2024年2月14日水曜日

日本の治安が悪化している・・とフランスでは報道しているけど・・

   「日本で驚くべき犯罪件数の増加!」というフランスの記事をみつけて、正直、半分は「おまえが言うな・・」という気持ちもあったのですが、反面では、ちょっとショックでもありました。 なぜなら、これまで日本はとにかく「治安がよい」ことで有名な国であって、このような犯罪件数の増加を海外から取り上げられるなど、およそ、「らしくない」ことであったからです。 「2023 年に日本で発生した犯罪および犯罪は 70 万件を超え、前年比 17% 増加」、これを精査すると状況の悪化がさらに明確に現れ、窃盗20%増、殺人と性的暴行は30%増、誘拐と人身売買40%増となっています。 「この事実には、日本国民自身も、日本が安全な国であると考えている人の割合が10~20年前には80~90%であったものが、64%にまで減少していることからもわかります」とあります。 また、「今年に入ってから1,500回以上の地震で壊滅的な被害を受けた能登半島で被害を受けた家屋への略奪が相次いだことにも垣間見える」としています。 そして、この記事では、この日本の治安の悪化の原因の一つには、困難な経済状況にあると説明しています。「物価の高騰にもかかわらず賃金が上がっていない」、この物価と賃金の差による貧困化が、強盗や万引きの増加につながっており、この困難な経済状況は、カップルや家族内の関係にも緊張をもたらします。...

2024年2月13日火曜日

未成年の少女2人に売春を強要した3人が逮捕

   日本から、パパ活とか、立ちんぼとかいう話を漏れ聞くことがあり、驚いていましたが、フランスでも、未成年者の売春行為は社会問題になりつつあり、なかでも未成年者に対する売春強制行為の件数は過去 4 年間で 6 倍に増加していると言われています。 この売春行為には、様々なケースがあるようで、今回のケースは、未成年の少女たちを誘拐してアパートに監禁し、売春行為を強要していたという残酷なものでした。 被害に遭ったのは、15歳と17歳の少女で、パリ19区のアパート内に監禁され、売春を強要されていました。この少女たちは、家出していたそうですが、1月半ば過ぎに父親に「自分は今、誘拐され、監禁さ...

2024年2月12日月曜日

小さな子供に生乳チーズを食べさせてはいけない

   ローヌ地方(フランス南東部)でモルビエ(生乳チーズ)を食べた2人の少女(1人は7歳、もう1人は生後18ヶ月)が大腸菌による感染症を引き起こし重篤な状態に陥っていることがわかりました。 この感染症は成人にとっては重篤になることはほとんどありませんが、小児では重篤な症状を引き起こし、死に至る可能性もあると言われています。 この事件を受けて、当局は子供の食事に関して予防策を講じることを推奨しています。 この細菌は反芻動物の消化管に存在し、その肉や牛乳を汚染する可能性があり、溶結性尿毒症症候群(HUS)を引き起こす可能性があります。 溶血性尿毒症症候群(HUS)は、成人にとってはそれほど危険ではありませんが、虚弱体質の人、特に高齢者や5歳未満の子供にとっては危険であり、場合によっては死に至る可能性があります。...

2024年2月11日日曜日

パリオリンピックのメダルの特別感 デザインは高級ジュエリーブランド「ショーメ」が担当

   開催まで半年を切ったパリオリンピック2024の各競技で授与されるメダルのデザインが発表されました。 これまで私は、オリンピックメダルのデザインなどについては、あまり注目したことはありませんでしたが、なるほど、これほどオリンピックにとって象徴的な存在のもの、こだわりをもって作られるのは、当然といえば、当然です。 パリオリンピック組織委員会の発表によると、今回のオリンピックメダルは、パリオリンピックのプレミアムパートナーであるLVMH傘下の高級ジュエリーブランドの「ショーメ」がデザインを担当し、パリ造幣局が製造します。 このメダルのデザインに関しては、非常に特別な注文であったために、「ショーメ」の内部においても極秘裏に進められ、この件について知らされていたのは5人だけだったと言われています。 「ショーメ」のデザインというだけでもインパクト大なのですが、このデザインには、他にもパリオリンピックならではの特別な意味が込められています。 メダルの表側には、フランスを想起させる六角形にパリ...

2024年2月10日土曜日

現在フランスで起きているMe too ラジオ番組人気司会者の性加害告発続々浮上

   昨年の11月に、ある女性が2014年から2022年にかけて、彼女に対して性的暴行行為を行ったとして人気ラジオ司会者を告発しました。彼女は現在25歳ですが当時は16歳の未成年でした。 番組の場で彼女を見つけた司会者は、オーディションをするといい、彼女をスイスに来るように呼び出し、彼女は、姉夫婦とともにスイスに出向きました。 待ち合わせたホテルの階下で姉夫婦とともに待っていた彼女に司会者は、部屋でテストを行うといって、姉夫婦には待っている間、でかけてくるようにと薦めます。 彼は部屋に入り、座って話を聴くように促した後、すぐに彼女の隣に立つと、ズボンを数インチ下げ、彼女にオーラルセックスをするように要求し、「これがラジオの世界のやり方。あなたに何ができるか見せてください。」と言い、彼女は恐怖でそれに応じてしまいました。 当時、この司会者は42歳、彼女はまだ16歳でした。彼女は恐怖に打ちひしがれたにもかかわらず、その後、彼女は、数回にわたり、違う場所(車の中など)で被害を受け続けます。彼女は声をあげられなかったのです。 それ以来、彼女は自らの命を絶とうとし、何度か入院したと述べ、今も「抗うつ剤と夜眠るための薬を服用している」と告白しています。 この告発以来、この司会者は番組降板。弁護士を通じて、「これらの主張は完全に虚偽である」、「これらの重大な根拠のない中傷的告訴に対して検察に告訴する」と発表しています。 当然、このスキャンダルに対して、マスコミが殺到し、当初、匿名告白していた彼女の身元も割れてしまい、今度は、彼女に対してのネット上での心ないバッシングを受け始め、彼女はそのバッシングとも戦うハメになりました。 SNS上には、どこから流出したのか、WhatsApp(日本でいうLINEのようなもの)メッセージのスクリーンショットが公開され、炎上しています。SNS上の炎上は今やテレビにまで飛び火し、彼の過去の番組でのちょっと理解しがたい番組内での性的な蛮行を遡って、あらためて伝え始め、彼のプロダクション全体がそれを助長するような体制であったのではないか?とも言われ始めました。 その後、彼女の告発を受けて、それ以来、「彼女に勇気をもらった・・実は私も・・」と他の3人の告発者が登場し、告発状を提出していますが、この人気司会者は、「自分こそが被害者である」と、最初の告発を行った彼女やSNS上で彼を誹謗中傷した者、また彼の出演を打ち切ったラジオ局に契約不履行を訴えています。 そして、先週、また、新たな告発者が表れ、彼は追い詰められています。 それぞれ、知り合いでもない犠牲者があちこちから続々と登場することで彼は追いつめられつつあり、検察は捜査を開始することを発表しています。 少なくとも彼は人気者のスターで、相手をしてくれる女性は大勢いたであろうに、なぜ、嫌がる女性、しかも未成年にまで手を出していたのか? しかし、日本で今、騒がれている性加害スキャンダルとも相似する点がいくつもあり、こういう性加害に及ぶ男性には、共通するところがある・・性加害を受けた被害者が告発するには、時間がかかり、この手の犯罪に時効のようなものを設定するのはおかしいな・・と思うのです。 告発されたこの男性は、事実を否定しており、「無実の証拠もある」と公言していますが、彼は今のところ、それを裁判を理由に公表していません。Me...

2024年2月9日金曜日

フードウォッチが名前を挙げたチープフレーション警告食品

   フードウォッチは、消費者が健康上のリスクがなく、信頼性が高く透明性のあるラベルが付いた高品質の食品を提供される権利を求めて運動を行っている消費者保護団体で、このフードウォッチは、2 年間で 20% 以上の食料インフレが進む中、平たく言えば、コスト削減のためにレシピを変更し、材料の質を落としたり、量を減らしたりしつつ、且つ値上げをしている食品メーカーの特定商品について、警告を発しています。 これをチープフレーション(チープとインフレーションの造語)とか、シュリンクフレーションと呼びます。 つまり、同じものを食べているつもりでも、中身は変わっている・・しかも、値上げされているのにもかかわらず・・という、ハッキリ言って、知らないうちに騙されているものを買わされているという現象です。 なんとなく、そのブランド名や商品名、パッケージなどは、今までどおりなので、同じものを買ってしまっているのに、実は中身は違うものになっている・・ということです。 メーカーにとっては、ピンポイントに名指しされてしまえば、大変な営業妨害でもありますが、いつのまにか、以前よりも低品質の材料や配合になっていることがわかるのは、消費者にとっては、ありがたいことでもあります。 フードウォッチは、フルーリー・ミションのすり身スティック、マイユ・マヨネーズ(ユニリーバ・グループのブランド)、ミルカ・チョコレート(モンデリーズ)、シェネルのリエット、アフターエイト...

2024年2月8日木曜日

パリオリンピック開催時に予想される住民が迷惑すること

   もうここ数年にわたり、ず~っと、メトロがあちこち工事のために、ちょくちょく閉鎖になったりして、特に昨年からは、もう未だかつてないほどに、工事のための閉鎖が多く、すでにかなりウンザリしています。 夏の間も1ヶ月強、工事のために閉鎖していたのに、「また~?」、「まだ~?」と本当に信じられません。この間、駅に張り紙がしてあって、何気に眺めたら、「2月は、ほとんど真っ赤で閉鎖ではないか!」ということに気が付いて、「もう、これなら、今月のNavigo(定期券のようなもの)、返金してよ!」と思いました。 2月は、子供の学校のバカンス(冬休み・・だいたいノエルのお休みもあるのに、冬休みまであることでさえ、前々から疑問に思っている)にあわせてのことだとは思うのですが、この時期にバカンスに出る人は、そんなに多くはありません。 だいたい全線同時に工事できるはずもなく、少しずつずらして、できるだけ市民に迷惑をかけないようにとか、考えないんだろうか?と憤然とします。そうでなくても、度々、ストライキだのプロブレムテクニックだのと、まともに動かないことも多いのです。 そんなメトロだけでなく、イル・ド・フランス地域(パリを含むパリ近郊地域)全体に及び、車の通行制限や、道路の封鎖、市民の公共交通機関の利用や駐車場から買い物にいたるまで、けっこう面倒な呼びかけが始まっているのには、さらにウンザリです。 パリを覆う環状道路には、すでに新しい電子標識が用意され、「パリ2024車両承認済み」と表示されています。...