日本では、皇室典範改正問題が物議を醸していますが、この件に関しては、フランスでも報道されています。
比較的、事実を淡々と説明する内容が多かったものの、日本のマスコミ、特に大手新聞社各社がこの件に関して批判的な報道を始めたことによって、その報道を紹介するという形に加えて、若干の諸々が付け加えたりされているケースが多いようです。
ただ、共通して、その報道に描かれていることをざっくりとまとめるならば、「日本中が敬宮(としのみや)愛子内親王殿下を慕っているが、法律の壁により天皇になれない 愛子内親王の不思議なケース」という感じのような気もします。
しかし、フランスは文化・歴史を尊重することを大切にしていることも事実で、日本固有の歴史・文化に深く根差した制度に外部の価値観で評価すべきではないという見方もあります。 (ただ、歴史を尊重するだけあって、2600年の伝統と言われている皇室の歴史において、日本はすでに複数の女性天皇を輩出していることは大きな矛盾であるとも指摘しています)
そのため、国民の多くが望んでいないことに進んでいく日本社会がどのような合意を形成するかが重要という中立的な論調になりやすいとも言えます。
今回の皇室典範改正は、旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎え入れること、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持できるが、その家族は皇族として認められないこと、女性天皇は認められなかったことが柱となっていますが、フランスの場合は、男女平等(男尊女卑批判)、人権問題等からこの件を疑問視する見方が強いとも思われます。
フランスの場合、今回の日本のように多くの国民の意志に反する方向に向かおうとするときには、少なくとも、野党が激しく追及し、議会での徹底的な議論を要求します。
また、メディアでは民主的正当性が大きな論点となり、国民は大規模なデモやストライキを起こします。国民が大きな反応を起こし、社会的反発が起こる背景の一番の理由には、「議論が充分に尽くされていない」ことにあります。
ただ、逆にフランスでも、共通してアピールされることになっているのは、敬宮(としのみや)愛子内親王殿下がいかに国民に愛されているか?ということでもあります。
どのメディアにも共通して見られることは、愛子さまが魅力的な笑顔、情熱、機知にとんだ会話で国民に愛されている存在であるということなのです。
強引な法案を通したことにより、より人気が高まり、女性天皇を望む国民の気持ちに火をつけた感もあり、また、女性初の首相が女性天皇を排除しようとしていることが皮肉な結果だと述べているところもあります。
いずれにせよ、フランスには皇室はありませんが、このような歴史的・伝統的な存在を非常に崇拝する傾向にあり、現在の天皇陛下の即位の儀式などもフランスでは大絶賛していました。
また、報道は、日本の国会は、19世紀に制定された皇室典範を歴史的に改正し、父系男性のみが天皇になると規定したが、これにより、すでに縮小傾向にある皇室が崩壊するのではないかという懸念が高まっている・・という次の段階への懸念にまでも及んでいます。
日本の皇室典範改正 フランス
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