2023年1月13日金曜日

フランスの学校に制服は必要なのか?

   フランスの公立の学校での制服着用案が議会に提案されているという話を聞いて、ちょっと驚いています。フランスの学校では、ほとんど制服というものを目にすることはなく、また、それが話題にあがることさえ、不思議な気がするほど、フランスの学生の服装は自由でラフな印象があったからです。 ところが、制服着用を義務化しようという声もあるらしく、また、ブリジット・マクロン(マクロン大統領夫人)がこれに賛同するようなインタビュー記事が流れたりしたことで、この制服論議がにわかに注目されています。 彼女はこの制服導入に肯定的な立場をとっている人で、自分自身が学生時代に制服を着ていたことは良い経験であっ...

2023年1月12日木曜日

早朝のパリ北駅での6人刺傷事件 容疑者は、OQTF(フランス領土退去命令)の移民

  年始早々、しかも早朝のパリ北駅で、刺傷事件が起こり、朝からパリ北駅には、大勢の警察官が押し寄せ、まことに物騒極まりない光景に震撼とさせられました。 事件が起こったのは、早朝6時半ごろのことで、北駅入り口でナイフを持った男が襲い掛かり、そのままなだれ込むように容疑者が駅構内へと移動していく中、6人がナイフで刺されたのち、駅構内の警備にあたっていた警察官がとりおさえ、容疑者逮捕になりました。 警察官は現場で容疑者に向けて3発発砲し、容疑者は生と死の間をさまよっている意識不明の重体だそうです。 内務大臣はしきりと容疑者が犯行を開始してから、1分ほどで取り押さえた警察官の勇敢さを讃えていましたが、一方では、1分間であっという間に6人を切りつけるという容疑者の勢いにも驚かされます。 被害者のうち1名が重症とのことですが、命に別状はないということです。 現場に居合わせた人は、駅には人々の叫び声が響き渡り、血まみれになっている被害者を目撃したと証言しています。 犯行の途中で撃たれた容疑者はそのまま意識不明になったため、動機はもとより、本人の身元確認もできない状態でしたが、指紋鑑定により、彼は20代のリビア人男性であることが判明しています。 容疑者は3年前にフランスに入国しており、複数の犯罪により、昨年の夏の段階でOQTF(フランス領土退去命令)を受けていたことがわかっていますが、この容疑者の場合も(OQTF命令を受ける人によく聞く)複数の名前を持ち、また彼がリビア人であることから、彼を自国に追放することができずに、彼に対するOQTFは実行されていなかったと言われています。 リビアへの追放は、同国が現在不安定であることと、リビア人ということを特定するためのフランスとリビアの間の交換ルートがないことで複雑になっているそうです。 もともと彼がどのような経緯でフランスに入国していたのかわかりませんが、国籍を確認できずに、自国へ追放することができない国の人間がなぜ?滞在し続けられるのか? ビザ(滞在許可証)更新のたびに、すべての書類をそろえながらも、そのたびにヤキモキさせられながら、役所の横柄な態度にもひたすら耐えている身としては、ますます理解に苦しむところではあります。 結局、犯人が意識不明の状態のため、この犯行の動機はわからずじまいですが、犯行に使われたものが「一般的に市販されているものではなく、自分で作ったものと思われる非常に危険な凶器であった」(これにはちょっと山上容疑者を思いだしました)と発表されており、このテロ行為が組織的なものであった可能性もあり得るという見方もされていますが、現在のところは、確認がとれていません。 昨年発表された移民対策に対しては、このOQTFのリストを頑強なものにして、徹底的に追跡を行うと昨年末の段階で発表されていたはずですが、実際には、この容疑者のように結局のところ、OQTFが発令されながらも実際には退去させることができないのに、監視対象にもなっておらず、犯罪を重ねたうえにテロ行為に及んでいるということは、看過できない問題です。 だいたい複数の名前を持っていれば、その追跡自体も困難で、今回のように指紋の照合でもしないかぎり、本人の特定もできない状態で移民問題のハードルの高さを感じさせられます。 今まで、あまり気が付いていなかったこのOQTFに関して、昨年の大きな犯罪を見ても、このOQTF該当者が多い気がします。そもそもOQTFが発令されている時点で何等かの犯罪にかかわったことがあるということで、再犯を重ねる可能性が高いのも当然のことかもしれません。 もともとパリ・北駅周辺は治安の悪いところで、私などはあまり近寄らない場所ではありますが、人の多い大きな駅。まさかのこんな騒ぎに警察官が駅構内で発砲するという事態には、さらに腰が引ける感じです。 年末にもモンパルナス駅で同様の事件が起こったばかりです。 年明けに、政府のスポークスマンが今年は、大幅に警察官が増員されるので、少し治安が改善され安心できるようになるだろうという発表をしていたばかり。いくら警察官が増員しても、同時に犯罪者が増えれば、結局はあまり変わらないことになります。 警察官の発砲についても、思うところはありますが、今回のような緊急事態に際しては、致し方ないものなのかもしれません。パリ北駅刺傷事件<関連記事>「パリの公立病院の救急治療室で起こった強姦事件」「...

2023年1月11日水曜日

岸田首相のパリ訪問 海外首脳として初めての工事中のノートルダム大聖堂訪問

   日本の岸田首相がパリを訪問しているというニュースはフランスではあまり報道されていないようです。私はマクロン大統領が「Cher Fumio・・G7の議長国としてのヨーロッパ訪問の最初の国に選んで頂いたことを光栄に思います・・」というツイートで岸田首相のパリ訪問を知りました。Cher Fumio, la France est honorée d'être la première étape de votre tournée en Europe. Je vous souhaite mes vœux de succès pour la présidence japonaise du G7....

2023年1月10日火曜日

マクドナルドの再利用食器盗難続出

  フランスでは、今年の1月から、まずは大手のファストフード店から、店内飲食に関しては、これまでの紙の容器使用が禁止になり、その再利用食器の盗難が相次いでいて、大手チェーン店マクドナルドやバーガーキングなどが盗難問題に頭を抱えているという話を聞いて、滅多に行かないファストフード店を覗いてみました。 大手ファストフードメーカーは、すでにかなりの割合で再利用食器に切り替わっているということだったのに、実際には、私が覗いてみたマクドナルドやバーガーキング、KFC(ケンタッキーフライドチキン)は、見事に店内飲食に関しても、まだ紙の容器を使用していたので、なんだか肩透かしを食った感じでした。 たま~に食べたくなる程度で、普段はあまり利用しないファストフード店に、その盗難続出しているほど人気らしい再利用容器見たさに覗きに行ったのですが、結局、まだ全然、使われていなくてガッカリしました。 それともあまりの盗難の多さに何か対策を講じているのでしょうか? しかし、この盗難騒ぎは、十分に想像のつく話ではあったものの、今のところは、めずらしくて、にわかコレクターが持って行ってしまったりすることもあるのかもしれませんが、少し、見慣れて落ち着いてくれば、とりたてて、特別感があるわけでなし、すごく可愛いという感じでもないので、そのうち落ち着いていくのだと思います。 なんなら、その再利用食器、マニアのために販売したら、どうか?とも思います。 まあ、そんな食器を見たさに覗きに行く私のような野次馬もいるのだし、客よせとしては悪くないことかもしれませんが、そもそも言わせてもらえば、フランスのマクドナルドなどは、日本のように次々と魅力的なメニュー?が出てくるわけでもなく、新しいメニューが出たとしても、チーズやベーコンが出たり入ったりする程度で、大して、あっ!これ食べてみたい!ともならないし、ケンタッキーに至っては、あのケンタッキー独特の(といっても日本のケンタッキーしか知らないのですが)ケンタッキーフレーバーが感じられずに衣ばかりが多くて、そのうえ、そんなに安くもないので、あんまり行かないのです。 しかし、最近、マクドナルドでは、NETFLIXで人気らしい「エミリーパリに行く」に乗っかって、「Emily...

2023年1月9日月曜日

20日連続10℃超えのパリの暖冬 150年ぶりの記録

  今年の冬はエネルギー危機で、1月から2月にかけての冬の寒さが厳しくなり、最も電力消費が激しくなる時期には、停電もありうる・・一時停電だとか、計画停電のシミュレーションだとか、昨年12月には、さんざん騒いでいて、しまいには、マクロン大統領までが登場して、「パニックを起こさないで!」などと、まだ起こってもいない停電騒ぎを鎮火しようとしていたくらいでした。 ところが、一時、12月に氷点下にまで気温が下がった週が1週間あっただけで、その後は、どういうわけか、気温は真冬とは思えないような10℃超えの気温がもう20日以上も続いています。 電力消費に関しては、まことに幸いしているこの異常な暖...

2023年1月8日日曜日

黄色いベストが帰ってきた!

   前回、激しく、長く続いた黄色いベスト運動は、パンデミックの訪れとともに沈静化していました。途中、何回か再開の動きは見られましたが結局、そこまでの騒ぎにもならず、継続もせずにいました。 黄色いベスト運動は、まさにこの黄色いベストという、どの家庭にも1つや2つはありそうな身近なモノ、また蛍光色で目立ち、お手軽なわりには、存在感をアピールすることができる絶好のアイテムでもあり、このデモを盛り上げた一つの重要なツールになっていたかもしれません。 まさに黄色いベストは、このデモ活動の名前に使われるほど、求心力を持つシンボル的な役割も果たしていました。 毎週のように土曜日になると登場する...

2023年1月7日土曜日

ガレット・デ・ロワはカロリー爆弾

   ガレット・デ・ロワは、年明け1月6日のエピファニー(公現節)に食べるお菓子で、その王様のガレットと呼ばれるとおり、ガレット・デ・ロワを買うともれなく紙の王冠がついてきます。中にはフェーブと呼ばれる小さな陶製のお人形などが入っており、切り分けて食べたときに、そのフェーブが当たった人は、その年、幸運が訪れると言われ、祝福を受けて王冠をかぶせてもらうという古典的なお遊びを含んだお菓子です。 以前に比べると、このガレット・デ・ロワは、ノエル前からスーパーマーケットなどには、登場するようになっていますが、その本番は、年明け早々のフランスの家族や友人の間での一つの行事のようなもので、この時期にしか並ばないお菓子です。 年末年始と、ノエルのブッシュ(丸太型のケーキ)やごちそうに始まり、年越しのカウントダウンに続くこのガレット・デ・ロワは、カロリーの過剰摂取の極めつけのような存在で、この時期、家族はもちろんのこと、友人同士や会社などでも、誰かしらがガレットを買ってきて、シャンパンを開けては「Bonne...