毎年のパリ祭のシャンゼリゼのパレードは、一年のうちでもフランスでもっとも華やかな行事のひとつです。
今年のパレードは、マクロン大統領最後のパレードということで、いつも以上に注目されている感じでした。
個人的には、猛暑の続くパリで、しかも屋外の長時間にわたるパレードということで、さぞかし大変になるんだろうな・・と思っていました。
しかし、当日の朝の気温は26℃程度、パレードが終わるころの気温は28℃程度だったので、そこまで厳しいというわけではありませんでした。
今年のパレードは「ヨーロッパの戦略的覚醒」をテーマに掲げ、有志連合加盟国から派遣された500名の軍関係者による開会式で幕を開け、その後、数千名の兵士、警察官、憲兵、救助隊員などがパレードに加わりました。
また、今年はウクライナを支援するための多くの欧州諸国が参加する「有志連合」から合計35ヵ国の国家元首あるいは政府首脳が集い、ウクライナのゼレンスキー大統領夫妻も招待を受けていました。
個人的な感想ではありますが、ゼレンスキー大統領ほど来仏している海外からの国家元首もなかなかいないのでは?と「えっ?また来てるの?」思ってしまうほど、よく彼が来仏している報道を見かける気がします。
ちなみにマクロン大統領が最初に大統領に就任した際に招かれたのは米国のトランプ大統領、彼の任期中最後に招待されたのは、ウクライナのゼレンスキー大統領でした。
そもそも、このパレードは軍事パレードであるので、当然といえば、当然なのですが、気のせいか?いつもよりも軍事色がより強く感じられた気がします。
私は毎年、家でテレビで見ているだけなのですが、家の窓からトリコロールの噴煙を蒔きながら飛んでいく飛行機が見えるので、テレビと二元中継?で見るのを楽しみにしているのですが、今年はことのほか、この飛行機の爆音がもの凄く、ある程度、離れている我が家からも驚くほどのこの爆音、シャンゼリゼで見ている人には、ものすごい迫力なんだろうな・・と思いました。
今回のパレードに関して、国防省は従来の軍事パレードに加え、前例のない能力実証を行うとし、地上部隊と航空支援部隊の連携を披露し、現代の軍事作戦の仕組みを再現すると公言していました。
なるほど、これまでのパレードよりも、より多くの航空部隊が空を舞い、ドローンまでがパレードに登場していました。
今回の一般市民のパレード観覧には、オンラインでの事前登録が必用になり、警視庁によれば、5万人以上が登録して参加しました。これは、パリ・オリンピックの際に実施されたものと同様の手続きで、今後、このような催し物の安全管理はオンラインにも大きく頼るカタチになっていきそうです。
パレード時のシャンゼリゼへの入場管理はある程度はオンラインで行うとしても、それ以外に大規模な警備体制が敷かれ、パリおよびパリ近郊には、警察官と憲兵7,000人、消防士2,000人が動員されました。
また、同日には、夜10時にフランス対スペインのワールドカップ準決勝もあるために、この日の警備体制は、朝から夜遅くまで、大規模警戒体制が続く1日となりました。
しかし、やはりパレードそのものは、好天にも恵まれ、至極、華やかなもので、見事なパレードでした。時折、映し出されるマクロン大統領もとても満足そうな笑みをたたえていました。
やはり凱旋門を背に緑の街路樹が連なるシャンゼリゼでのパレードはやはりロケーションとしては、最高のもので、また、軍服に身を包んでいるとはいえ、正装の軍服はまるでこのパレードのために用意されたかのごとく、全てとマッチしていて、本当に美しく華やかです。
けれど、やはり近くでいくつかの戦争が起こっていて、その当事国の国家元首までが招待されている中で行われているパレードがあまりに華やかで美しいことには、逆にどこかモヤモヤしてなりませんでした。
軍事パレードそのものは、それなりに愛国心が高められたり、兵士たちの士気もあがったりと意味のあるものでもあるとは思うのですが、戦争は決して華やかなものではないのに・・という気持ちがどうしても湧いてきてしまうのでした。
2026年シャンゼリゼ軍事パレード
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