2020年10月21日水曜日

好きと嫌い 感覚的なものに頼る選択

  例えば、好きな人ができたとして、どこが好きかと言われると、なんとなく、ぼんやりとしたものであることが多い一方で、嫌いになる場合は、かなり事細かに詳しく述べることができるような気がします。 たまたま、カーペンターズの曲が流れてきて、なんとなく英語の音がきれいだ・・と思いながら、母を思い出しながら、好きと嫌いということについて考えていました。 母は、英語が好きで、大学でも英語の勉強をし、しばらくお勤めをしていましたが、その後、結婚して、専業主婦になりましたが、(まあ、母の時代は、専業主婦が当たり前の日本でしたから・・)私が生まれて、物心つく頃には、私に英語を教えてくれていました。 ...

2020年10月20日火曜日

コロナ禍中のフランスの歯医者 ② インプラントと入れ歯

  前回、コロナ禍中に感染が怖くて行くのをためらっていた歯医者さんに、どうしても行かざるを得なくなって、渋々、出かけたら、思いの外、衛生管理がなされていて、(体温チェックやプラスチックのガウンとハットの着用や荷物のお預かりなどなど・・)めんどくさいな〜と思いつつも、やっぱり、この方が安心かな?と、思いなおして、着ていたガウンとハットを返して、帰ろうとしたら、次の患者さんがやってきて、なんの躊躇いもなしに私がさっきまで着ていたガウンとハットを次の患者さんに着るように促したのには、絶句しました。 感染回避のために着用するガウンって普通、使い捨てだろ!あまりに唖然として、その場で言葉が出てこなかったのですが、あれから家に戻ってからも、モヤモヤして・・やはり、違うよな・・と思いながら、着ていたものを洗濯したり、シャワーを浴びたり・・今度、行った時には、あのガウンについて、確認しなければ・・と強く心に決めていました。 そして、2回目の診察の日がやってきました。「絶対にガウンが新品かどうか確認しなきゃ!...

2020年10月19日月曜日

2020年10月18日日曜日

もうカーフールで魚は買わない

     我が家の近くにはマルシェがないので、食料品の買い物は、ほぼカーフールで済ませています。 フランス人は、圧倒的に肉食で、スーパーマーケットで買える魚は一年を通して、ほぼ季節感のない、いつもいつも同じ魚ばかり、サーモン、スズキ、舌平目、鯛、アンコウ、イワシ、マグロ、見事にオレンジ色に茹で上がったエビ、プラスチックのような肉厚のイカなどなど、結構な値段がするにも関わらず、そのクォリティには、今まで、ほとほと散々な目にあってきました。 いつか、たまには、ちょっと贅沢に舌平目のムニエルでも・・と思って、高いな・・と思いつつも買ったのに、身はコチコチ、味は、なぜか牛タンの味というショ...

2020年10月17日土曜日

閑静な住宅街で起きた路上で首を掻き切られる陰惨なテロ事件発生 18歳のテロリスト

          閑静な住宅街で突如起こった陰惨な事件にフランスは、震撼としました。金曜日の午後5時頃、パリ近郊のイブリンにあるコンフラン-サンテ-ホノリンで中学校の歴史の教師が路上で首を掻き切られて殺されたのです。 犯人は犯行に使った長さ数十センチのナイフを手に、通りすがりの通行人を人質にとり、逃げようとしていたところを数分後、ヴァルドワーズの隣の町エラニーで警官に射殺されました。 殺された教師は、表現の自由に関する講義を行っており、授業中にモハメッドの風刺画などを引用したことから、その講義がイスラム教徒の生徒やその家族などの間で、物議を醸しており、その様子などがSNSで取り上げられていたようです。 授業には、イスラム教徒には、特に出席を促されており、かなり挑発的であったことも確認されています。だからと言って、殺す理由には、なりませんが・・。 この授業に関しては、教育顧問(CPE)と校長との話し合いの時間が持たれたりしましたが、今週初めに喧騒は落ち着いたように見られていました。  犯人の18歳の青年は、その教師の講義を直接に受けていたではなく、さっそく、彼がこの凶行に及んだ経緯の捜査が始まり、関係したと見られる9名(犯人の家族が中心)が拘留されました。 この青年は、警察も全くノーマークだった人物で、新たな背景が調査されています。 政府はこの事件をテロと認定し、当日、ベルギーに出かけていたマクロン大統領もその日の夜のうちに現場に駆けつけ、現場から非常に厳しい面持ちで、国民に向けて、「このようなテロ行為を放ってはおかない 国民の安全を守る」と宣言しました。 フランスでは、今年に入ってからのテロ事件は5回目で、つい3週間前もパリ11区にあるシャルリー・エブド(風刺週刊紙)の元本社前で、休憩中であった数名がナイフで襲われ、うち2名が重傷を負うテロと思われる事件が起こり、パリ11区は俄かにロックダウン状態になりました。 あの時も凶器はナイフで、被害者は、顔を切りつけられており、数時間のうちに逮捕されています。 共通するのは、18歳という年齢と、前回の犯人もパキスタン出身だったり、アルジェリア出身だったりの移民で、今回の犯人もロシア出身のチェチェン国籍、彼ら個人だけの犯行とは考え難く、背後にいる人間の存在が認められることです。 フランスでは、18歳は成人ではありますが、まだほんの大人の入り口に立っている若者、前回の犯人たちは、逮捕されていますが、今回の青年は、命を落としています。 まだ、人生において、経験も少なく、未来があったはずの18歳の青年たちが、自分の人生を台無しにしてまで、人を傷つけ、命を奪うほどの怒りや恨みにかられて凶行に及んでしまう背景は何なのでしょう? 今回の犯人は、射殺されてしまいましたが、彼がどのように育ち、何を考えていたのか?なぜ、このような凶行に及んだのかを知ることができないのは、とても残念です。 18歳という年齢は、血気盛んな年齢ということもあるのかもしれませんが、ある意味、純粋に思い込む年齢と考えることもでき、また、移民ということで、その虐げられた生い立ちなどにも原因があるかもしれません。 彼らは、加害者ではありますが、別の観点からすれば、被害者でもあるかもしれません。特に、イスラム教という宗教がらみだと、闇はなおさら深いのです。テロ行為が宗教のもとでは、正当化されるのも恐ろしい現実です。 そして、しかも、実際に凶行に及ぶのが、まだ大人になりきっていない若者であることにやり切れなさを感じるのです。 今回のテロは、到底、事件とは、無縁と思われている住宅街で起こったことがさらに衝撃を大きくしていますが、National...

2020年10月16日金曜日

フランスの新規感染者3万人超えの中の医療介護者のデモ

     とうとうフランスの1日の新規感染者数が3万人を超え、30621人を記録してしまいました。そんな中、この状況下に、最も深刻なデモが行われています。 さすが、デモの国、フランス・・夜の外出禁止令が敷かれ、夜間ロックダウンの状態になるという時に、しかも、感染拡大を一番、身近に感じている医療介護者によるデモが起こり始めています。しかし、さすがに全員がマスクをしています。 フランスでは、デモは日常茶飯事で、中には、理解できないデモも少なくありませんが、この医療介護者の訴えは、気持ちは十分に理解できます。 3月のロックダウン時から、非常事態を迎えているフランスの医療機関で働く人々は、...

2020年10月15日木曜日

パリ、イル・ド・フランスをはじめとするフランス8都市での夜21時以降の外出禁止

                                 フランスのコロナウィルス感染が爆発的に拡大していることを受け、さらに厳しい制限を敷かなければならないと発表していたマクロン大統領が、水曜日の夜に記者会見を行うというので、一体、どんな制限が敷かれるのだろうか?と、ここ数日、フランスのマスコミは、ああでもないこうでもないと大騒ぎでした。 結果から言えば、感染状況の最も深刻な状況のパリ・イル・ド・フランス...