2024年11月21日木曜日

EUメルコスール(南米南部共同市場)自由貿易協定にフランス人は反対している

   フランスでは、年初の農民たちの怒りのデモから半年以上が経って、再び、この農民のデモ行動が再燃し、EUメルコスール(南米南部共同市場)自由貿易協定についての議論が高まっています。 一つには、農民たちのデモの要求の大きな一つは、このEUメルコスール(南米南部共同市場)自由貿易協定(ラテンアメリカ・アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、ボリビア)への強い反対です。 これは、フランスだけでなく、欧州全体としての協定とされているため、欧州全体の意思統一が求められるのですが、現段階で、このメルコスール自由貿易協定に正面から反対を唱えているのは、フランスだけで、フランスはこの件に...

2024年11月20日水曜日

2ヶ月待たされた心臓専門医で・・

   かかりつけのお医者さんに行くのは別に緊張はしないけれど、やっぱり心臓専門医にかかるときは、それなりにドキドキします。もうここ数年、年に一度くらいは、かかっているのですが、昨年は、心臓専門医で診てもらってから、「おやおや?」となって、「ちょっと別の検査も受けて下さい・・」と言われて、けっこう大がかりなMRIの検査まで受けるハメになったため、余計に警戒感が増しています。 そもそも、今回は、体調が悪くて、まずかかりつけのお医者さんに相談したところ、血液検査をしてから、心臓専門医と呼吸器科に行くように処方箋を書いてもらっていて、予約を取ろうとしたら、心臓専門医の方は、2ヶ月後(それで...

2024年11月19日火曜日

なんだかオウムを思い出すような事件がパリ・サンラザール駅のマクドナルドで・・

   日曜日の午後、パリ・サンラザール駅にあるマクドナルドで男がオレンジ色の液体を撒いて逃走するという事件が起こりました。 この液体が撒かれて、数秒のうちに、周囲にいた約30名ほどが喉に刺激を感じたり、気分が悪くなったりして、症状を訴え、そのうち10名ほどは比較的緊急事態に陥り、かけつけた救急隊は、緊急に警備境界を設け、あたりは騒然となりました。 このオレンジ色の液体は、後の捜査により、ペッパー爆弾の中身と一致するものであったそうで、これが、故意に撒かれたものか、ハプニングにより、こぼれたものかどうかは、明らかにされてはいませんが、明らかにふつうは所持しないものであるうえに、この男は、この液体を撒いて(こぼして?)すぐにその場から逃走し、駅からカーン(カルバドス)行きの列車に乗る直前にこの液体の入ったボトルを捨てているために、故意に撒いたものであったと見られています。 この液体は、化学薬品のようなもので、憲兵隊はNRBCプロトコル(核、放射能、生物化学兵器対応)の措置をとっています。このNRBCプロトコルなどというものも、これまで知らずにいましたが、これは、陸軍保健局...

2024年11月18日月曜日

冷凍食品メーカー PICARD(ピカール)顧客情報漏洩問題

   フランスの冷凍食品メーカー「Picard(ピカール)」がロイヤリティプログラムの会員である約45,000人分のデータが漏洩したことを発表しています。 Picard(ピカール)といえば、私も顧客の一人・・「えっ??ウソ??」と焦りましたが、この件が公に発表される前段階で、2024年11月12日付で同社より、関係者宛に案内メールにより、「Picardが実施した技術的手段により、第三者によるあなたのPicardアカウントへの不正アクセスを検出しました」というメッセージが送付されているとのことで、私のところには、このメッセージは届いていないので、まあ、大丈夫かな?大丈夫だと信じたい・・と思っています。 Picard(ピカール)は、私の食生活には欠かせない・・とまではいかなくても、結構、気に入っているお店なので、当然、会員カードのようなものも持っています。その他、フランスでは、いくつかのスーパーマーケットなどのお店のカードを持っていますが、その中でも、わりと頻繁に割引商品のお知らせなどのメールがよく入るお店でもあります。 しかし、まあまあ、チェックすべき?割引情報などもあるためにブロックはしていませんが、こんなことがあると、ギョッとしてしまいます。 同社は、「情報システムへの侵入は検出されていないが、姓、名、生年月日、住所、電話番号などの機密データが海賊版にアクセス可能になってしまったが、銀行データは侵害されていない」と説明しています。 こんな状況であるからなのでしょうが、自分自身の銀行口座へのアクセスは、年々、厳しく、面倒くさくなっている印象で、正直、ここまでやる?と思うこともありますが、やはり、こんなことを聞くと、やっぱり必要なことなんだな・・と納得させられます。 「Picard」と聞いて、なんとなく、今回は、反応したのですが、実はここのところ、フランスでは、この手のハッキングが続いているようで、...

2024年11月17日日曜日

フランスの出生率は2023年に急激に減少したが、2024年には、さらに減少する

   INSEE(国立統計経済研究所)の発表によると、これまでも減少し続けていたフランスの出生率は、2023年にさらに大幅に減少し、前年と比較して6.6%減少し、第二次世界大戦以来の70万人(1年に生まれる赤ちゃんの数)を下回り、67万7,800人にまで落ち込み、戦後もっとも新生児の数が少なくない記録的な数字を打ち立てています。 これは、出生数が最後にピークに達した年である2010年よりも、ほぼ20%減少している数字で、女性1人あたりの子どもの数は1.68人になりました。 また、この低下は2024年の出生率においても、止まらないようで、最低記録はさらに更新されるようです。 しかし、フランスは、それでも欧州連合諸国の平均(女性1人あたりの出産数1.46人)よりは高い出生率なのですが、出生率の減少率(ー6.6%)は、欧州平均(ー5.5%)を上回っています。ということは、フランスの出生率は他の欧州諸国に比べて少子化のスピードが上昇しているということになります。 これまで、フランスについては、3人の子どもを持つ家族が多いことが特徴であったと言われており、事実、娘のクラスメイトたちの家族には、圧倒的に3人きょうだいが多かったのです。これは、少子化対策の一遍として、政府が行っている税制優遇措置のためで、子どもを持つ・・しかも、3人目からは特に税制優遇のステップがグッと上がるというもので、これが功を奏していた結果です。 しかし、現在では、3人目に至る前の段階の問題で、いくら3人目からが特に税制優遇措置が大きくなっても、だいたい一人あたりの出産が1.68人では、この優遇を受けるまえの段階なわけで、これでは、違う的に対してボールを投げ続けているようなもので、税制的には、別の対応策を考えなければならないのかもしれません。 もう長く続いている出生率の減少から、そもそもの出産適齢年齢の女性が減少していることも大きな原因のひとつです。 この急激な減少には、近年のインフレや将来への不安が起因しているだけでなく、この年齢層の女性(男性も)の「願望の変化」ということも指摘されており、物質的に豊かな生活を送ることや、父親や母親になる以外に自己実現が可能になったということも要因のひとつとして、挙げられています。 ちなみに少子化といえば、モデルケースとしてしばしば挙げられる日本については、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数(合計特殊出生率)は、1.20人ということで、やはり、かなり先を行っているようです。 しかし、これまで知らなかったのですが、日本のさらに先に行くのは、韓国で0.81人となっているようです。 近年、フランスでは、少子化対策として、二十歳前後の女性への不妊検査の無料化などの不妊症対策に加えて、卵子自己保存キャンペーンなどまで行っていますが、肝心なところは、若者の将来への不安を軽減するというもっと基本的なことなのではないか?とも思っています。フランスの出生率激減<関連記事>「父親の育児休暇28日間に延長 ヨーロッパの中でも最長レベル」「不妊治療対応のための二十歳前後の女性への不妊検査の無料化と卵子自己保存キャンペーン」「フランスの出生率低下にフランス人が提言する言葉 人生は美しい「la...

2024年11月16日土曜日

クルッキー、ブルッキーの次はSOOKIE スッキー?

   最近、私はブーランジェリーが気になって仕方がありません。あそこのあれが美味しいとかいう情報が入れば、すっ飛んでいく今まで訪れたことがないブーランジェリー、また、他の用事でいつもはいかない地域に行けば、少なくとも、その通りにあるブーランジェリーは、いちいち覗いて見ないではいられない・・そんな感じです。 そもそも、パリには、幸か不幸かさすがにブーランジェリーは山ほどあって、食料品を扱うお店が多い通り・・いわゆる商店街のような通りだと、少なくとも2~3軒のブーランジェリーはあるもので、こんなに近くに何軒もあって、両方とも成り立つのかと思いきや、それぞれに、やっぱり、オリジナル感を出していて、工夫しているので、そのどちらも、なかなか魅力的なラインナップになっていて、楽しいです。 もちろん、あれこれ食べてみたいものは、それぞれにたくさんあるのですが、全て試していたら、爆太りして大変なことになるので、これぞ!と思うものしか買いませんが、見て歩くだけでも楽しいです。 そして、家のごくごく近所ではなくても、定期的に行く場所の近くのブーランジェリーだったりしても、ちょっと見ない間に新しいものが出ていたりするので、ひと昔だったら、考えられなかったことだな・・と思いながら、チェックを欠かせません。 ここのところのパリのクッキー人気にクッキー専門店やクルッキー(クロワッサンとクッキーの合体バージョン)やブルッキー(ブラウニーとクッキーの合体バージョン)発祥のお店に行ったりしつつ、ブーランジェリーでもクッキーやらクルッキーはかならず、「ここにもあるある・・」などと在籍確認?をしていたら、ついに、このあいだ、SOOKIE(スッキー?と呼ぶか?スーキーと呼ぶかはわからないけど・・)なるもので、pain...

2024年11月15日金曜日

パリの病院にマスクが戻ってきた! イル・ドフランス 病院内でのマスク再び義務化

   AP-HP(パリ公立病院連合)は、SARS-CoV-2(新型コロナウィルス)と細気管支炎の流行拡大のため、イル・ド・フランス地域圏(パリ及びパリ近郊)の病院内でのマスク着用義務を発表しています。 この措置は、患者のみならず、病院職員はもちろんのこと、救急隊員やボランティア、患者の同伴者、また、患者の見舞客にも適用されるということですが、6歳以下の子どもは除外されています。 パリでは、ここ1週間ほどで急激に気温が下がり、より感染が拡大しやすいコンディションになっており、実際に感染者の数も上昇しているため、急遽、この措置がとられたと見られています。 パンデミック前には、フランス人...