2022年10月10日月曜日

チップについて、一番ケチなのはフランス人

    テレビのニュース番組で、「チップについて、一番ケチなのは、フランス人という研究結果が出ています」という話を紹介していて、堂々、一番のケチはフランス人!、2位がイギリス、3位がイタリアなのだそうです。 「フランス人はケチだもんな・・」と思いつつ、それとほぼ同時に「えっ??チップ??」と私は、ハッとさせられていました。 正直なところ、恥ずかしながら、私はいつからだったか、記憶もないほどにチップというものをすっかり忘れていて、ここのところ、レストランなどに食事に行っても、チップというものを払った記憶がなく、チップというものの存在すら全く忘れていたからです。 そもそも、私はそんなに...

2022年10月9日日曜日

ランチタイムの中華料理屋さんでの風景 Impérial Choisy

   フランス人の定番中華メニュー ナム(春巻き)とカナールラッケとチャーハン 我が家の食卓は、かなり和食というか、日本の食卓に近い料理をすることが多いため、そのための食材の確保のためには、普通のフランスのスーパーマーケットでは、手に入らないものがあって、たまに調味料系や野菜などの買い物に13区のチャイナタウンにあるタンフレール(アジア系スーパーマーケット)に出かけます。 日本食料品店は、オペラ界隈に何軒かあるのですが、こちらよりも広範囲の商品があり、値段も多少安いので、13区に行くことの方が多いのです。 13区のタンフレールに行った時には、それがお昼時に重なれば、必ず行く中華料理のレストランがあります。もうかれこれ、10年以上は通っているお店で、いつ行っても活気があり、ちょっと時間を間違えると行列するハメになるほどの人気店です。 このお店をどうやってみつけたのか?今となってはどんなキッカケで行き始めたのか?記憶もないくらいなのですが、中国人のお客さんも多く、常連さんが多いのにもその人気が伺えます。値段も良心的なわりには、クォリティもたしかで、フランス人のお客さんも少なくないのには、「知っている人は知っているんだな・・」と感心させられます。 以前に比べると、いつのまにか、お店も格段にきれいになって、今では店舗を地下のスペースにまで拡張しています。 先日、ちょうど、買い物に行った際に久しぶりに食事に寄って、変わらない安定したお料理を楽しんできました。 ちょうどお昼時で、仕事の同僚らしき男性客の集まりが多く、世の男性のランチはこんな感じなのか?とちょっと興味深く、観察していました。 隣に座った二人組の男性、先輩の方は、ちょっと馴れた風を装っていて、何ページもあるメニューを見ながら、後輩くんに、オーダーするの手伝おうか?などと言っていて、しかし、実のところは、そんなに詳しくもなく、オーダーを始めるのを聞いていると、実は後輩くんの方が詳しい感じ・・。こういう人っているよな・・ちょっとカッコ悪・・と思いながら、様子を伺っていました。 また、少し離れたところにいる4〜5人の、やはり会社の同僚と思われるグループの男性たちは、揃いも揃って、皆がカナールラッケ(Canard...

2022年10月8日土曜日

エネルギー危機が疑問を投げかけるクリスマスのイルミネーションの是非

   今年も10月に入り、フランス人にとっての一大イベントのノエルの季節がもうすぐそこに見えてくる時期に入りました。なんでも時間がかかって物事がすんなりと進まないことが多いフランスでも、毎年、ノエルの準備だけは早く、だいたいトゥーサン(ハロウィン)が終わったかと思うと、街中はさっそく、ノエルのイルミネーションの準備が始まります。 ところが、今年のクリスマスのイルミネーションは、エネルギー危機、電気代の異常な高騰により、各自治体は、この年末年始のノエルのイルミネーションの是非を問われ、この一大イベントのノエルのイルミネーションを削減する方向で検討を始めているようです。 パンデミックの...

2022年10月7日金曜日

肉や魚の価格高騰でたまご人気が急上昇している!

 最近、買い物に行くと、気のせいか、スーパーマーケットの棚がガランとしているな・・と思うことがあります。特に肉や魚は、商品満載の感じが欠けている気がします。 一昨年末あたりから、「食品廃棄物防止」の試みで、賞味期限間近のものにアンチガスピヤージュ(無駄防止)の黄色いラベルが貼ってある商品を集めて置いていたケースが我が家の近所のスーパーマーケットから姿を消してしまいました。 思うに購買力が低下したために、仕入れを減らしているのか、別の方法で販売しているのかわかりませんが、結構、便利に使っていた私としては、残念なことです。 もともと、一度、痛い思いをして以来、ほぼスーパーマーケットで魚は買わなくなった私ですが、肉に関しては、もともとそんなに肉が大好き!(別に嫌いなわけでもないけど・・)というわけでもない私にとって、ボーッとしている私ですら気が付くほどに、明らかに以前とは値段が上がっていて、手に取ってみると、あまりの値段の高騰に、ちょっと「えっ??」と思ってしまうので、以前より肉を食べなくなっているかもしれません。 そんな中、多少、値段が上がっているとはいえ、まだまだ安い卵は、相変わらず、買い物に行けば必ず買うものの一つで、貴重な動物性タンパク質として頼りにしています。 卵焼きでもオムレツでも、ゆで卵でも、目玉焼きでも、茶碗蒸しでもケーキでも何にでも使える卵は、便利な食べ物で、簡単に食べられることも魅力です。 しかし、そんなことを考えているのは私だけではなかったようで、ここのところ、インフレ対策のためか、夏以降、肉や魚の売上が減少している代わりに卵の売上が180%増と目覚ましい躍進を見せているのだそうです。 フランス人が1年間に消費する卵の数は平均218個という数字を見て、これが多いのか?少ないのか?あまりピンと来なかった私は、では、日本人は?と思って調べてみたら、なんと、338個(一人あたりの卵の年間消費量)で、なんと堂々、世界第2位という卵大国!(ちなみに1位はメキシコの372個でした) 卵といえば、当然、海外の方がずっと食べているような印象があったのですが、意外にも日本人の方が卵を食べているようです。思えば、卵ほど日本人の食卓に欠かせない食品というのもそうそうないもの・・どおりで、私も海外にいても卵を重宝にして使っているわけでした。 考えてみれば、日本食には、卵焼き、だし巻き卵、オムレツ、丼ものなどに使う卵とじ、錦糸卵、炒り卵、ラーメンの味玉や月見なんちゃら・・など、思い浮かぶ卵料理はいくらでもあります。 そこへ行くと、フランス料理では、とりあえずクレープなどのお菓子作りなどに卵は欠かせず、キッシュやオムレツなどは、思い当たりはしますが、日本のバラエティに富んだ卵使いには、負けるような気がします。 しかし、このインフレと健康志向を機に、シャルキュトリー(ハムやパテ、ソーセージなどの肉加工商品)よりも安いうえに、はるかに健康的だと、あらためて、卵は注目を集めて、売上を急増させているようです。 こうなってくると卵を正当化する議論が始まるのもお決まりのパターンです。「卵といえば、コレステロールの過剰摂取を案ずる人がいるが、これは不当な評価で、必須ビタミンや抗酸化物質が多く含まれている優れものの食品だ!」などと今も、テレビで言っています。インフレ対応食品 卵 たまご<関連記事>「もうカーフールで魚は買わない」「フランスの食品廃棄物救済アプリ...

2022年10月6日木曜日

この冬の暖房費節約努力を示すシンボル タートルネック タートルネックは今年のモード?

  とにかく、現在のフランスは、節電・省エネアピールが凄まじいのです。 テレビをつければ、どうやって節電するかを論じ、ここ連日のようにフランス電力からは、こうすれば、値上げを回避できるとか、あなたの家庭での電力消費は・・と、自宅の電力消費を何に何パーセントし使用しているか?を円グラフにして送ってきて、どの部分を削減できるか検討しましょうとか、使っていない部屋の電気は消しましょうとか、使用していない電化製品のコンセントは抜きましょうとか、一番の節電は、消費しないこと・・などいうメールが送られてきます。 そして、ブルーノ・ル・メール財務相をはじめ、マクロン大統領自らも、いつものスーツにネクタイ姿から、タートルネックのセーターにジャケットを重ねたタートルネックでの防寒アピールで登場し、タートルネックがこの冬の暖房費節約努力を示すシンボルになりつつあり、また、今年の冬のモード(流行)になりつつあります。 紺や黒、ダークグレーなど、比較的薄手の生地のタートルネックは、首をすっきり見せて、顔を引き締めてみせてくれる感じで個人的には好みです。pic.twitter.com/UEZa5CEivA—...

2022年10月5日水曜日

ガソリンスタンドにガソリンがない トータルエナジーズ ガソリン切れのため一部休業

   パリ市内及びパリ近郊にあるフランス大手石油・ガス供給会社トータルエナジーズ(TotalEnagies)のガソリンスタンド40店舗中、17店舗でディーゼルやガソリンのストック切れのため、販売ができなくなり、一部が休業しなければならない事態に陥り、少々、混乱状態にあります。 よもや、ガソリン不足?とパニックに陥りかけている消費者に向けて、同グループ広報は「トタルエナジーズは在庫を積み上げ、現在定期的に輸入しているため、燃料不足はない」と断言しています。 トータルエナジーズは、9月の新年度開始以来、1リットルあたり20セントの値下げを導入したため、(政府が導入している1リットルあたりの値下げを併せると1リットルあたり50セントの恩恵を受けることができる)消費者が30%増加したと発表しています。 しかし、消費量が30%増加することで、供給が途絶えてしまうことなど、ちょっと通常では考えられない事態であることに変わりありません。 これには、同グループ製油所で行われているストライキ(従業員は10%の賃上げを要求)も影響していると言われていますが、それにしてもストライキなどフランスでは珍しい話でもなく、ガソリンスタンドにガソリンがない・・供給が途絶えるなどという話はこれまで聞いたことがありません。 運送会社や、通勤などに車が不可欠な人々にとっては値上がりだけでなく、ガソリンがない・・という事態は、深刻な事態に違いありません。 燃料価格高騰は、インフレの大きな原因の一つにもなっていますが、同社は、原油価格の高騰で過去最高の利益を記録したばかりです。この不況の中、少しでも安いガソリンを求める消費者が集まったことで、トータルエナジーズは成功をおさめているのです。 何かのトラブルに加えて、ストライキによる影響が加わることは、フランスではよくあることで、今年の夏のバカンスの初めに、CDG空港での空港職員のストライキに加えて、荷物積載のシステムダウンが重なったことで、ロストバゲージが2万個以上発生して、数ヶ月間空港に置き去りにされるという問題が起こりました。 そもそも、インフレのための賃上げ要求や労働条件改善などを求めてのストライキではありますが、このストライキがさらに問題を大きくしているところがあります。 その中で、確実に利益を上げている人々もいるのは見過ごされがちなところではあるのですが、今回のトータルエナジーズのガス欠は、そんな一面を露呈した出来事だったかもしれません。 パリ・パリ近郊のガソリンスタンド品切れは、40店舗中、17店舗のみですが、TF1によると、フランス国内にあるトタルエナジーの3,500店舗のうち、先週末までに100店舗近くがこの燃料不足の影響を受けたと言われています。 しかし、どうやら、このパニックは、他社のガソリンスタンドにも影響を及ぼし、他でもガソリンを入れるのは長蛇の列ができ始めている模様。そもそもやはり、絶体的なガソリン不足は、否めないのかもしれません。ガソリン不足 トータルエナジーズ<関連記事>「シャルル・ド・ゴール空港のロストバゲージの行方」「エアフランスのロストバゲージは45日経っても戻らない上に90日後には捜索も打ち切り」「エアフランス パリー羽田便運行再開と燃油サーチャージさらに値上げ」「フランス発の航空運賃 1年間で...

2022年10月4日火曜日

今週から始まるフランスの第8波対策ワクチンキャンペーン 3回目のブースター接種も可能になる

   すでに夏の始まりから、「秋には必ず第8波がやってくる!」と言われていましたが、その予想どおりに、フランスではコロナウィルス第8波が訪れています。ただ、現在のところ、そこまで、急激な増加にはなっておらず、波は波でも比較的、緩やかな波です。 ここのところ、気のせいかもしれませんが、一時よりは、ほんの若干ではありますが、マスクをしている人が見られるようになったのは、それなりにマスクが以前より(パンデミック前よりという意味)は、マスクを受け入れる人や、ある程度の予防効果を認める人が生まれたのだなと思っています。 フランス国立衛生局は、今週から本格的にワクチンキャンペーンを開始するとしており、希望者は誰でもワクチン接種を受けることができますが、特に重症化リスクの高い人、また、これらの重症化リスクの高い人と同居している人が優先されるべきだとしています。#Communiqué...