2024年4月14日日曜日

春の種蒔き ベランダ野菜栽培

   春になると、毎年、ベランダで野菜の種を撒くのが年中行事のようになっています。今年は、3月にしばらくパリを留守にしていたし、パリに帰ってきてからも、お天気があまり良くなくて、気温も上がらなかったので、ずっと頃合いを見計らってきました。 そもそも私がベランダで野菜を育てるきっかけになったのは、最初にアフリカに引っ越したときのことで、アフリカといえば、そうそう簡単に日本に帰ってくることも難しく、持っていける荷物にも限度があって、日本の食べ物にしても、そんなに持っていけるわけでもなく、母が、持っていけないならば、自分で育てれば?と日本の野菜の種を持っていくことを提案してくれたのでした...

2024年4月13日土曜日

公共交通機関のトラブルに遭遇し続けた1日

  電車とホームの間がこんなにあいている・・ 久しぶりの晴天に恵まれて、こんな日こそ溜まっていた用事を済ませよう・・と明るいなかばお花見気分で出かけました。気候も良くなって良い気分でバスに乗っていたら、久しぶりにいきなりRATP(パリ交通公団)の検札官の一団が乗ってきて、乗客のキセルチェックを始めました。 私自身は、Navigo(定期券)のようなものを持っているので、それを検札官が持っているマシンにかざせば、OKなのですが、近くにいた若い男性が無賃乗車だったらしく、身分証明書の提示を求められ、「この場で払うなら、50ユーロ・・現金がなければ、クレジットカードでも払えます・・」などと言われていました。 この男性、身分証明書を探しているのか?ゴソゴソとスマホをいじりだして、なかなか手続きは済みません。その間に別の無賃乗車だったらしい若い男性がいきなりバスを降りて逃走・・それを追いかける検札官の一団のうちの一部の人。 その間、延々とバスは停車状態で出発できず。しばらくして、ようやく・・生半可には、解決しないと判断したのか?RATPの一団と捕まった男性は、そこで下車してやっとバスが出発しました。渋滞だけでなく、バスはこんなことでも遅れるのです。 現在は、パリ地区は学校のバカンス期間ということで、工事のためにいくつかの路線が閉鎖になっており、迂回しなければいけないことも手伝ってか、平日の昼間というのに、その他の路線は少々、いつもより混んでいる感じです。 この先、6月までは、まだまだパリのメトロ・・あちこちの路線で閉鎖が続くようです。 そんな状態なので、パリ市内を動くのには、いつもなら、そこまで確認しないのですが、念のためにその路線が動いているかどうか?確認して動いています。 そんなわけで、いつもはあまり乗らないRER...

2024年4月12日金曜日

3歳以下の子どものスクリーン(タブレットやスマホなどのデジタル機器)の使用を禁止

   今週初めに国民議会にて、「保育園や保育所での3歳以下の子どものスクリーン(タブレットやスマホなどのデジタル機器)の使用を禁止する法案」が提案され、子どものスクリーン使用に関する健康に影響を与える問題についての議論が高まっています。 今回の議会への提案は、3歳以下の子どもに対するものですが、児童へのこれらの電子機器の過剰使用については、小学生、中学生についても以前から取り上げられているものです。 今回の提案では特に3歳以下の子どもをスクリーンの前に置くことは、「言語能力、コミュニケーション能力の発達の遅れ」だけでなく「運動能力の低下」、「睡眠障害」などを引き起こす原因となっていると説明しています。 今やバスや電車の中でも小さい子どもがスマホでアニメを見ていたり、ゲームをしていたりするのを見かけるのは珍しくなくなりましたが、今回の議会への提案については3歳以下の子どもの保育園での使用禁止ということで、そもそも保育園でタブレットなどを与えて子どもを保育していたのか?とちょっと、驚かせられるところでもあります。 しかし、これは、基本的には、保育園だけでの話ではなく、家庭内にも同じことが言えるわけで、フランス公衆衛生局は、2023...

2024年4月11日木曜日

若者たちよ!旅行をしよう!海外に行こう!

   世界最強と言われる日本のパスポートを持つ権利がありながら、実際には、現在の日本人のパスポート保有率は6人に一人くらいと聞いて、とても残念に思っています。 私が若い頃には、おそらく海外旅行に出る人はもっと多かったと思うし、実際にパリにいる肌感として、パンデミックの少しまえから、パリへの日本人観光客の数は少しずつ減りはじめ、パンデミックで一時、ぱったりと途絶え、その後も日本人観光客は、ぽろぽろと見かけることはあっても、あまり回復していないような気がしています。 かつて日本人がパリに大勢押しかけた時の名残りか路線によっては今でも残っている日本語のアナウンスなどを虚しい気持ちで聞いています。 日本人の6人に1人しかパスポートを持っていないと言われれば、それもあたりまえだろうと思うのですが、どうにも残念な気がしてなりません。 私は若いときから旅行が好きで海外旅行もけっこうしていたし、類は友を呼ぶといえば、それまでなのですが、周囲にも旅行好きの人が多くいたような気がします。 考えてみれば、周囲の同世代の友人や従姉妹たちを見回しても、留学経験者も多いし、旅行に出ることも多く、現在でも、おそらくパスポートをもっていないと思われる人は、思いあたらないほどなのですが、どうもその下の世代(その子供たち)を思い浮かべると、もしかしたら、パスポートを持っていないかもしれないことに思い至りハッとさせられます。 個人的には、若者こそ、海外旅行や留学をしてみるべきだと思っているのですが、どうやら、今の若者たちの多くは、以前ほどは海外に出たいと思わなくなっているような気がします。 大きな理由のひとつは、航空運賃が爆上がりしたことなどによる経済的な理由があるだろうし、まとまった休暇がとれない、とりにくいということもあるかもしれません。しかし、休暇がとりにくいという点では、私の世代も条件は同じだったはずです。 この間、日本に一時帰国した際に、かなり久しぶりに娘と同じ年ごろの親戚の子に会ったとき、「旅行とかしないの?」と何気なく聞いたら、「あんまり旅行には興味ない・・東京にはなんでもあるし・・」という答えが返ってきて、ちょっと愕然としました。 「東京になんでもある・・」とまあ、それは価値観の相違で、旅行が好きじゃない人もいるか・・とその時は、思ったのですが、いやいや「東京にないものはたくさんある・・」、たとえば、日本国内でさえも、少し旅行をしてみれば、日本には壮大で美しい自然を携えているところがたくさんあるし、海外には、異なる文化やその文化のもとで生活している人々がいて、色々な生き方や考え方があって、自分の生活圏とは違う場所に身を置くことによって、あらためて色々なことを感じたり、考えたりすることもできます。 違う空気を感じるということは、想像以上に大きな体験であり、せめて、旅行でもいいから、海外に出てみることは、若い時だからできる大事な経験であると思うのです。 実際に生活してみなければわからないことも多々あるし、海外に出れば、危険なこともたくさんあるし、気をつけなければならないこともたくさんあります。 しかし、最近は日本も治安が悪くなったなどと言いつつ、世界的に見れば、未だに日本は格段に治安のよい国で、ある意味、日本が特殊な国であるということも実感として知っていていいことです。 ましてや、万が一、海外で恋愛関係に発展したりして、クズ男にひっかかりでもしたら、本当にクズは日本では考えられないほどのクズなので、目も当てられない結果になりかねないところもあります。 私の場合、夫はフランス人ですが、知り合ったのが日本だったということもあり、そんなに悪い人ではなかったのは、本当に偶然のようなもので、運がよかったと言った方がよいくらいです。 自分が海外に最初に出たときには、そんなに具体的に将来についての展望を描いていたわけでもなく、ただ勉強したいことがあったので、その勉強をするために何としてもイギリスに行きたいと思っていただけで、今から思い返すてみれば、実に危なっかしいものでした。 しかし、その若さゆえのエネルギーや今となれば無謀とも思えるような挑戦が、若いときには、あってもいいのかな?とも思っています。必ずしも、海外生活は、平穏ばかりのものでもありませんでしたが、それなりに、色々な経験をし、色々な人々に出会い、色々な文化に触れ、楽しい人生を送ってきたと自分の歩んできた道を後悔することはありません。 娘にも、色々な場所に身をおいて、色々な経験をしていってほしいと思っています。(言われなくとも、娘は私の若いとき以上にあちこち飛び回っていますが・・) そのうち、家庭を持って、子どもでも持つようになったら、それこそ、自分の自由にばかりは時間は使えなくなるのです。 海外に出てみれば、海外のニュースも少しは知ろうとするようになるだろうし、その中で、良い意味でも悪い意味でも日本がかなり特殊な国であるということがわかるようになります。 関心事が外に向かないということは、あまり良い傾向ではない気がしてならないのです。 日本のパスポートは世界最高のパスポートなのですよ!もったいないです!世界最強のパスポート<関連記事>「海外生活のススメ 海外に出るはじめの一歩」「海外にいるからこそ、日本語を大切にするということ」「...

2024年4月10日水曜日

フランス人はマクドナルドがお好き

   Expensyaプラットフォームが実施した調査によると、仕事をしているフランス人がもっとも好むレストランの第一位はマクドナルドであったことが報告されています。 これは、仕事をしている人という括りがあるために、より早く、より安く、より手軽に食べられるという面が優先されるということがあるかもしれませんが、それだけマクドナルドがフランス全土に浸透し、多くの店舗を持っているかということにも拠るものであると考えられます。 そもそも人気がなければこれだけ浸透し店舗数を増やすこともできなかったわけで(フランスのマクドナルドの店舗数は約1,500軒)、少なくともフランス人はハンバーガーが大好きということは事実です。 かつては、フランス人はランチでも、ワインなどを飲みながら、時間をかけてゆっくり食事をしている・・というようなイメージがありましたが、現在は、そこまで優雅に食事している・・ましてや仕事をしている人々にとっては、昼休みの時間はやはり限られていて、外食とて時間もお金もかかり、できるだけ早く、安くすませたいと考える人は少なくありません。 もともと安くない外食がインフレでさらに値上がり、家からお弁当らしきものを持って来たり、簡単なサンドイッチやサラダのようなもので済ませる人もずいぶん増えたと思います。 パン屋さんでサンドイッチを買うにしても、スーパーマーケットなどで出来合いの食事を買うにしてもそこそこの値段になるので、総合的に考えれば、いつでも温かく出来立てのものが食べられ、セットメニューなどだとかなり割安にもなるマクドナルドなどは、コスパ的に悪くない・・ということになるのだろうな・・と思います。フランスのマクドナルドのセットメニューは、地域や場所によっても異なりますが9ユーロから12ユーロ(約1,500円から2,000円程度)です。 円に換算すると、マクドナルドなのに高くない?と感じるかもしれませんが、フランスでは、ランチでさえも15ユーロ(約2,500円)以下で食べられるお店を探すのは簡単ではないのが現実です。 フランスのマクドナルドは、日本のマクドナルドほどには次から次へと新しいレシピやメニューができてくるわけでもありませんが、それでも以前に比べれば、新しいメニューが時々、登場するようにもなり、なによりもフランスのマクドナルドは、一応、100%フランス産の原材料を使っている(可能な限り)ということになっています。 また、メニューの中には、Cantal...

2024年4月9日火曜日

パリオリンピックまで3ヶ月 セーヌ川の水質状況の悪さに警告

   パリオリンピックをほぼ100日後に控え、NGOサーフライダー財団は、6か月にわたるサンプリング調査を実施し、オリンピックのいくつかのイベントが開催されるセーヌ川の水質が「憂慮すべき」状態であると警告しています。 財団は、トライアスロンとオープンウォータースイミングイベントの開催地となるアレクサンドルIII橋とアルマ橋の下で測定された14件の測定のうち、13件が推奨閾値を「上回っている、またはかなり上回っている」状態であったことを発表しました。 欧州トライアスロン連盟の基準によれば、糞便汚染を示す 2 つの細菌、大腸菌および腸球菌の濃度が100 ml あたり 1000 cfu、腸球菌では400...

2024年4月8日月曜日

医者の予約を反故にしたら罰金5ユーロ 世界最高の医療システムを追求するために・・

   「私たちは世界最高の医療システムを維持したいと考えています」 昨年、異例の若さで一国の首相に抜擢されたガブリエル・アタル氏は次々と様々な国のシステムを改革しようとしているのが日々感じられます。 今回、彼が発表したのは、医療システムについての改変ですが、私がちょっと意地悪にひっかかったのは改変の内容の前に彼の言う「世界最高の医療システムを維持したい・・」の「維持」の部分です。 WHOによると、フランスの医療制度は2000年には世界一だったと言われているそうですが、現段階での世界ランキングはせいぜい20位と言われています。もっとも世界一ではなくとも20位ということは、世界水準でい...