
ここのところ、とかくオリンピックに関する報道に偏りがちな中、日本での南海トラフでのかなり大きな地震について、フランスのニュースで専門家がかなり長い尺をとって、深刻な顔で解説をしているのを見かけて、ギョッとしてしまいました。 日本でかなり大きな地震があったことは、ネットニュース等で見ていましたが、とかく地震が多い国、被害がそこまで大きくなかったことで、少しホッとしていました。 しかし、テレビのニュースで見かけたこの日本での大きな地震についての解説には、「ほんとにそうなの?」、「日本の専門家もそんな風に言っているの?」と、少し不安に思いました。 2011年の壊滅的な地震以来、日本で新しく設けられた「巨大地震警報」が発令されたとのことでしたが、それと同時にこの大地震等の災害に日常から準備や訓練を積み重ねている日本だからこそ、今回の巨大地震ではそこまでの被害が出ずにすんでいるので、それ以外の国であったらば、大惨事になっていたであろうと・・。 耐震構造の建築物をはじめ、日本の避難訓練などの習慣を地震の被害が見込まれる国や地域では見習わなければならない・・ということがひとつ。 また、日本人の国民性や地震に慣れているということもあるのだろうが、現地フランス人特派員が語っていたのは、この規模の大きな地震にもかかわらず、日本人はパニックをおこさずに冷静に行動できるということに驚いていました。 しかし、そのように日本、日本人を称賛してくださる報道には、正直、日本人としては、少々、誇らしい気持ちもしたのですが、この専門家が説明するのは、この地震は、さらに大きい地震がそう遠くないうちに起こる可能性があるということを懇々と深刻な顔で説明するのには、正直、大丈夫かな?と心配になりました。 この警報の中心となっているのは、日本の東にある長さ800kmの海底断層である南海トラフで、この場所は過去に、マグニチュード...