2021年3月26日金曜日

フランスの新規感染者数 一気に4万5千人超えの恐怖

    今や定例会見となっている木曜日の夜の会見は、誰が記者会見に登場するかで、その発表内容の深刻度が測れるようになってきました。 今回の会見には、マクロン大統領でも、カステックス首相でもなく、オリヴィエ・ヴェラン保健相一人の会見だと知らされていたので、大きな動きはないものと予想されていましたが、事実、そのとおりで、大きな発表はありませんでした。 前日から、ニエーヴル県(ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地域圏)、オーブ県(グラン・テスト地域圏)、ローヌ県(フランス南東部の地域・リヨンなど)など3地域の急激な感染状況の悪化が問題視され始め、この3地域が先週発表された16地域のロックダ...

2021年3月25日木曜日

イル・ド・フランスは、イースターのバカンスを前倒しにすべきか?

   イル・ド・フランス(パリを中心とした地域)の感染状況が日々、深刻になってきています。特にイル・ド・フランスの中でも、セーヌ・サン・ドニの状況は、危機的な状況で、10万人あたりの感染者も700以上まで拡大しています。 セーヌ・サン・ドニは、治安も悪ければ、感染状態も最悪で、これまでもできるだけ近寄らないようにしてきた地域ですが、ますます、恐ろしい場所になってしまいました。 しかし、サン・ドニばかりではなく、イル・ド・フランス全体が危険な状態であることを示すように、昨日は、もう家にいても、ほぼ1日中、救急車のサイレンの音がBGMのように四六時中、聞こえてきて、病院の様子を目の当た...

2021年3月24日水曜日

ロックダウン・ギリギリアウトで娘がスタージュ先から帰ってきた!

   そもそも昨年の9月から、本来は日本の大学の大学院に留学することになっていた娘ですが、もちろんコロナウィルスの影響でしたが、ギリギリになってのドタキャンで、急遽、留学に代わるフランスでの受け入れ先のスタージュ(インターンシップ)探しに追いまくられて、一時は焦りまくる羽目になりました。 それでも何とか受け入れ先が見つかったはいいものの、それが、ブルターニュのしかも、かなりの田舎町で、引越し先も確定しないままに、バタバタとパリを離れたのが半年前のことでした。 その時点では、一応、日本への留学は、4月に延期ということにしたのですが、結果的には、その半年間の間に、ますますフランスの感染...

2021年3月23日火曜日

マルセイユでカーニバル もう気が狂ってるとしか思えない

  21日の日曜日、マルセイユで6,500人もが集まるカーニバルが行われた衝撃的な映像がその日の夜から、マスコミに大々的に流され、大きな波乱を呼んでいます。 「イカれている」という言葉がこれほど似合う画像があるでしょうか? マルセイユは、今回、政府の発表したロックダウンする16地域には、入ってはいないものの、決して油断できる感染状況ではなく、屋外とはいえ、この人混みで、マスクをしていない人がほとんど、その上、カーニバルということで、多くの人が仮装したり、ボディーペインティングをしているため、世紀末感を倍増させられます。 この映像には、もうため息も出ません。 このカーニバルは、およそ2週間ほど...

2021年3月22日月曜日

並ばないフランス人が戻ってきた!

   昨年のロックダウン以来、フランスで見られた思わぬ好意的な現象の一つは、これまで、きちんと並んで順番を待つということが、極めて不得手だったフランス人にちゃんと並ぶという習慣ができたことでした。 日本では、並んで順番を待つということは、当たり前のことですが、これまでフランスでは、隙をついて横入りする人がいるのは、珍しいことではありませんでした。東日本大震災の際には、震災直後の避難所の映像などが大々的にフランスでも流されましたが、非常時の皆が少しでも早く配給を受け取りたいと思うであろう避難所のような場所でさえも、日本人が争うこともなくきちんと並んでいる姿にフランス人も驚いたくらい、フランスの...

2021年3月21日日曜日

ロックダウンがロックダウンではなくなった 外出証明書もいらなくなったロックダウン

                                            とうとうロックダウンになってしまった・・と思っていました。 木曜日の夜に発表されたロックダウンの知らせに、恐れおののき、パリを脱出する人でTGV(新幹線)は瞬く間に満席、道路は大渋滞になり、多くの人がロックダウンを逃れて行きました。 しかし、実際にロックダウンの当日を迎えてみると、ロックダウンはちっともロックダウンではなく、外出許可証さえ携帯すれば、10㎞以内であれば、買い物でも散歩でも運動でもなんでも理由をつけて外出は可能なもので、天気が良かったことも手伝って、いつも問題になるセーヌ川沿いなども、なかなかな人出で、一体、この状態のどこがロックダウンだったのか?と思わざるを得ない状況でした。 しかも、その外出許可証でさえ、「条件が複雑すぎて、わけがわからない!」という苦情が殺到し、第一日目にして、あっさり、10㎞以内の外出に関しては、外出許可証は必要ないことになり、身分証明書の提示のみで済まされることになりました。 正直、わけがわかりません。なんだよそれ! 営業が許可される店舗もさらに拡大され、食料品、薬局はもちろんのこと、通信機器、大型電気店、園芸用品、DIY用品、書籍、銀行、郵便局などから、美容院、花屋、靴屋、チョコレート店、不動産屋まで追加され、もはや営業禁止の店舗のみを上げた方が早そうです。 これだけの店舗の営業許可が降りれば、当然、不公平感は高まり、これだけの店舗の営業が許可されながら、感染のリスクは同等だと思われるものの、なぜうちは営業できないのか?と訴える店舗が続出、そんな気持ちもわからないではありません。 しかも、これまで施行されていた夜間外出禁止も18時から19時に引き伸ばされたため、外出はむしろ、しやすくなったわけで、7days/...

2021年3月20日土曜日

アストラゼネカのワクチン接種再開 首相自ら接種のデモンストレーション

  ヨーロッパのいくつかの国で、アストラゼネカ社のワクチンが関連している可能性がある血栓症(非定型例)の症例が確認されたことから、先週末から週明けにかけて、ヨーロッパ各国で軒並み、各国でこのワクチン接種が停止されました。 フランスも例にもれず、急に月曜日の午後から、EMA(欧州医薬品庁)が安全性についての確認ができるまで、アストラゼネカのワクチン接種を停止しました。 そして、木曜日の午後に、EMAは、アストラゼネカのワクチンは、現在、蔓延している新型コロナウィルス、イギリス変異種等の変異種のコロナウィルスに対しての有効性と安全性を確認したとし、問題となっている血液凝固や血栓症などの...