娘が運んできてくれた日本食材の一部 |
現在、仕事で日本にいる娘が友人の結婚式のためにパリに来ています。ガッチリしている彼女は、少しでも安いチケットと、経由便の長距離フライトを選び、日本からパリまで20時間くらいかけてやってきました。
前回、私が日本に行った時には、彼女が夏にパリに来ることがわかっていたので、私がパリに戻る時に持ちきれなかった食糧などは、彼女が持ってきてくれることになっていました。
彼女はパリに来るのには、他にほとんど荷物がなかったために、持てる範囲で、日本で買ってきてほしいものをいくつか頼んでありました。
7月に入ってからのシャルル・ド・ゴール空港の混乱ぶり、特にロストバゲージが多く出ていることを聞いていたので、荷物には必ず名前と連絡先のついたタグを必ずつけるように、しつこく言い含め、彼女の安否はもちろんのこと、自分の足で動いたり、しゃべったりできない荷物の安否についても、私はかなり心配していました。
幸いなことに、彼女がパリに到着したのは、最もシャルル・ド・ゴールが混乱していた週末の後であったため、彼女も荷物も無事に到着しました。
彼女が家に着いて、スーツケースを開けて、荷物を出してびっくり!、山ほどの日本の食糧は、私が頼んだ荷物(ほぼ日本の食糧ですが・・)だけではなく、私の友人や従姉妹や叔母たちが彼女に託けて持たせてくれたものがたくさん詰められていました。
彼女が持ってきてくれた貴重な日本の食糧を一つ一つ眺めながら、冷蔵庫にしまうものを確認して、一つ一つ冷蔵庫に納めながら、私は軽い興奮状態にありました。自分が日本に行かずともこんなに日本の食糧がやってくるなんて!!!と。
その日は感激しながら、明日の朝はあれを食べようか?これを食べようか?と考えながら、幸せな気持ちで眠りにつきました。娘は長距離フライトながらも幸いにも飛行機の両隣が空席だったとかで3席使って、飛行機の中でしっかり眠れたから大丈夫・・と意外にも元気で、私が前回日本から長距離フライトで帰仏した時よりもずっと元気でした。
なんと、2週間近くパリにいるというのに、彼女は数日しか休暇をとっておらず、リモートで仕事するから時差ボケは治さなくてもいいと言い、それでも、到着した日から、夜はさっさと寝て、翌朝、会議の時間に合わせて起きなければ・・と言いながら、さっさと寝てしまいました。
私はいつもと同じ時間帯に眠りにつきましたが、翌朝、自分で自分にびっくり!別に時差ボケなどしているはずのない私が朝5時過ぎにはなんとお腹が空いて目覚めるという驚きの現象が・・さすがに5時に起きるのは、いくらなんでも早すぎる・・と思いながらも、もう空腹でどうにも眠れず、10分ほどベッドの中でグズグズしていたものの、諦めてさっさと起きて、朝食をとることに・・・。
朝から丁寧に出汁をとって、お味噌汁を作り、彼女が持ってきてくれた納豆やお漬物、お魚などで、朝からしっかり和朝食をとって、大満足。それにしても、普段、朝はあまりお腹が空かないので、滅多に普通の朝食でさえ取らない私が日本の食材を見ただけでお腹が空いて時差ボケ状態のように早朝からお腹がすいて目が覚めるということに自分で失笑してしまいました。
本当に時差ボケしているはずの娘が起きてきたのは、私が朝食を取った後、しかも彼女は会議の時間に合わせて仕方なく起きてきたに過ぎず、さほど時差ボケしている様子がないのは、さすがに若いなぁ〜と感心してしまいます。
私の時差ボケは1日で治ったので、本当の時差ボケではなく、単なる私の食い意地が私を早朝から目覚めさせただけのことでした。
しかし、彼女はパリに来てからも、日本での会議の時間に合わせて、今日は夜中の1時に起きなければとか、朝7時に起きなければ・・などとやっていますが、私は通常どおりの生活に戻り、寝るのは夜中の1時頃。
そんな家のリズムに一番、ぐったりしているのは猫のポニョ。私も娘もお構いなしに、それぞれの時間に寝たり、起きたりしているのですが、ポニョにはどうやら、家族の動向を見守らなければという使命感があるらしく、誰かが起きてくれば、一緒に起きて見守ってくれているようなので、私が寝たかと思うと娘が起きてくるのに合わせて、ついていくので、完全に睡眠不足。この私と娘のズレた時間での生活を見守る身としては、かなりお疲れの様子です。
朝、娘が起きれば、私の部屋に来て、私を起こしはしないけれど、「もう彼女は起きているんだから、もういい加減に起きたら・・」とでも言いたげな様子で待っているのです。
こんなに献身的に家族を見守ってくれる猫をよそに、食べ物を見ただけで時差ボケする私は、猫以上に動物的なのかもしれません。
時差ボケ
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