2020年6月28日日曜日

フランス最大の化粧品会社ロレアル商品の美白表現撤廃 フランス人は美白がいいとは思っていない

 世界最大のフランスの化粧品会社、LOREAL(ロレアル)は、スキンケア商品から、「ホワイトニング」「美白」「色白」「明るい」などの表示を撤廃することを発表しました。世界で起こっている人種差別問題の拡大による動向に対応したものです。  ロレアルといえば、LANCOME(ランコム)などを始めとした比較的高価な商品から、庶民向けのお手頃価格の商品までを一手に扱うフランスの巨大メーカーです。そのため、ロレアルは消費者層も幅広く、研究部門なども巨大な施設を持ち、ランコムの商品などに関しても、最も広範囲の人の肌質に合うように作られており、たくさんあるフランスの化粧品の中でも、最もお肌のトラブルが少...

2020年6月27日土曜日

コロナウィルス新規感染者数が1500人を超えても全然、平気なフランス

 26日の一日のコロナウィルスの新規感染者数が1588名に跳ね上がったのを見て、私は、震え上がりました。それなのに、フランスのテレビは、全くこれを報道しないことをとても不思議に思っています。  日曜日に控えた統一地方選挙、特にパリ市長の候補者についてや、SANOFI(サノフィー)というフランス大手の製薬会社が大規模な人員削減とか、果ては、話題に尽きたのか、パリ市長選挙にちなんでか、シラク大統領やカルロス・ゴーンやイギリスのヘンリー王子とメーガン妃が王室を脱退するまでのドキュメンタリー映像を流したり、まるで、コロナウィルスの新規感染者の増加は、問題視されていません。  しかも、今日は、土曜日で、もはや、ロックダウン解除後には、恒例となったデモが行われることになっており、パリだけでも7件のデモ開催の申請に対して、5件に許可が下りていることが発表されています。  統計の取り方も安定していないのかもしれませんが、先週あたりから...

2020年6月26日金曜日

パリで冷房なしで猛暑(42℃)を乗り切る方法

昨年の記録的な暑さのパリの気温、記念に?スクショを撮りました  まだ6月だというのにパリの気温が35℃近くまで上がることが、昨日からの天気予報でわかっていたので、朝から、少し警戒して過ごしました。こんな時に限って、外出する用事ができて、午前中の出来るだけ早い時間に用事を済ませ、往復、30分ほど歩いて、家に戻った時には、もう汗だくで、シャワーを浴びて、冷たい飲み物を飲んで、一息つきました。  しかし、午後には、さらに暑くなることから、シャッターのある部屋は、全て、シャッターをしめて、窓も閉めて、シャッターのない部屋には、衝立をして、光を防ぎました。これは、ここ数年、酷暑と言われるほ...

2020年6月25日木曜日

FAUCHON(フォション・パリ)破産申請 コロナの経済打撃は、パリの老舗にも・・

 パリの老舗である高級食料品店「FAUCHON」フォションは、裁判所に破産申請を提出しました。本社と、パリのマドレーヌ広場にある3つのパリの店舗(ブランドの象徴であり、130年以上にわたってブランドを象徴するもの)とオテルフォション(ホテル)のティールームがこれに該当します。(ホテル自体は、別経営)  フォションは、日本では、紅茶やジャム、パンや焼き菓子などで有名ですが、パリの店舗では、むしろ、デリカテッセンや、フォアグラやトリュフ、生ハムのような高級食材、ワイン、チーズ、ケーキ、香辛料、チョコレートなど広範囲にわたる食材を扱う高級食料品店で、娘が小さい頃に、日本でフォションのお店を見つけて、日本には、フォションのパン屋さんがあるんだ・・と驚いていたことがありました。  黒とピンクを使った独特なフォションの店舗の外観は、マドレーヌ界隈でも、一際目立つ存在でした。  同じくフォションと目と鼻の先にあった競合店(同じく高級食料品店「HEDIARD」エディアールは、2013年の段階で、破産申請が行われており(現在は、オンラインショップと海外店舗の運営)、その時点では、フォションだけが生き残ったように思われていたのですが、実際の経営は、パリの店舗での売り上げは、全体の10%にも満たない状態で、経営危機に瀕していたのです。  以前は、日本からの観光客もパリに来れば、フォションの紅茶(特にアップルティー)を買い漁っていた時期もあり、パリの街中ではよく、観光客がフォションの目立つ紙袋を持って歩く姿を見かけましたが、今や、パリで紅茶を探すといえば、Mariage...

2020年6月24日水曜日

コロナウィルスの感染は、明らかに気温が影響している ドイツの食肉処理工場で1500人感染

 ドイツ西部、ノルトライン・ウェストファーレン州の食肉処理工場で約1500人の集団感染が起こり、ウェストファーレン州は、23日、工場がある地域全体を再び、ロックダウンしました。  このロックダウンの対象となったギュウタースロー地域の、人口約36万人は、再び、外出制限、学校閉鎖等の生活に逆戻りしました。これは、とりあえずは、6月30日まで続きます。ドイツは、フランスよりも一足先にロックダウンを解除し、経済活動を再開してきましたが、先陣を切って経済活動を再開していたドイツでの1500人という大規模な集団感染は、フランスにとっても、ショッキングなニュースでした。  これまでロックダウ...

2020年6月23日火曜日

フランス・夏のソルド(バーゲン)は、コロナウィルスの影響で7月15日に延期

 フランスでは、例年ならば、夏のSOLDES(ソルド)(バーゲン)は、6月最後の週の水曜日から4週間と決められています。今年は、昨年末からのデモやストライキでお店を開けられなかったり、売り上げが伸びなかったことに加え、従来ならば、春夏物の新作が出回る時期にロックダウン状態だったので、さぞかし、在庫処分のための掘り出し物が期待できるかと思っていました。  本来ならば、6月24日(水)に始まるはずのソルドの下見にでも出かけようかと思い、とりあえず、今年のソルドの開始日を調べたところ、経済財政省からの通達が出ていて、(フランスでは、夏・冬のバーゲンの時期が法律で決められています)2020...

2020年6月22日月曜日

フェット・ド・ラ・ミュージックでまた、群衆 飲んで踊って大騒ぎのフランス人

    フランスには、デモ以外にも、群衆ができる催し物があることを私は、すっかり忘れていました。夏至でもある6月21日は、毎年、Fête de la musique(フェット・ド・ラ・ミュージック)と銘打った音楽祭が各地で行われ、夕方から夜にかけて、場所によっては、朝方まで、お祭り騒ぎです。  例年は、パリの街中のたくさんの場所で広場などに仮設のステージを建てたりして、コンサートなど、音楽に関する催し物がたくさん開催されます。今年は、コロナウィルスのために、多くの場所でのコンサート等がキャンセルになりましたが、それでも、パリ10区のサンマルタン運河沿いの仮設会場では、多くの人が集まりました。  もはや、フランスには、フランスにマスクは、ないのかと思うくらい、この群衆には、マスクをしている人は、見当たらず、屋外であるから許可が下りたのかもしれませんが、屋外であることが、ますます、人々を開放的にし、大声で歌い、騒ぎ、踊り、アルコールも入り、ソーシャルディスタンスへの配慮などは、皆無で、22時には、音楽祭自体は、終了させられたものの、盛り上がっている人々は、音楽祭の終了後も近隣の通りに集まり、ますます狭い場所で歌う踊るの大騒ぎ。  警察もソーシャルディスタンスを呼びかけ、警戒体制を取っていましたが、なすすべもなく、交通整理。音楽で、アルコールも入って盛り上がった人々がどうなるのか?いい加減、政府も想像がつきそうなものの、厚生大臣のオリヴィエ・ヴェランは、SNSで、「今日は、フェット・ド・ラ・ミュージックです。皆さんは、おそらく家族や友達と一緒に集まることでしょう。しかし、ウイルスは依然として蔓延しており、あらゆる状況でバリアジェスチャーを尊重し続けて下さい。自分自身とあなたの愛する人を守ることは、全員の責任です!」などと呼びかけていましたが、そんな呼びかけが伝わるようなフランスではありません。厚生大臣なら、こんな呼びかけをするのではなく、このような集まりは、禁止にすべきでした。  昨日のデモでも大概、頭にきましたが、今日のフェット・ド・ラ・ミュージックでは、若者が多いとはいえ、大の大人が、この人たちは、バカなんじゃないか?...