2021年11月12日金曜日

ドイツの急激な感染拡大から見えるワクチン接種とヘルスパスの効果

   パンデミックが始まって以来、ヨーロッパの中では、常に優等生であったドイツが1日の新規感染者数5万人突破(50,196件)するという、これまでにない感染拡大の局面を迎えています。 フランスと比べれば、これまで常に感染を抑え続け、被害も桁違いに少なく、周囲のヨーロッパ諸国が相次いで医療崩壊を起こしていた時も、常にドイツは医療崩壊を起こすこともなく、周囲の国を助ける(フランスもずいぶんと助けられてきました)役割を果たしてきたドイツのこの急激な感染悪化には、フランスでも驚きと警戒を強めています。  2021年以来のドイツの感染状況 私もこれまでは、さすがにドイツ人、しばしば日本人と気質が似ていると言われることもあるように規律正しく、きっちりしているんだ・・と思っていたのです。 しかし、やはりこのウィルス、生半可なことでは太刀打ちできないようです。 ドイツ政府のスポークスマンは、「パンデミックは再び劇的に広がっている」とし、特に影響を受けたいくつかの地域でワクチン未接種の人々を対象とした新たな対策を講じることを発表しています。 10月以来のこの変化は顕著であり、特にザクセン州、バイエルン州、ごく最近ではベルリンなどの地域では著しく影響を受けています。 今週に入って、ベルリンは、ワクチン未接種の人々が、特にテラス席のないレストラン、バー、スポーツホール、美容院へアクセスすることが禁じられました。ワクチン接種済みであるか、感染から回復したことを証明できない場合、これらの公共の場所へのアクセスは許可されなくなります。 これを聞いて、「えっ?ドイツでは、今まではOKだったの?ドイツではフランスでのヘルスパスのような規制をしていなかったの?」と驚いた次第です。 そして、現在のドイツの感染急拡大は、意外にもドイツのワクチン接種率が比較的低いことにも起因していると言われています。 現在のフランスのワクチン接種率(2回接種済み)は約75%、これに対してドイツは67%とかなり低いのです。もともとドイツの人口はフランスの1.3倍程度ですから、ワクチン接種を行なっていない33%の人口は、フランスよりもかなり多い計算になります。 ドイツ病院協会によると、10日の時点でコロナウィルスによる入院患者は1週間で40%増加し、集中治療室の患者は15%増加し、1日の死亡者が200人を突破していることを発表し、感染拡大は、ワクチン接種がより少ない地域で高い発生率を示していることも併せて報告しています。 ドイツの地域ごとの感染状況 ワクチン接種率が最も低いザクセン州(ワクチン接種率57%)は、国内で最も高い感染発生率を記録し、10万人中...

2021年11月11日木曜日

全ての小学校でのマスク着用義務化が復活

  先日のマクロン大統領の演説のメイントピックは、65歳以上を始めとする3回目のワクチン接種の必要性についての話でしたが、その中には、子供たちの学校でのマスク着用が再び義務化されるという内容も含まれていました。 夏のバカンス突入とほぼ同時に発令されたヘルスパスによる規制のために、フランスでは、夏のバカンスを心置きなく過ごそうとする人々が一気にワクチン接種に走り、ワクチンの接種率も上がり、レストランやカフェ、映画館や美術館、遊園地などの娯楽施設・文化施設、スポーツジムなどがヘルスパスによって入場制限されたことにより、感染状況も小康状態を保ち続けていたため、9月に新年度を迎えてまもなく...

2021年11月10日水曜日

パンデミック以来、9回目のマクロン大統領の演説 65歳以上の3回目のワクチン接種

    今週、「マクロン大統領が演説をする」というアナウンスがあったのは、日曜日のこと。マクロン大統領がじきじきに、演説を行うというだけで、内容は、ほぼ、3回目のワクチン接種についての話であることは想像がついていました。 それ以来、フランスのツイッターのトレンドには、「マクロン演説」、「ロックダウン」などのワードがトレンド入りする騒ぎになっており、それだけで(まだ内容の詳細が定かではないうちから)、ワクチン接種の予約が急増し、1日の予約が97,000件を突破するという絶大な影響力を示していました。 特にWHOが第5波の震源地が再びヨーロッパであり、感染拡大の深刻な影響が考えられると発表したこともあり、(主には東欧とドイツ・イギリスなど)フランスでも徐々にではありますが、感染状態が悪化に転じていることからも、このままの状態を放置するわけにはいかないことは、皆、わかっているのです。 特にリスクが最も高いと言われる高齢者(65歳以上)の人は、早くに2回のワクチン接種が終了していることもあり、その効果が薄れ始める時期も早くに迎えることから、その対応は急がなければなりません。 マクロン大統領は、「2020年12月の初回予防接種以来、10ヶ月で1億回以上の接種が行われており、5,100万人が2回のワクチン接種が終了しており、ヘルスパスのおかげでコロナウィルスの流行をなんとかコントロールすることができてきました」と、演説を始めました。 「しかし、私たちはパンデミックに終止符を打つことができず、何万人もの人がCOVID...

2021年11月9日火曜日

3回目のコロナウィルスワクチンの前に、インフルエンザのワクチン接種をしてきました!

    いつの頃からか、毎年のようにインフルエンザのワクチン接種を受けましょうというお知らせが国民健康保険から届くようになっていましたが、これまではワクチンなんてしなくても、気をつければ大丈夫だろうと、ずっと私は無視し続けてきました。 しかし、コロナウィルスの感染状況が再び怪しい雲行きを見せる中、感染のリスクも再び上昇してきて、ちょっと風邪をひいても、「もしかして、コロナ?」と不安になるうえに、どうやら3回目のワクチンもしなくてはならなくなりそうで、一応、薬局に行って、相談してみようと思い、他の薬を取りに行くついでに国民健康保険から届いている手紙をもってたずねてみました。 以前なら...

2021年11月8日月曜日

外務省のお知らせは、すごくわかりにくい・・大使館の手数料問題と似ているかも?

   外務省 海外安全ホームページ一面 パンデミックが始まって以来、世界中で、めまぐるしく変わる感染状況に際して、外務省は出入国に関するお知らせを大使館経由で送って下さっています。 私は、コロナウィルス騒ぎが始まって以来、日本入国のために必要な書類の煩雑さや、なんといっても、その後の隔離期間や公共交通機関を使用できないことなどから、あまりに余計な時間と出費を考えると、とりたてて急ぎの用事もないので日本への帰国は諦めています。 でも本当はすごく行きたいので、隙あらば・・、入国後の隔離がなくなれば・・とずっと思ってはいるのです。 パンデミックが長引くにつれて、外務省からのお知らせも、「...

2021年11月7日日曜日

パリ・リヨン駅で買える日本の駅弁 秋田の「鶏めし弁当」

    空前の日本食ブーム・BENTOブームでパリでは日本食のお店は珍しくなくなりましたが、それでも、ふつうのお弁当とはまた別の、「駅弁」という独特な日本の文化がとうとうパリにやってきて、まさに日本で売っているものと同じ駅弁がパリのリヨン駅で駅弁として売っていると聞いて、さっそく野次馬根性丸出しで買いに行ってきました。 ほんとうは、これを持って電車に乗りたいところでしたが、またコロナ感染が再び広がり始めている中、特別な用事もないのに、駅弁を食べるために長距離電車に乗るのも躊躇われ、家に持ち帰って、ゆっくり味わいました。 日本に住んでいた頃も、私はあまり駅弁には縁がなく、そもそもあまり、電車に乗って旅行するということがなく、駅弁といえば、たまにデパートでやっている駅弁フェアのようなもので見かけるだけで、正直、あまり駅弁というものは食べたことがありませんでした。 それでも、日本の駅弁がパリにやってきたと聞けば、なんだか懐かしいような気分になって、すっ飛んでいくのもおかしな話ですが、やはり、本場の日本と同じ駅弁と聞けば、嬉しくなってしまうのが、在外邦人の心理です。 パリのリヨン駅といえば、パリに6つある主要ターミナル駅の一つで、主に南東方面への列車が発着する大きな駅で、私にとっては、日頃はメトロの駅しか利用しない駅で、長距離列車が発着するプラットフォームに上がって行ったのも久しぶりのことでした。   日本の駅弁のブースは、電車が発着するホームの中央の大きな電光掲示板の正面、いわゆる駅構内の中心の一等地にあり、シックな黒を基調としたお店には、「EKIBEN...

2021年11月6日土曜日

メルケル首相にレジオン・ドヌール勲章最高位のグランドクロワ贈呈

    常にヨーロッパをリードしてきたドイツのメルケル首相の政界引退が近づき、フランスのマクロン大統領は、メルケル首相をコートドールのボーヌに招待し、フランスへの卓越した功績を残した者に送られる「レジオン・ドヌール勲章」を贈呈しましした。 「レジオン・ドヌール勲章」は、5等級に分類されていますが、彼女に送られたのは、その中でも最高位にあたる「グランクロワ」でした。 16年間もの長期政権を担ってきたメルケル首相はフランスにとって、とても重要な存在であったことは言うまでもなく、この間、フランスの大統領は、シラク大統領、サルコジ大統領、オランド大統領、そしてマクロン大統領と4回政権が変わ...