2021年12月3日金曜日

WHO日本の鎖国対応批判と留学生への思い

     WHO(世界保健機構)は、新型コロナウィルスのオミクロン株出現を受けて日本が導入した全世界を対象とする外国人入国禁止阻止について、「疫学的にこの原則は理解困難である」と指摘、「ウィルスは国籍やビザを区別するわけではない」と述べ、自国民か否かで判断するような対応は矛盾していると批判し、渡航の一律制限に否定的な見解を示し、検査などを活用し、人々の生活に多大な負担をかけないようにと呼びかけています。 日本のこの対応は、さらには、国土交通省からの「12月末までの日本到着の国際線予約停止」という日本人さえも閉め出す強行措置にまで及びましたが、大きな反発と混乱を招いたとして...

2021年12月2日木曜日

携帯電話が壊れて大パニックになる私

    私の携帯電話の調子がどうもおかしくなり始めたのに気がついたのは、携帯に入っているヘルスケアのアプリの中の万歩計がカウントしなくなったことからでした。 もともと電話というものがあまり好きではない私は、携帯などいらないと、かなりの人が携帯を持つようになっても、あまり必要性も感じず、携帯を持つことはありませんでした。 そもそも、家と職場と娘の学校やお稽古ごとの送り迎えで一日、一日が暮れていく生活だったので、連絡なら会社か家に電話してもらえば良いわけで、それ以外の時間を縛られるのが嫌だったことも理由の一つでした。 それが、私が最初に携帯を持つようになったのは、主人が亡くなってからで、主人が持っていた携帯を(といってもその頃はまだガラ系の携帯でしたが・・)引き継ぐ形でなんとなく持つようになって(緊急連絡先など、色々な登録がその携帯のナンバーでされていたので)以来のことでした。 娘が中学生くらいになって、「周りの友だちは、み〜んな携帯もっているから、自分も欲しい!」と言い出して、しばらくしてから、代わりに私が主人から引き継いだ携帯ナンバーをそのまま引き継ぐということを条件で、私はしぶしぶ娘に携帯を買い与えたのでした。 それからしばらくの間は、私は携帯から解放されていましたが、娘がグランゼコールに入学し、一人暮らしを始めたのを機に、私は、再び、携帯を持つようになったのです。 仕事でほぼ一日中、パソコンに向かって、それ以外の時間も画面に縛られる生活は嫌だったのですが、再び携帯を持ち始めてからは、時代はどんどん変わり、携帯もスマホになり、携帯は電話というよりも小さなパソコンのようになり、もはや携帯なしでは生活しにくいような(今は特にヘルスパスなども携帯に入っている)時代になりました。 それでも私はあまり携帯を上手く使いこなしてはおらず、携帯でメッセージを送ったりするのも億劫なほどで、苦手意識が消えることはないのです。 私にとって携帯は、まぁ・・どこかに出かける時の地図がわりや、写真を撮るためのカメラ、最低限のメッセージや移動中の暇つぶしにニュースやツイッターなどを見る程度で、なんなら、パソコンでできることはパソコンでやりたいと思ってしまうので、苦手意識は一向に克服できないのです。 しかし、ついに外でネットが繋がらなくなって、いよいよもうダメ・・買い変えねば・・となっても、一体、何を買ったらよいのかもわからず、娘にあきれられる始末。 しかも、これまでiPhoneを使っていて、少しはiPhoneなら慣れたところに機種を変えたものだから、もうパニックです。携帯が壊れたから新しい携帯を買ったのに、携帯が届くという連絡が携帯に入り、「在宅確認のために電話してください・・」とのメッセージを受け取った時には、すでにその携帯は電話を受けることはできてもかけることはできない状態。 家にいたためにネットが繋がったために幸いにも携帯は受け取れたものヒヤヒヤものでした。だいたいフランスでは配送品がさまよい受け取れなくなる危険がいつも控えているのです。 届いた携帯をとりあえず、まず充電し、いざ起動するとなるともう恐怖。初期画面からして全く違い、娘の帰宅を待って娘に丸投げ。我ながら情けないと思いつつ、何かおかしな設定をしたら、大変!という気持ちが先にたってしまいます。 同年代の友人に話すと、同じ同じ・・となぐさめてはくれるものの、情けない限り。 「iPhoneよりも、こっちの方が写真が綺麗に撮れるし、何も高いApple買う必要ないよ!」という娘の言うままに、違うメーカーのものにしたものだから、これからまた、新しい携帯に慣れなければなりません。 これまでの携帯に入っていた電話番号やアプリなどを全て移し替えるだけでも、私にとっては、一仕事で大ストレスです。 だいたい、新しいものに慣れて使いこなすということが億劫になっているということは、老化の一部に他ならないのですが、この電子機器に関してはことさらそれが酷く、新しい携帯などに対しては、ちょっとしたアレルギー状態・・デジタルネイティブと言われる娘の世代からは信じられないことだと思います。 娘に初期設定をしてもらい、最初の画面を眺めて、画面の左横に、「10」、「48」という数字がでているのを見て、仰天!「なに?これ?何でこんな数字が出ているの?」「何かトラブル??」と娘に携帯を見せると、失笑を買い、「もう少し、考えてから、言葉にできないの?」と冷たい反応。 なんと、それは、単なる時間の表示でした・・・。 以前、私が娘の年頃に、その頃、私の好きだったタレントさんが、「今日の「徹子の部屋」に出るからビデオ録画しておいてあげる!」とわざわざ職場にまで電話してきてくれたので、その日は楽しみにして、家に帰ったら、母が撮っておいたといっていたビデオは録画されておらず、賢明なはずの母がなんでこんなことができないのだろう?と不思議でなりませんでした。 しかし、現在の私は、まさにあの時の母のような状況に・・、新しい携帯となると、腰が引けてパニック・・そんな状態になっているのです。 そして今、こうしてパソコンを開いていても、嫌味のように出てくるのは、携帯の広告ばかりです。その広告を見ながら、「いくら、広告出しても、もう買ったから、当分買わないもんね・・」と、私は八つ当たりのように心の中でつぶやいているのです。デジタルネイティブ 携帯電話<関連記事>「コロナウィルス・ロックダウン中のインターネットのない世界」「シャンゼリゼのアップルストア Apple...

2021年12月1日水曜日

フランス1日の新規感染者数4万7千人突破 

   フランスの1日の新規感染者数が47,177人に達し、今年4月以来の数字を記録しています。 2021年4月(保健大臣)以来の記録となりました。 フランスでの1日の新規感染者数が1万人のしきい値を超えたのは11月9日、それ以降、17日に2万人を超え、23日に3万人を超え、約1週間毎に1万人増えていく・・と思っていたら、30日には一気に4万7千人(47,177人)に跳ね上がりました。 こういうのが指数関数的に跳ね上がるということなのか?と、ちょっと呆然としています。 オリヴィエ・ヴェラン保健相は、「この一週間の平均感染者数は、3万を超えており、このダイナミクスを1週間あた...

2021年11月30日火曜日

オミクロン株対策の日本の鎖国についてのフランスでの報道

   ヨーロッパ周辺のオミクロン株感染者が確認されている国々(オレンジ) 未だはっきりとした情報がないままに、特性がまだわかっていない新しい変種の脅威に直面して、これまでにない激しい変異が見られ、他の変異株とは非常に異なり、予想以上の大きな進化を遂げていると言われているオミクロン株は、WHO(世界保健機構)から、早々に、警戒度が最も高い分類の「懸念される変異株(VOC)」に指定され、多くの国が緊急の対策を取り始めています。 フランスはこの情報が流れてすぐに、南アフリカをはじめとする周辺7カ国からのフライトを停止するという措置をとり、まだフランス国内で感染者が確認される前からオミクロ...

2021年11月29日月曜日

このところ感じる日本とフランスの感染対策に対する温度差

   ここのところ、日本の友人や親戚と電話などで話す機会があり、感染対策に対する温度差にあらためてハッとさせられています。 私は、もうここ2年近く、日本への一時帰国はできていないので、実際に現在の日本の様子を見ているわけではないのですが、話している相手(日本にいる友人や親戚)から、漏れ伝わってくる感染対策への警戒がほとんど緩んでいないことに、そして、同時に日本と比較するのもおこがましいほどのフランスの緩み具合を照らし合わせると、あらためて、愕然とさせられるのです。 日本の友人から、「まだ、み〜んなマスクしてるよ!」とか、「まだまだ、前のようにみんなで気軽に集まって食事した...

2021年11月28日日曜日

世界中がオミクロン変異株を警戒し始めた

空港で立ち往生する人々 話題に上がり始めて、たった数日のうちに、オミクロン変異株は、WHO(世界保健機構)から、警戒度が最も高い分類の「懸念される変異株(VOC)」に指定されました。 これまで気付いていなかっただけで、すでに、かなり広がってしまっているのか? それとも感染速度が脅威的な速さと強さなのかはわかりませんが、世界中はこの新しい変異株に対して、異例の警戒体制を敷き始めています。 すでに昨日の段階で、南アフリカを含む7ヶ国からの到着便を一時停止する措置をとり、現段階でオミクロン株に感染した者は確認されていないフランスですが、オリヴィエ・ヴェラン厚生相は、「このオミクロン株感染の検査で陽...

2021年11月27日土曜日

南アフリカで新たな変異株(オミクロン)検出の波紋 すでにヨーロッパでも検出

    南アフリカで新型コロナウィルスの新たな変異株が検出されたという衝撃的なニュースがヨーロッパにも届いています。そして、届いたのはニュースだけではなく、すでにベルギーでこの新しい変異種が検出され、ウィルス自体も届いていることが確認されています。 この新たな変異株には、これまでで最も激しい変異が見られ、ある科学者は「これまでに見た中で最悪の変異株(B.1.1.529)には信じられないほどの激しい変異が見られ、これまでに流行した他の変異株とは非常に異なり、予想以上の大きな進化を遂げている」と述べています。 この変異株にはさっそく、「オミクロン」という名前がつけられたようです。 しかし、必ずしも悪い状況かどうかはまだ確認できていませんが、従来株を想定して開発されているワクチンが新たな変異株に有効かどうかの懸念を消すことはできません。 現在の段階では、この新しい変異種が強い伝染性を持っており、急速に広がる可能性があると言われています。 このベルギーで検出された新しい変異種の感染者は海外から入国したワクチン未接種者(エジプト→トルコからベルギーへ入国した30代の女性)であったことが発表されたため、フランスでは、急遽、南アフリカの7カ国からの到着便を直ちに停止することを発表しました。 また、イスラエルでも、このオミクロン変異株の最初の症例が検出されたことを発表。マラウイから帰国した旅行者で、他にも海外から帰国した2人が現在監禁中になっていると述べ、これらの3人はワクチン接種済みであるという事も恐ろしい事実です。 この即急な措置は「最低48時間」適用され、レソト、ボツワナ、ジンバブエ、モザンビーク、ナミビア、エスワティニからの旅行者にも該当します。また、フランス政府は、これらの国に過去14日間の間に旅行した人は、できるだけ早い時点でPCR検査を実施することを呼びかけています。 WHOは、緊急委員会の一時的な勧告に従って、旅行対策を実施する際に、各国が科学的かつリスクベースのアプローチを引き続き適用することを推奨し、旅行者の制限に対しては積極的な対応を求めることを控えてはいますが、懸念事項として分類はしています。 万が一、この判断が遅れ、ただでさえ、すでに感染が急拡大しているヨーロッパが致命的な更なる打撃を受けることを考えれば、後になってから、「なんだ・・そんなに大騒ぎするほどのことでもなかったじゃない・・」と思える方が賢明である気がしてなりません。 この南アフリカからのフライトを禁止したのは、フランスだけではなく、イギリス、オランダ、ドイツなど、また、アジアの数カ国もこれと同様の措置を取り始めています。 ワクチンを開発したファイザー・ビオンテック社は、このオミクロン変異株の出現に際し、この変異株がワクチン保護を逃れるものかどうかを判断するための研究の最初の結果を「遅くとも2週間以内」に期待していると発表しています。 また、モデルナ社もほぼ同時にこのオミクロン変異株に対処するための戦略を発表しています。We...