もう散り始めてしまった・・けれど、都内の桜並木は美しい |
一時帰国中の日本滞在もカウントダウンに入った感じで、もうこの期に及んで、到底、やりきれないことは諦めて、久しぶりに友人と食事をしに、都内の中心地にでかけてきました。
話には聞いていたし、当然そうだと思っていましたが、日本のマスク率はものすごく高くて、たとえ、屋外で誰も人がいないところでも、飲食店内でさえも、食事をする時以外は、マスクをしている人がいるのに、あらためてびっくりしています。
また、駅構内とビルとが繋がる地下道が知らないうちにたくさん増えていて(私が知らなかっただけで、もうとっくの昔からあるのかもしれない・・)、その地下通路などが、きれい、美しいというよりもまず、どこもがとても清潔で、おかしな言い方ではありますが、どこも臭くない・・。
これがパリだったら、すんごい臭いことになっている・・ |
逆に言えば、もし、これがパリの地下通路だったら、どんだけ臭いことになっているかどうか?と、ちょっと想像してしまったくらいでした。
久しぶりの東京の地下鉄内に流されているオンタイムのニュースや位置情報や天気予報にどうしても視線が上の方に偏ります。また、車内のアナウンスなども、駅で停車する度に乗り換えの情報などがあり、黙って止まって、黙って発車するパリのメトロに最初は驚いたことを思い出しました。
また、駅で停車するにあたっても、この駅では「1分停車します」などと、断わりを入れるあたりも「日本だ!東京だ!」とびっくりさせられるのでした。
そして、2年前に比べて、日本人って小さくなった?なんだか私が巨人になった気がするのも妙な感じでした。もともと日本人は小柄で華奢(特に若い女性)なのは、わかってはいましたが、なんだかみんなとても小さくなった・・まさか、本当に小さくなったのだろうか?などと考えてみたのですが、2年で小さくなるはずもなく、よくよく観察してみると、その秘密は足元にありました。
ほぼ、大多数の人がヒールのある靴ではなく、スニーカーを履いているために、ひとまわり小さく感じられるのです。逆にパリではスニーカーを履いている人も多いには、多いのですが、ブーツなどヒールのある靴を履いている人も少なくないのです。
このスニーカー履きが今の日本の流行なのかな?と思ったりもしました。
そして、何よりこの季節の中で、あらためて驚かされるのは、洗練された都会の高層ビルの間に上手く調和している桜の木が、都内には、こんなにもあったのか?と驚かされるのでした。
この近代都市に桜の花が見事に開いている様子は、世界には大都市がたくさんあるとはいえ、日本ならではの風景で、これが、まるでビルだけが聳え立つ景色だったらば、ずいぶんと違ったものに映るのだろうと、あらためて、日本の美しさを感じるのでした。
桜の花が咲く時期は、本当に短いですが、都内どこの桜もほぼ一斉に咲き乱れ、ほぼ一瞬にして散ってしまうのに、この桜を育て続ける、またこれを楽しむ日本の文化をあらためて、「いいなぁ・・」と思うのです。
日本には、桜前線とか、桜予報とか、そんなものがありますが、一時帰国した際にこの時期にあたるのは、なかなかないことで、今回、コロナや戦争で色々なトラブルが重なりましたが、ラッキーな面もあったのです。
今は、フランスから日本への観光客はパンデミックを皮切りに激減していますが、一時は、フランスから日本への直行便などは、ほぼフランス人で埋まっていた時期もあり、フランス人が日本を「一度は行ってみたい国」と思う人が増えたのも、この近代化された空間に歴史と日本の文化を感じられる点でもあったことを、この都会の中に、ところどころに神社仏閣などがあり、どこに行っても桜の花が見事に調和して見られる風景を見て、「なるほど、なかなか美しい」と感じたのでした。
パリの街並みは、その建物や街並みなどは、おしゃれで美しいのですが、どちらかというと公園は公園、東京のように近代的な空間の中に調和した桜・・という景色とも違います。
どちらもそれぞれに美しいのですが、その双方を気軽に行き来できる時が早く戻って、フランス人にも再び、こんなに美しい日本を訪れてほしいな・・と思うのです。
日本の桜
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