フランスのコロナウィルスの感染状況は、8月の一ヶ月間で悪化の一途を辿っています。 すでにレッドゾーンに指定されていたパリ(イル・ド・フランス)とブーシュ・ド・ローニュ(フランスのプロバンス・アルプ・コートダジュール県)に加えて、セーヌサンドニ、ヴァルドマルヌ、オードセーヌ、セーヌエマルヌ、エソンヌ、ヴァルドワーズ、イブリーヌ、サルト、ローヌ、ジロンド、オートガロンヌ、エロー、ガール、ヴァール、アルプマリティーム、グアドループ、マルティニーク、ガイアナの合計21の地域がレッドゾーンに指定されました。 7月末には、1000人前後だった一日の新規感染者数は、2000〜3000とどんどん増加し、昨日、6000人を突破、6111人という4月以来の驚異的な数字を記録しました。なんと一ヶ月で6倍です。 ことにここ2週間ほどは、3000を超えた・・4000を超えた・・と桁が変わっていくインターバルがどんどん短くなっていて、あれよあれよという間に6000を超えてしまいました。 この数字の上昇の速さは、もはや猶予がない感じで、先日、8月18日の段階で、会社内でのマスク義務化が9月1日から施行されることが発表されたばかり。その時点でも、会社内でのクラスターがかなりの割合を占めている(追跡がしやすいことから、このような結果が出ているとも考えられる)のにも関わらず、なぜ、9月まで待つのか?...
2020年8月28日金曜日
2020年8月27日木曜日
コロナ以来、初めての病院 フランスの医療システム
先日、明け方に自分の部屋で、寝ぼけ眼で、何かを思いっきり蹴っ飛ばして、足の指を負傷して、翌日、どす黒く腫れ上がり、これは、ヤバいと思って、検査のための予約を取ろうとしたら、病院がバカンスで休みで、ようやく病院のバカンス明け?に予約の電話を入れました。 最初にかけた時には、まだ、バカンス中と同じテープが回っていて、「でたでた・・これだよ・・フランス・・」と思いながら、数時間経ってから、再度、電話をしたら、ようやく繋がって、幸いにも思っていたよりも早く、2日後に予約が取れて、コロナ以来、初めての病院へ行ってきました。 当日の朝、うっかり軽装で外に出たら、思いの外、涼しくて...
2020年8月26日水曜日
コロナウィルスのためのキャンセル料金 ANA変更手数料無料の航空券販売

ANA(全日空)が、「新型コロナウィルス感染拡大に伴い、ご予定の見通しが立たない場合でも安心して航空券をご購入いただけるように、2020年8月25日から、2020年12月31までにご購入いただいた航空券は手数料無料で何度でも変更を承ります」という航空券販売を開始しました。 これは、今のところ、欧州発日本行き(ロシア・イスラエル発を除く)のフライトが対象のようですが、渡航先にもよりますが、現時点での渡航は、移動自体がリスクが大きく、色々と到着後にも行動制限があるために、だからといって、そう簡単に予約を入れるかというと、それもなかなか難しいかもしれません。 しかし、少なくともチケットの変更が何回でも可能で、手数料がかからなければ、少しはハードルが下がるかもしれません。このニュースを聞いて、一瞬、「あ〜これは良い!」と思いました。 しかし、よく読んでみると、変更後の航空運賃が予約時よりも高い場合は、その差額は請求されるとのことで、季節や曜日などによって金額が異なる航空運賃の場合、当然といえば、当然なのですが、直前に買うチケットが高いことなどを考えれば、変更した場合は、差額を払うことになるのは、ほぼ確実で、よくよく考えれば、良いのか悪いのか、なんだかよくわからなくなりました。 コロナウィルスのパンデミックにより、多くの人が渡航を中止したり、延期したりして、キャンセルせざるを得ない状況に追い込まれたと思いますが、例に漏れず、我が家も娘が6月からイギリスの大学にスタージュに3ヶ月行く予定でしたので、早くからユーロスターや宿泊施設の予約を入れていました。(早くに取れば、それだけ安いので・・) しかし、結局、スタージュはリモートで3ヶ月間行われ、今週末には、終了します。当然、ユーロスターも宿泊施設もキャンセルしたのですが、宿泊施設は、全額返金しますとの回答ながら、2ヶ月以上たった今も返金はされていません。 ユーロスターは、キャンセルが効かずに同額のクーポンが戻ってきただけ・・そんなクーポンを返してもらったところで、いつになったら行けるかもわからず、だいたい、用事は終わってしまったので、全く役に立ちません。 平常時ならば、ロンドンなら日帰りでも行けるくらいなので、気軽にいくらでも行けるのですが、現在、フランスからイギリスへは、到着後の2週間自粛が義務付けられているので、そうそう簡単に行くこともできないし、いつになったら、そのクーポンを使えるのか、全くわかりません。そんな場合は、当然、キャンセル、返金だと思うのに、全く腹立たしいばかりです。ユーロスターよ!セコいことしないでお金返して! このユーロスターの一件を考えてみれば、ANAの手数料無料で変更可能・・というキャンペーン??も、キャンセルが可能なわけではなく、あくまでも変更可能なだけ・・一見、なんだかとても便利?助かる?...
2020年8月25日火曜日
騒ぎに乗じて暴れるフランスの暴力集団の存在 ブラックブロック
サッカーのチャンピオンシップ決勝戦で大興奮状態だったフランスのサポーターは、シャンゼリゼやパリ・サンジェルマンの本拠地スタジアムのある Parc des Princes(パークデプランス・パリ16区)などに、応援と勝利を祝うために集結していました。 その騒ぎに乗じるように、パリ郊外から集まってきていた暴力集団が、シャンゼリゼ近辺の路上に止まっている車やゴミ箱を燃やしたり、ひっくり返したり、店舗を壊して襲ったり、運転手が乗っている車までに石を投げたり、棒で叩いたり、蹴ったりする大変な騒ぎに発展してしまいました。 サッカーの試合に敗北したサポーターは、比較的、あっさりと解散したかに...
2020年8月24日月曜日
フランス対ドイツのサッカーチャンピンオンシップの決勝戦

日曜日のサッカーのチャンピオンシップの決勝戦に備えて、フランス政府は、3000人の警察官を動員し、興奮するサポーター対策をしていました。サッカーの試合は、フランスで行われるわけではありません。ポルトガルで行われるにも関わらずのことです。 よりによって、こんな年にチャンピオンシップの決勝戦まで進むとは、なんという皮肉なことと思いますが、パリ・サンジェルマンにとっては、チーム創設50年にして初めてた辿り着いた決勝戦。フランス人のサッカーへの熱狂ぶりは、こんな時だからこそ、余計に高まります。 ニュース番組に出ている医療関係者のコメンテーターでさえ、苦い顔をしながらも、サポーターが集まって熱狂することを咎めることはせず、よっぽど嫌われたくないんだなぁ・・逆に考えれば、サポーターを押さえつけることは、大変な反感を買うことになるんだろうな・・などと、こちらも苦い顔で報道を見ています。 政府も、前回の決勝進出決定の日の騒ぎようから、シャンゼリゼに関わらず、あらゆる場所での10人以上の人の集まりを禁止する通達を出したはずだったのに、あれは、何だったのでしょうか? 決勝戦当日は、もうパリは、えらい騒ぎで、午後の比較的早い時間から、久しぶりに警察車両のサイレンの音が賑やかに聞こえ、夕方には、サポーターが多く集まると予想されるシャンゼリゼなどは、閉鎖されるかと思いきや、閉鎖されるのは、車の往来だけで、すでに多くの人が試合が始まる前から集まり、大興奮状態。 シャンゼリゼや、パリ・サンジェルマンの本拠地スタジアムのある...
2020年8月23日日曜日
バカンス期間中の怪我
現在、断捨離中の私の部屋は、片付けるがゆえに、あちこちから引っ張り出したものが溢れて、まさに足の踏み場もないほどで、ただでさえ狭い部屋が大変なことになっており、しかし、その状態が長引いてくれば、なんとなく、そのまま生活するという、ほんとうにだらしないことで、生活しづらいままに、なんとなく、ずるずる暮らしてきたのです。 日常は、私の部屋は、ほとんど寝る時くらいしか入らないので、そのまま放置されていたのですが、先日、明け方にトイレに起きた際に、半分、寝ぼけた状態で、何かをすごい勢いで蹴飛ばしてしまったのです。 私の足の指は、妙に長くて、その足の指と指の間で何かをもの凄い勢いで蹴飛ばしたものだから、瞬間に、もの凄い痛みが走り、これは、ヤバい痛みだ・・と瞬時に思ったのですが、それは、半分、寝ぼけてのこと・・痛みに耐えながらもそのまま再び、眠り込んでしまったのです。 そんなことは、すっかり忘れて、翌朝、目覚めて、起きて歩き出そうとした時、再び、激痛が戻ってきました。恐る恐る足元を見ると、どす黒く腫れ上がり、どうにも只事ではない感じ・・以前に、まるで自覚なしに家の中で縄跳びをして骨折をした前科のある私は、これは、もしかしたら、また、やってしまったかもしれない・・と思いましたが、今は、バカンス中で、いつものかかりつけのお医者さんもいないはず・・ちょっと一日様子を見よう・・と一日置いたのですが、痛みは全く引かず、仕方なく、代理のお医者さんの元へ行ったのでした。 夏のバカンスの間だけ、アルバイト?で来ている、初めてお目にかかる若いアジア系の先生で、用心深く、診察してくれて、とにかく、足の指は、折れている可能性もあるから、レントゲンを取るようにと、レントゲン検査の処方箋を書いて、ついでに私がいつもまとめて、もらっている薬の処方箋リストも一つ一つ、まるでお医者さんではないような丁寧な字で結局、3枚にも渡って書いてくれました。 骨折していたら、また別の処方箋を書くから、また戻ってきてください・・と言いながら、もう一つの私の薬のリストの中の睡眠導入剤を「これ、薬局で、問題なくもらえるんですか?」といかにも慣れない様子の上に、その睡眠導入剤のことを「NEMUSI...
2020年8月22日土曜日
フランスで17年間解決しなかった9歳の少女の失踪事件 アルデンヌの殺人鬼

事件が起こったのは、2003年の1月9日。パリの西、約30キロにあるセーヌ・エ・マルヌ県ゲルマントの住宅街でした。パリ通勤圏ののどかな街です。9歳の少女エステルちゃんは、小学校からの帰り道、家から750m離れたパン屋さんの前で、午後6時15分頃に通行人に目撃されたのを最後に忽然と姿を消してしまいました。 当時、フランス、特にイル・ド・フランスに住んでいた人で、彼女の顔写真を見たことがない人は、いないだろうと思われるくらい、長いこと彼女の写真は、至るところに貼られ、長い間、捜索が続けられてきました。 その頃は、うちの娘は、まだ学校へ通う年齢ではありませんでしたが、同...
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