2022年11月2日水曜日

トゥーサンのお墓参り フランスのお墓のこと 夫が亡くなった時のこと

 トゥーサンの時期の墓地の近くのお花屋さんの店先  今はトゥーサン(万聖節・諸聖人の祝日)のバカンスで、フランスでは皆がお墓参りをする時期です。我が家にとって、このトゥーサンのバカンスは、夫の命日が近いタイミングでもあり、もう10年以上が経った今でも季節的にあの頃のことを思い出してしまう複雑な季節でもあります。 当時、ちょうどトゥーサンのバカンスが終わった翌日に、夫は職場で倒れて入院し、その後、数日のうちに亡くなってしまったので、本当に急なことで、茫然自失の状態でした。娘がバカンスで学校が休みの間は、水族館に行ったり、ムードンの森に栗拾いに行ったりと、ごくごく普通の生活を送っていた...

2022年11月1日火曜日

フランスのトゥーサンはハロウィンになった! ハロウィンフィーバーはパリにも!

  家族勢揃いで仮装 現在は、フランスはトゥーサン(万聖節・諸聖人の祝日)と呼ばれるバカンスで、それがハロウィンであることももちろん認識していましたが、昨日、昼間に街に出たら、ハロウィンの仮装をしている人がゾロゾロいて、しかも家族連れで、小さな子供たちから、子供たちを連れたママやパパまで一家総動員でハロウィンの仮装をして歩いている人がいっぱいで、ここは、パリなのか?とびっくりしました。 しかも、街をあげてハロウィンのイベントをやっていたりして、それに一家勢揃いで仮装している人々が大行列していました。ここ数日、トゥーサンのバカンスがはじまってからは、バカンスのわりには、パリ...

2022年10月31日月曜日

海外生活を送る日本人ママは頑張り屋さんが多い

   私がフランスで生活を始めてから20年以上が経ちますが、そんなにたくさんの日本人の知り合いがいるわけでもありませんが、それでもこれだけ長くいれば、そこそこに日本人を見かけることはあるわけで、海外生活を送る日本人ママは、みんな頑張り屋さんだなぁ〜と思うのです。 だいたい、自分の育った文化とは違う国で生活するということだけでも大変なのに、異国で仕事をし、家庭を持ち、子供を育てながら家事もこなすということは、並大抵のことではありません。 しかし、彼女たちは、言葉と文化の壁という障害を抱えながらも、たくましく仕事をし、子供を育てながら暮らしています。フランスの場合は共働きがあたりまえな...

2022年10月30日日曜日

陰惨な事件が続くフランス 被害者・加害者ともに若すぎる

   毎日のように大々的に殺人事件についての報道、毎週、遺体が発見されているような気がする・・そんなニュースばかりが続いていることに暗澹たる気持ちにさせられています。しかも、その被害者・加害者ともに20代前半だったり、子供だったり、命を絶たれた被害者はもちろんのこと、加害者となった若者の人生も終わりで、彼らのあまりに短い人生にやるせない気持ちになります。 10月半ばにパリ15区で起こった、12歳の少女が殺され、彼女が住んでいたアパートの近くの中庭でスーツケースの中から遺体が発見された事件は、その非道で残酷な手口はあまりにも衝撃的でフランス中が大騒ぎになりました。 容疑者は比較的早い...

2022年10月29日土曜日

フランスの医者不足 医者に定年後も働いてもらうためのシステム 

   高齢化問題は、日本の「おはこ」のような気がしていましたが、フランスにも高齢化問題は、特に医療問題において、顕著になりつつあるようです。 今週、マクロン大統領は、現在、国会で審議中の社会保障財源法案の一部として議論されているこの国の医療問題について、「病院や街に「十分な医師がいない」と指摘し、「今後、数年の間にフランスの医師の25%は60歳以上になる」「彼らが定年を迎えた後には、この医師不足の問題はさらに深刻になるため、定年後も彼らに仕事を続けてもらえるためのシステムを構築する」と発表しています。 現時点では、開業医の定年は、生まれた年によって異なりますが、法的には、1955年...

2022年10月28日金曜日

一瞬やってきた秋が去って、また夏日のフランス 10月の異常気象

  秋みたいだけど夏なチュイルリー公園 フランスでは、なんだか季節がわからなくなるような気候が続いています。 一瞬、気温が下がった時があり、周囲のフランス人たちが、そのたった1日の違いであっという間に冬支度になり、コートやマフラー、中にはダウンジャケットを着ている人までいて、相変わらず、寸分違わないフランス人の衣替えのタイミングの見事さに、今年も舌を巻いたばかりでした。 しかし、その寒さは長い間は続かず、10月も終わりが近いというのに、今日のパリの気温は23℃まで上昇し、週末には25℃を超える見込みで、フランス南部では30℃を超えるという夏が戻ってきたかのごとき異常な気象に見舞われ...

2022年10月27日木曜日

レストランチェーン Pizza Del Arte ピッツァ・デル・アルテ 月額35ユーロで毎日食事ができるシステム試験導入

   フランスの大手イタリアンレストランチェーン Pizza Del Arte(ピッツァ・デル・アルテ)は、顧客獲得のため、月額35ユーロで1日1度、ランチかディナー時に食事ができるシステムを試験的に導入することを発表しています。 これは、あくまでもテストケースで、フランス全土にある210店舗のうち、ブローニュ・ビヤンクール、コルマール、リヨン、メッス、レンヌ、トゥールーズの13店舗で試験的に導入されるものです。 しかし、これはフランスでは画期的な試みで、初回は6ヶ月契約(初月は30ユーロ)が必要で、月額を支払えば、1日1回、通常8ユーロのピザ5種類とパスタ2種類の中から1皿だけ選ぶことができるというものです。 つまり、顧客側から言えば、月5回行けば、採算が取れることになりますが、その他のメニューについて、また、デザート、ドリンク、コーヒーの追加は消費者の負担となります。店舗側から言えば、この追加オーダーを狙うと同時にこの魅力的な月額価格によって、新規の顧客拡大を見込んでいます。 パリ市内ではあまり、頻繁には見かけない気がするこのレストランですが、どこかのコマーシャルセンターの中に入っていて、買い物に行った時に子供を連れて食事するのに、かなり昔に何回か行ったことがあるような気がしますが、そのお味については、特に美味しかったとも不味かったとも、高かったとか安かったという記憶もないため、ごくごく普通のチェーン展開のレストランなんだと思います。 パンデミックを機に、一気に拡大したテレワークのために、定期的にランチタイムに訪れる顧客を失い、停滞した状況に何かの起爆剤が必要だったのかもしれません。 ピザといえば、フランス人も大好きな手軽に比較的低価格で食べられる食事の代表のような食事ですが、その分、冷凍ピザなどは、種類も多く、価格も安く、デリバリーのお店のメニューには必ずあるようなメニューで人気がある分だけ、逆に競争も激しいのかもしれません。 そういう面では、パリはきっとある種、特殊な場所で、観光客も多いために、こんなものに、こんな値段?と思ってしまうようなお店でもけっこう人が入っているし、もともと外食の値段も高いので、パリの人々は、景気良く、気前良く食事をしている感じがするので、彼らが今回、このシステムで狙うターゲットは学生やブルーワーカーとも言われています。 これは、とことんキャンティーン(社食・学食)のように利用しようとする人々には、魅力的なシステムかもしれませんが、これが成功して、このチェーン展開のレストランの救世主となるかどうかは、かなりの賭けかもしれません。 一般的にフランス人が外食する場合、彼らは必ずといっていいぐらいデザートを頼むし、少なくともカフェを頼んでいるので、その点から行けば、この月額払いで訪れる人々も追加でドリンクかデザートかカフェを注文するような気もするのですが、イタリアンレストラン、ピッツェリアの場合は、どうも例外的な気もするのです。 それよりも、もっとオリジナリティのあるメニューだったり、特色があったりすれば、最近のフランス人は並んででも行きたがるレストランはけっこうあるわけで、その代表的なケースがラーメンだったりもするのです。 日本のファミレスなどでは、ドリンクバーなどは、あたりまえのように存在していますが、かなり前に日本で初めてこのファミレスのドリンクバーを見た時に、「これは、フランスでは無理だな・・」と思った記憶があります。 コーヒー、紅茶、烏龍茶、炭酸飲料から多種類のティーバッグなど、すごい品数が揃っていて、これが飲み放題といったら、さしずめフランスだったら、持ち帰れるティーバックなどは、あっという間になくなるだろうし、とても店舗側からしたら採算が取れるとは思えないからです。 今回の月額システムのレストランの試みを聞いて、なんとなくこの日本のドリンクバーを思い出したのですが、社会奉仕のためならいざ知らず、ある程度、お金を持っている層をターゲットにしないと、今の時代、どんな商売でもキツいような気がしています。イタリアンレストランチェーン デルアルテ 月額システム<関連記事>「パリで食べられる世界一のピザ PEPPE...