード2変異種感染の場合は主に、同性愛者や両性愛者の男性に影響を及ぼしてきましたが、今回のクレード1bは、異性間性交中、また、性的接触なしでの感染例が多数報告されていることが、大きな違いです。つまり、より、感染する可能性が高いということです。 公衆衛生局によれば、「M-poxの感染は、液体を包んだ小胞からなる水疱性発疹を引き起こす可能性があり、その後、それが潰れて乾燥が進み、痂皮が形成され、瘢痕化する」と言われており、「この発疹は、発熱、頭痛、身体の痛み、無力症を伴う場合があり、あごの下、鼠径部のリンパ節が腫れて痛みが伴う場合もある」とされています。 また、この発疹はかゆみが生じる可能性もあり、水疱は、顔、肛門性器領域、手のひら、足の裏に集中する傾向がみられるということです。 公衆衛生局によれば、治癒には、2~4週間かかるが合併症が起こる可能性もあり、消化器系、神経系、また、肺に重篤な症状を引き起こす場合もあると言います。 致死率は、全体的に低いと言うことですが、子ども、妊婦、免疫力が低下している人は、危険度が高いため、特に注意が必用ということです。 ただでさえ、インフルエンザなどが流行しており、体調不良を訴える人が多いこの時期、やっぱり免疫力を高める努力は大事だな・・と感じます。 該当する症状があらわれた場合は、早急に医師、または、無料の検査・情報センターに連絡することをお勧めします。M-pox...