2022年12月25日日曜日

パリ10区クルド文化センター襲撃テロに抗議するデモの暴徒化 車が燃えるクリスマスイブ

   クリスマスイブというのに、まことに物騒なことで、前日にパリで起こったクルド文化センターでクルド人を標的にして襲撃する発砲事件に抗議するデモが暴徒化し、デモ隊と警察の応酬で車は横転し、車とともにゴミ箱、バイクなどに火がつけられ、催涙ガスが街に充満する地獄絵図のような事態に陥りました。 なんか、ここ最近、このようなのは見ていなかった気がするので、久しぶりな感じがしました。 そもそもの事件の発端は、前日に起きたクルド人を狙った銃乱射事件がきっかけで、少なくとも3人が死亡、多数の負傷者が出た事件がきっかけで、この事件直後にもデモは起こり、そのうえ、翌日のデモまでもが予告されていました。 その場で逮捕された容疑者は、人種差別的襲撃などの暴力行為で過去数度にわたり逮捕歴のあるいわば札付きの69歳の白人男性で、この手の犯罪にしては、高齢であることに驚かされますが、インタビューに答えていたこの男性の父親は90歳過ぎで、「息子は狂人だ!未だに手を焼かされる・・」と69歳の不良息子に90過ぎても悩まされているというちょっとウッとくる感じもありました。#ExcluM6...

2022年12月24日土曜日

ノエル直前のパリのスーパーマーケット やっぱりノエルの食事はケチらない

  ノエル間近のスーパーマーケットに行って、世間の人々のノエルの食料調達事情を見てきました。今年のフランス人のノエルの平均予算は568ユーロなどと言われ、プレゼントは節約するけど、食事をケチることはしないという調査どおり、皆、想像以上の買いっぷりで、あの調査は本当なんだなと思いました。 しかし、最近、なんとなくしょぼい感じだったスーパーマーケットが久ぶりに活気づいている感じで、「やっぱり、こうじゃなくっちゃ!」と嬉しい気持ちでした。 毎年のことですが、ノエル前のスーパーマーケットというのは、いつにない華やかさがあって、ノエルならではの食材が並ぶのも楽しいタイミングでもあります。 ノ...

2022年12月23日金曜日

日本の教師とフランスの教師

   フランスで日本の学校の先生の過労死についての報道されていて、なるほど、フランス人から見たら、日本の学校の先生の驚異的な忙しさと負担の多さは驚愕すべきことなのだろうと思いました。 私自身は、ほぼすべての教育を日本の学校で受けてきたので、先生というものは、こんなもんなんだろうな・・という感じがあったので、逆にフランスに来て、娘をフランスの現地校に通わせていて、逆に「え??フランスの学校ってそうなの?」とびっくりすることは、多々ありました。 今回、フランスで報道されている内容は、「日本の学校の先生の仕事は夜中まで終わらない・・」という説明から始まり、授業だけでなく、課外活動の指導などまでしなければならない・・」と説明しています。Japon...

2022年12月22日木曜日

ノエルの予算 フランスの平均568ユーロは安いか高いか?

   フランス人が最もお金を使うのは、バカンスとノエルと言われますが、調査によると、今年のフランス人のノエルの予算は568ユーロ(約8万円)で前年に比べると35ユーロ増加しているそうです。 この予算は、23〜34歳の若者の平均が420ユーロ(約6万円)と、若い世代に焦点を当てるともっと低くなり、65歳以上の平均は725ユーロ(約10万円)と、高齢者の方がずっと高くなります。 歳をとればとるほど、一大行事であるノエルを大切に思い、また孫はこの上なく可愛く、ノエルにお金を惜しみなく使う傾向があるようで、孫に甘いのは万国共通なのかもしれません。私も祖父母には大変、甘やかされたタイプです。...

2022年12月21日水曜日

ノエルまでのカウントダウン開始 またストライキで大混乱の兆し

   ノエルのお休みは、2週間で、学校はまるまる2週間お休みですが、仕事をしている人は、そのうち前半1週間か後半1週間のどちらかだけお休みをとることが多く、その年のカレンダー(何曜日が祝日にあたるか)によって、お休みの取り方が変わることが多いのですが、今日、たまたま、たむろしておしゃべりしていた職場の同僚らしき人たちが、「今年は、2週目にお休みをとる人が多いみたいね・・」と話していました。 今年はクリスマスイブとクリスマス、そして大晦日と元旦が土日にあたり、フランスのカレンダーだと、祝日と重なってしまうために、なんか損した感じになってしまうのです。(フランスには、振替休日...

2022年12月20日火曜日

フランスサッカーチーム帰国後のコンコルド広場の盛り上がりは多分、歴史的な出来事

  サッカーワールドカップでフランスチームが優勝したら、シャンゼリゼで凱旋パレードを行うつもりにしていたようですが、残念なことにギリギリのところで優勝を逃してしまい、選手たちは、想像以上に悲嘆にくれていたようで、このパレードはどうなるのか?と前日の段階では行方を見守っていました。 観客側からしたら、ギリギリのところで猛反撃して、延長戦、そしてPK戦にまで持ち込む手に汗を握る素晴らしい試合でしたが、選手たちにとっては、本当にあとちょっとのところで優勝を逃してしまったことは、普通の試合であっさり敗れるよりも、ずっと悔しい試合だったのだと思います。 当初、選手たちは、フランスに帰国後、公に姿をあらわすことを望んでいないと伝えられていて、そんな気持ちもわからなくはないと思っていましたが、試合が終わってすぐに、マクロン大統領は、おそらくコンコルド広場に皆があらわれることになると公言していました。 結局、フランスサッカー連盟の説得で選手たちは、カタールからのフライト到着後すぐにサポーターに感謝を伝えるために、コンコルド広場にやってくることになりました。 前日は、フランス敗退と同時にお通夜のようになったシャンゼリゼから一変して、シャンゼリゼと繋がる場所に位置するコンコルド広場には、夕方からサポーターが集まり始め、最寄りのメトロの駅(コンコルドとチュイルリー)は閉鎖され、あたりは通行止めになり、選手たちの到着を選手たちに「ありがとう」の感謝を伝えたいと約5万人の人が集まりました。 選手たちは、コンコルド広場に面したホテル・クリヨン(日本の天皇陛下もご利用になる五つ星の高級ホテル)のバルコニーから挨拶しました。 選手たちの乗った飛行機が到着する様子から、実況中継が始まり、タラップから降りてくる選手をADP(パリ空港公団)の職員が「Paris...

2022年12月19日月曜日

ワールドカップ決勝戦 フランス敗退 喜びも落ち込みも激しいフランス

   フランスはサッカー・ワールドカップを勝ち進み、とうとう決勝戦にまで進出し、勝ち進むにつれて、その盛り上がりもどんどん増して、準決勝の時点でも、すでに大騒ぎであちこちで花火が上がり、シャンゼリゼは人に埋め尽くされ、決勝戦は大変なことになると思っていました。 在仏日本大使館からは、「試合当日には、シャンゼリゼ近辺は混乱が生じたり、思わぬ騒動に巻き込まれる可能性がありますので、試合開催時間以降には、この周辺には、近づかないことをお勧めします」などとお知らせが来ていました。 私は、特にサッカーファンというわけでもなく、言われなくとも出かけるつもりはありませんでしたが、SNSを通じて、朝、日本のテレビ局から、「ワールドカップで盛り上がっている街の様子を撮影してきてもらえませんか?」というメッセージが入ったので、「取材のご依頼ですか?」と聞いてみたら、「いや、動画を撮影して送って頂くだけですので、取材ではありませんので、お支払い等はできません」とのことで、見ず知らずの人間をパシリに使おうとする日本のテレビ局の勘違い?になかなか不快な気分でお断りしました。 以前にも、ロックダウンの際に外出禁止の中、街の様子を撮影してほしいとかいう依頼が突然あったりして驚かされたこともありました。 当日は朝からマイナス3℃、当然、出かけるつもりもなく、試合はフランス時間で午後4時からだったので、それまでは、家の中の仕事をしばらくして、一休みしてから見ようと思っていたら、ついついウトウトしてしまい、突然、隣人の「ウェ~い!」という雄たけびに目を覚まして、サッカーの試合が始まっていることを知りました。 慌ててテレビをつけると、その時はすでに2-0でフランスが負けており、しばらく見ていましたが、どうにも今回はフランスは精彩にかける感じ、なんだか試合の流れが全くアルゼンチンになっていて、フランスの選手たちの顔つきも冴えないし、依然として2-0で残り15分くらいになったところで、あ~あと15分で2点は無理・・今日はさすがにダメそうだから、なんか、他の映画でも見ようかな?とiPadをつけたとたんに、テレビから歓声があがり、フランスが1点を得点し、それからは試合の風向きが一転して、あっという間に同点になりました。 こうなってくると、もしかして、一番感動的なパターンかも?とテレビにくぎ付けになりました。 延長戦に入って、またアルゼンチンに先行されたものの、延長戦でも1点ずつをとって、試合はとうとうPK戦に突入。今回の試合はメッシ対エムバッペのように煽られていましたが、いかにもフランスで最も活躍したのは、エムバッペに違いありません。 フランスの敗退が決まって、フランスの選手たちは、呆然状態、特にエムバッペ選手は、フィールドに呆然と立ち尽くしていたかと思うと、その後は長いこと、涙するわけでもなく、怒りを爆発させるわけでもなく、ただただ深い感情を押し込めたような表情で足をかかえて座り込んでいました。 大物はそんな姿・表情もカッコいい・・やっぱり普通の人じゃない・・静かな怒りや悔しさのあらわれまでが、さすが王者の感じ。 そこへ、彼をなぐさめに現れたのは、まさかのマクロン大統領で、彼に声をかけて、彼の肩を抱き寄せて、励まそうとしていましたが、彼はほとんどマクロンとは目も合わすことなく、うなだれていました。 マクロン大統領は彼自身、大変なサッカーファンであるということもあり、サッカーはフランスの大切な原動力であると考えているところもあって、以前、エムバッペ選手がレアル・マドリードに移籍の話が上がった時にもマクロン大統領自らが彼のもとに出向いて、「君はフランスの宝だ!」とパリサンジェルマンに引き留めたとも言われています。 準決勝に続いて、決勝までやってきたマクロン大統領には、「政治利用だ」とか、「こんなことは大統領の仕事ではない」などという声も上がっていますが、政治利用しているかどうかは別として、試合がエキサイトしていくにしたがって、上着を脱いで、両手をあげて歓喜して応援している様子は、一青年のようでもあり、彼のサッカーへの気持ちの表れでもありますが、試合後に、フランス選手のロッカールームに訪れて、「非常に残念だったけど、このチームは多くの人を歓喜させ、チカラを与えている、私たちはあなたたちを誇りに思っています。これからも頑張ってほしいです」というような演説めいたことをした様子が報道され、また物議を醸しています。Fiers...