2026年7月4日土曜日

転倒、乱闘、警察出動 LIDL20万台エアコン販売

 


 6月の異常な猛暑は現在、おさまりを見せていて、1週間の違いでまさに天国と地獄。現在のパリは高原の夏といった感じの、このうえなく心地よい気候です。涼しい顔をしている観光客を見かけると、1週間の違いでラッキーだったね・・と言いたくなりますが、旅行先の天候ばかりは、これは運としか言いようがありません。

 しかし、また来週には猛暑が訪れるという予報のためか、パリの住民は、なんとか、この猛暑を軽減する措置をさがしているようです。

 そんな中、フランスにあるディスカウント・スーパーマーケットチェーン LIDL(リドル)が7月1日に全国で20万台のエアコンを販売すると発表。次の猛暑が迫りくる中、このLIDLの広告は大混乱を起こしています。

 このエアコンは日本で一般的な壁に取り付ける形のエアコンではなく、持ち運びが可能なエアコンなので、一般的には、エアコン本体から排気口として取り付けられている極太のホースを窓の外に出さなければならないため、必然的にホースを挟むために開けた窓の間に隙間が生まれ、その処置を上手くしなければ、エアコンからは冷気が出てくるものの、窓の隙間からは逆に熱風が舞い込んでくるため、これもまた、なかなか厄介なシロモノでもあるのです。


 とはいえ、壁に取り付けるタイプのものよりは、まだお値段も工事?も手軽で、今回のLIDLで販売されたエアコンもこのタイプです。

 しかし、この広告には想像以上の人が押し寄せ、お店は大混乱になってしまったようです。

 このエアコンの販売と同時に扇風機も販売され、扇風機が89ユーロ、エアコンが179ユーロという価格だったようですが、お店には開店前から長蛇の列ができ、長蛇の列だけならまだしも、20万台という触れ込みの広告ではありながら、実際に各店舗にならんだエアコンは10台程度だったようで、開店と同時に人が店内になだれ込み、ある女性は段ボール箱にしがみつき、群衆に踏みつけられ、ナンテール店ではドアが破損、中には催涙ガスを噴射する客まであらわれ、腕から血を流している人まで出て、まさに流血の事態となったようです。

 オンライン販売では配送待ちが2027年1月までなんていうものもあるそうで、今やフランスでエアコンをお手頃価格で入手することは至難の業となっています。

 また、このLIDLのエアコンを転売目的で購入して、さっそくサイト上で倍以上の値段で売りに出している人も出現しているようです。

 流血騒ぎにまでなったLIDLのエアコン販売には、警察まで出動する始末。

 激しやすいというか、興奮すると手が付けられなくなるところのあるフランス人。こういう人たちは、ごく一部だとは思いますが、その割合は、少なくはないのだと思うのです。

 なので、災害時など、もっと差し迫った危機が訪れた場合は、心配なことです。

 家電では一時の隆盛がウソのように下火になってしまっている日本の家電メーカーは、エアコンでフランス市場に販路拡大してくれないかな?と思っています。


LIDL20万台エアコン販売


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