2021年7月23日金曜日

デカトロン(スポーツ用品店)が開始するレンタルサービス

     デカトロンは、57ヶ国に2190軒以上の店舗を持つフランスの大手スポーツ用品店で、フランス人では知らない人はいないような、誰もがお世話になったことのあるであろう有名なお店です。 自転車、キャンプ用品から水着、ダイビング、サッカー、テニス、乗馬、登山、トレーニングウェアなどなど、ありとあらゆるスポーツ用品を扱っているお店は、ここへ行けば、大抵、スポーツに必要なものが揃います。スポーツだけでなく、Tシャツなど、日常から利用できるものなどもかなり扱っています。 そういう我が家も娘が高校を卒業するまでは、ずいぶんお世話になってきました。 比較的、値段も手頃で、成長期の子供のスポーツ用品は、どんどんサイズも変わるため、安全でさえあれば、そんなに高価なものは必要ないのです。 小学校高学年の頃からは、学校のお休みごとにコロニー(サマーキャンプやウィンタースポーツなどなど)でスポーツ三昧だった娘は、学校が休みの前には、必ずデカトロンに行って、必要なものを揃えるのが毎年の恒例行事のようになっていました。 日頃、学校に履いていく靴の他に、彼女がやっていたスポーツのために、(バレエだけでも毎年2足)ランドネ用(山歩き)、スキー、乗馬など、どんどんサイズが変わっていく娘の足に併せて全ての靴を買い換えなければならないことを恨めしく思い、どうか早く娘の足のサイズアップが止まって欲しい・・と長いこと思い続けていました。 子供の成長は嬉しいことではありますが、スキーやランドネなどは、一年のうち、そう何回も行くものでもないので、下手をするとワンシーズンで終わり!なんてことにもなってしまうので、その大して使っていない靴が溜まっていくのも恨めしくもありました。 今もそんな子供の成長に大して使われていない靴やスポーツ用品の山にうんざりしている方も少なくないと思います。 そんな方々には、これは朗報です。 デカトロンは、新規事業として、スポーツ用品のレンタルサービスに乗り出しました。現在は、リヨン地域の5つの店舗でこのレンタルサービスのテスト期間中だそうですが、これには、自転車、カヤック、カヌー、パドルのほか、キャンプ用品や釣り道具などが含まれています。 このテストケースが成功すれば、このサービスはオンラインでも利用できるようになり、レンタルできる製品の種類も広がっていくことになるでしょう。すでに自転車に関しては、サイトでレンタルサービスを開始しているようです。デカトロン 自転車レンタルのサイト デカトロンは、パンデミックのおかげで、キャンプ用品、ハイキング、サイクリングなどのアウトドアスポーツ用品で大幅に売り上げを伸ばしています。この好機に乗って、デカトロンは、次なる戦略に乗り出したわけです。 もともと年に1〜2回しか行かないキャンプや山歩きなどのために必要な用品を全て揃えて、使用しない期間を家の倉庫、あるいは、棚の奥深くに大きなスペースを占領しているのは、邪魔なことで、しかも、市場にはどんどん新しい商品が登場します。 物を無駄にしない、環境問題にも配慮した新しい試みです。倹約家のフランス人には、好評に違いないと私は、思っています。 しかし、この盗難事件の多いフランスで、(特に自転車などは・・)借りたはいいけど、すぐ盗まれそうで、レンタルの際には、保険がかけられることになるのでしょうが、いつでも心配はつきまといます。 願わくば、もう少し早くこんなサービスができていてくれれば・・とうちにもゴミの山ができなかったのに・・などと思いますが、それでも、少しでもフランスでの生活が便利になっていくことは、嬉しいニュースに違いありません。Decathlon...

2021年7月22日木曜日

いよいよヘルスパスがスタートしたものの問題は山積み

    7月21日から、フランスは、かなりの範囲(文化施設、娯楽施設、ジム、コマーシャルセンター、長距離移動の交通機関などなど)でヘルスパス(ワクチン接種2回証明書、48時間以内のPCR検査陰性証明書、6ヶ月以内にコロナウィルスに感染した証明書)が必要になりました。 しかし、私が昨日、ヘルスパスが必要とされていたはずのコマーシャルセンターに買い物に行ったところ、全くのノーチェック、友人とバカンスに出た娘は、 TGVに乗車というのに、これまたノーチェック・・まぁまだ初日だから・・とも思うのですが、初日に準備できなくて開始できなくても良いなら、日付を設定する意味があったのか? まあ、フ...

2021年7月21日水曜日

日本のオリンピックで日本のバブル方式が通用しない理由

   遡れば、コロナウィルスがこの世に登場し、それがこんなパンデミックにまで広がる前、最初に世界でコロナウィルスについて騒ぎ出したのは、横浜から出港したクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号の乗客で香港で下船した男性が新型コロナウィルスに感染していたことが発覚してからのことでした。 クルーズ船内での感染が拡大し、乗務員・乗客併せて3,713人のうち、712人の感染が確認され、当時は、コロナウィルスの正体もよくわからないままに、クルーズ船内でのクラスターに、日本(アジア)で起こった新しい感染症くらいにヨーロッパでは捉えられていました。 ちょうど、そんな騒ぎの最中に日本に帰国していた私は、フランスに...

2021年7月20日火曜日

フランス第4波突入宣言 ボルドーのナイトクラブでクラスター ヘルスパスが機能していない現実 

  フランスでは、ほぼ1年半にわたって閉鎖されていたディスコ・ナイトクラブが7月9日に再開されて、さっそく、ナイトクラブでクラスターが発生してしまいました。 先日、このディスコ・ナイトクラブの再開にあたっては、アルコールを扱う場所でもあり、開放的に密になる場所として最も警戒されて、これまでのロックダウン解除が最も先送りにされてきました。 ナイトクラブの営業再開が許可されたとはいえ、衛生管理を徹底することが難しく、未だ再開できていない場所も多いのです。 ところが、今回、営業を再開したボルドーのナイトクラブで、クラスターが発生し、問題が再浮上しています。もう開けたら、すぐです! 7月9...

2021年7月19日月曜日

フランス版メルカリ ヴィンテッド Vintedの急成長

 日本の家のものはもちろんのこと、フランスにも長くなり、不用品をいつの間にか、驚くほど溜め込んでいて、断捨離を初めて、久しくなります。 ただ、ひたすら、処分する=捨てる・・というのは、忍びないものも多く、当初は、近所にあるエマウス(Emmaus)という慈善団体に持って行って、寄付したりしていました。もうスーツケース何個分も運んで、もらって頂きました。 ここは、大きな家具なども引き取ってくれるので、頼めば配送のための下見に来てくれたりもします。こちらは、そういった寄付により受け取ったものを販売して、その収益を恵まれない人への寄付金として社会貢献している団体です。 どうにも劣化しているものは、廃棄するのも致し方ないのですが、まだ充分に使えるものを捨てるのは忍びなく、かと言って、いつまでも抱え込んでいても仕方ないので、その処分に困るところなのは、どこの国でも同じです。 日本は、一時、買い取り業者などが広まったり、メルカリなどで、不用品を処分することができますが、フランスでも、メルカリのようなネットでの売買ができるサイトがいくつか出てきています。 私が最初に始めたのは、ルボンカン(leboncoin)というサイトで、2006年にスタートしたようです。このサイトは、扱っている物の範囲がとにかく広く、小さな置き物から、家や車、職探しまでできるようになっています。 しかし、そのうちにヴィンテッドという別のサイトを見つけてからは、同じものを同時に2つのサイトに載せていますが、ヴィンテッドの方が圧倒的に売れるのが早く、その上、サイトが明瞭で、使いやすくできているので、現在は、ヴィンテッドがほとんどになっています。 日本のメルカリも一度やってみたくて、日本に一時帰国をした際にやってみたことがあるのですが、システムや販売などの流れが実に上手くできていて感心したのですが、難点を言えば、手数料を取られるところです。 ヴィンテッドは、手数料もかからず、また、システムもなかなか上手くできていて、取引した相手の評価をつけられるようになっているので、例えば、これから買い物をしようとする相手がどの程度、信頼できる相手なのかをある程度、判断できる基準となっています。 配送料は、購買する人が負担するので、購入の際に購買者側が配送会社を選び、販売する側は、購買者の指定した配送会社を扱っているお店に商品を預けます。 配送機関は現在のところ、5種類あり、荷物の大きさにもよりますが、軽いものならば(例えば夏用のワンピースなど)2.88€〜6.45€、配送会社(Mondial...

2021年7月18日日曜日

バカンス中にも関わらず、ヘルスパス反対のデモ

     フランスは、デモの国。何かあれば、すぐにデモ・デモ・デモ。しかし、フランス人らしく、デモよりバカンスが優先で、普通、バカンス期間中には、デモはせず、しかし、だからといって、デモをしないというわけでもなく、デモに関してだけは、段取りよく、バカンスシーズン突入前に、バカンスから戻った9月のデモの日程を予告してバカンスに入ったりします。 今回の7月12日にマクロンがデルタ株の感染拡大を機に発表したワクチン接種拡大の呼びかけ、ヘルスパス(ワクチン2回接種、48時間以内のPCR検査の陰性証明書、6ヶ月以内のコロナウィルス感染証明書)の発表は、一部は7月21日から、また次の段階は、8...

2021年7月17日土曜日

夏休みの日本への一時帰国 日本の小学校体験入学

    ここ一年半以上、日本には、一時帰国はできていませんが、もう20年以上にもなる在仏生活の中で、夏休み(夏ではない時もあったけど・・)の日本への一時帰国には、色々なことがありました。 フランスに来て以来、初めて日本へ行ったのは、娘がちょうど2歳になったばかりの頃で、それまで孫に一度も直にあったことのなかった両親の喜びようは、大変なものでした。その2人の喜びように、今まで私がどんなに親孝行しても(とはいっても大してしてないけど・・)、孫の存在には、叶わないんだな・・などと思ったものです。 私が娘をバイリンガルにしたかったのは、日本にいる家族ともコミニュケーションがとれるようにとい...