
車に乗っていて、強盗に襲われるという話は、パリでは珍しい話ではなく、場所にもよると思いますが、私の知人もパリの16区で車を走行中、信号で車を停車させたときに、いきなり強盗がドアを開けて押し入ってきて、助手席においてあったバッグを奪われたという話を聞いたことがあります。 その話を聞いて、「バッグ等の荷物は座席の上などの見える場所には絶対におかない!」、「車のドアは必ずロックすること!」という教訓を心に刻みました。 だいたい、車に乗っていたら、信号では車を止めなければならないし、ましてや、物を奪われる以前に、強盗が車に押し入ってくること自体が恐ろしいことで、少なくともドアをロックすることや獲物をちらつかせないといったスキを見せないことで少しでも恐ろしい事態を防げるかもしれません。 ところが、最近、聞くのは、空港を出る時点から、車がつけられて、渋滞中などで車を減速、あるいは停車せざるを得なくなった時に、どこからともなくバイクが近付いてきて、車の窓ガラスを割って、強盗が押し入ってきて、荷物を強奪されるという恐ろしい話が浮上し始めました。 先日、モンゴルのオリンピック代表団の団長とその夫人がパリCDGに到着し、空港からパリのホテルに向かう途中、スタット・ド・フランス近くのサン・ドニのランディトンネルのあたりで強盗に襲われています。 車がトンネル付近に差し掛かったとき、2人乗りをしたオートバイが車に近づいてきて、強盗の一人は車の窓ガラスを割り、もう一人が宝石等の入ったバッグを強奪していったとのこと。 この強盗自体も驚かされる事件でもありますが、この被害者であるモンゴル人のオリンピック代表団の団長の被害申告の内容もまた、二重にびっくりさせられるものでした。 なんと、申告された内容は、単価16万5千ユーロのゴールドとダイヤモンドのイヤリングを含む57万ユーロ(約9,200万円)ということで、彼らは被害者ではあるものの、「オリンピック関係者ってどんだけ持ってるの?」という気がしてしまいました。Les...