2024年6月14日金曜日

ファストフードの激安メニュー競争

  


 少し前のExpensyaプラットフォームが実施した調査によると、仕事をしているフランス人がもっとも好むレストランの第一位はマクドナルドが堂々1位の座を勝ち取り、マクドナルドって、そんなに人気だったんだ~と驚いたばかりです。

 たしかに、このようなアンケートとなれば、絶対的に店舗数の多いマクドナルドのようなチェーン店にとっては、有利な結果に繋がりやすいとは思いますが、逆に考えれば、チェーン店とはいえ、それだけ店舗数が増えているということは、また、人気のある所以でもあります。

 個人的には、マクドナルドなどのファストフード店は、ごくごく、たま~に、なぜか無性に食べたくなることもあるのですが、日常的には、あまり行かないので、あまりよく知らなかったのですが、以前に比べると、格段に種類も増え、また、その時々に流行りのものを取り入れたり、「エミリーパリに行く」が大ヒットした時など、「エミリーメニュー」なるものが登場したりと、色々と手を変え品を変え、工夫している様子は広告などで見ていました。

 先日、たまたま、レピュブリック広場の近くに行く機会があり、マクドナルド、KFC(ケンタッキー)、バーガーキングの大きな店舗が並んでいて、こんな大通りに横並びにファストフード店が並んでいるのか・・とビックリして何気に前を通ると、そのどの店舗も5ユーロ前後の格安メニューの看板が大々的に掲げられていて、「そんなに安いの?」とびっくりした次第です。

 少し前までは、ファストフードといっても、決して安くはないというイメージだったのに、こんな激安メニューができていることに驚いたのです。

 外食が決して安くはないパリで、5ユーロで食事ができるレストランなど、まず、あり得ない話です。ふつうのブーランジェリーなどでもサンドイッチだけでも5ユーロ以下というのは、恐らく難しいと思うし、カフェやブラッスリーなどなら、ランチメニューでもだいたい20ユーロ前後です。

 もちろん、ファストフードとはクォリティーが違うといえば、それまでなのですが、ランチなどを選ぶとき、その価格帯は大きな位置を占めます。

 それにしても、ビッグマックとポテトとドリンクで5ユーロとは、すごいです。

 となりに並ぶ KFC(ケンタッキー)には、似たようなメニューで 4.76 ユーロの看板が・・。ただし、これは学生価格ですが、それにしても学生ではなくとも 5.95 ユーロと6ユーロ以下。そのとなりのバーガーキングにも5ユーロメニューがありました。



 バーガーキングは、他のファストフードよりも若干高いイメージがあったのに、この5ユーロメニューには、ハンバーガー、ポテト(あるいはオニオンリング)、ドリンクの他、コーヒーあるいは、デザートまたはオニオンリングがつけられます。

 あまりに他の外食の価格と違い過ぎて、もうちょっとどうなってるの?という感じです。

 パリであまりに外食が高くてビビったら、1食くらいファストフードに頼るという手もあるかもしれません。


マクドナルド KFC バーガーキング

 

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2024年6月13日木曜日

マクロン大統領 解散・総選挙に関しての記者会見

  


 欧州選挙の極右勢力の圧勝を受けて、マクロン大統領が発表した国民議会解散・選挙は、フランス全土に衝撃を与え、もうあらゆる報道機関が、この話題に終始しているといっても過言ではありません。

 この解散・選挙への決断について、発表直後にマクロン大統領は、エリゼ宮のサイトでその経緯と理由を説明する文書を発表しています。

 この文書の中で、「欧州選挙の結果は、大統領多数派を含む欧州を擁護する政党にとって良い結果ではない」、「近年、経済回復、国境の共通保護、農民支援、ウクライナ支援など、欧州によって可能となった多くの進歩に反対してきた極右政党が前進を続けている」、「統一され、強く、独立したヨーロッパはフランスにとって良いことだと常に考えてきた私にとって、これは容認できない状況であり、国家主義者や扇動者の台頭は、我が国にとってだけでなく、ヨーロッパにとっても、ヨーロッパと世界におけるフランスの地位にとっても危険なことである」「極右はフランス人の貧困化であり、我が国の格下げでもある」とし、この状況を無視することはできないとしています。

 「解散・選挙という決断は重大で重いものですが、何よりも信頼に基づく行為です。親愛なる同胞の皆さん、フランス国民が自分自身と将来の世代のために最も公正な選択をする能力を信じています。私たちの民主主義への信頼。主権者である国民が示してください。これほど共和主義的なものはありません。これは、あらゆる取り決めやあらゆる不安定な解決策よりも優れています。これは正しいことを明確にするための重要な取り組みであり、そのタイミングです。厳しい時代に直面しても、あらゆるデマゴギーに後退したり屈服したりせず、未来を形作るために団結して抵抗する方法を常に知っているフランスへの自信と信頼を私は持っています」

 マクロン大統領は、「近日中に私は国家にとって正しいと信じる方向性を表明するつもりです」と文書で説明していましたが、その表明が今回の記者会見だったわけです。

 選挙を控えての記者会見ということで、大統領でありながら、彼の立場は、その大統領としての職務と混同することは許されず、立場は曖昧なものでもあり、事実、この記者会見が行われたのは、通常、彼が記者会見を行うエリゼ宮(大統領官邸)ではなく、パリのカンボン・カプシーヌ・パビリオンで行われています。

 エリゼ宮での記者会見というだけで、ある種、彼は鎧をまとっているようなところもあり、なんとなく、今回はいつもの威厳のようなものが薄らいで見えるのも不思議なことです。

 この長時間に及ぶ記者会見は、多くのメディア(テレビ・ネット)で生中継され、カフェや職場などでも画面を覗いている人が多いところは、さすがに政治に対して関心の高い国だと思います。

 会見での内容の大半は、すでにエリゼ宮のサイトで説明されているものではありましたが、今後の彼の具体的な政策についてもいくつか語っています。

 まず、「子どもたちと青少年を守る」という観点から、「強化された対応をとるべきである」とし、特に「スクリーン(携帯やタブレット、パソコン等)への依存はあらゆる問題の温床である」とし、「11歳までに電話の使用を禁止すること、そして何よりも15歳までにソーシャルネットワークへのアクセスとその使用を禁止すること」を政府が明確に決定することを約束。

 また、年金はインフレに連動し続けることを強調したうえで、労働時間の延長なくして奇跡のレシピは存在しないと断言した他、原子炉の増設についても語っています。

 この会見において、彼は、この事態を引き起こしたことについて、極右勢力台頭への懸念に対して十分な対応をしなかった自身の責任を認めたうえで、それでもこれは敗北ではないとし、RNとLFIの両方を巡る左右「両極端」の「不自然な」同盟を非難し、「悪魔の同盟」と過激な表現をしています。

 「極左が今日提案しているのは、共同体主義と緩みによる対応である」、そして「極右とその同盟者たちが提案しているのは、共和国、その価値観、その基盤そのものから離れることによる治安不安への対応である」と説明し、自身は、共和党の「価値観」を尊重しながら「あらゆるレベルでの共和党の権威」と「主権軸の強化」を約束しました。

 彼は、この選挙で、フランス人が惑うことなく正しい道を選ぶことを信じていると語り、この選挙は、「ビジネスを繁栄させることを選択する人々と、フランスを繁栄させたいと願う人々の間のリトマス試験紙である」とも語っています。

 このリトマス試験紙、日本の政治家にも使えないかな?とチラと思いました。

 しかし、この記者会見に対して、世間の目はけっこう厳しくもあり、「大統領には党のために選挙運動をする権利があるのか?」などという声も上がっています。

 だいたい、マクロン大統領の強引なやり方には、必要以上に国民を怒らせる場面が多くなっていることも事実で、荒れに荒れた年金改革問題の際に発令された49.3条問題も立て付け上は、首相の権限のもとでというカタチになっていて、当時のボルヌ首相がやり玉に挙げられましたが、事実上は、マクロン大統領の政策。

 今年初めに農民が暴動を起こした際にも、農民たちとの直接対面の会合に自分に有利な陣営を取り込んで丸め込もうとしたことで、さらに彼らを怒らせたりしたこともありました。

 正しいと信じ、国のために突き進んで行動しているのは理解できるのですが、彼のあまりに強権的なやり方自体に反発を感じている人も少なくないような気もしています。

 いずれにしても、当分、フランスは、落ち着かない日々が続きそうです。オリンピックはもうすぐなのに・・。


フランス国民議会解散 総選挙 マクロン大統領記者会見


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2024年6月12日水曜日

財務相 2025年2月電気料金10%~15%値下げを発表

  


 このところ、値上げの話しか聞いていなかったので、「2025年2月電気料金10%~15%値下げ」の発表を聞いて、ちょっと嬉しい驚きでした。

 政府が発表しているのだから、まあフランスの場合、間違いはないとは思うのですが、これを発表したのが、ブルーノ・ル・メール財務相で、まったく個人的なイメージと身びいきからの印象なのですが、この人の話はなんとなく素直に聞いてしまいます。(あくまでも、私個人の印象です)

 ほんの数日前の欧州選挙の結果のためにマクロン大統領が下した国民議会解散、総選挙という大事件?に現在、フランスは大騒ぎ。もうほぼ他の全てのニュースを吹っ飛ばして、この話ばかりしています。

 昨日は、ベルサイユ宮殿で火事があったというのに、すぐに鎮火されたこともありますが、そんな話は、全くスルーです。

 ブルーノ・ル・メール財務相は、この電気料金の値下げについて、「この値下げが可能になるのは、私たちが原子力発電の再稼働に投資してきたためであり、湾岸諸国とロシアの手に手足を縛られずに、フランスがエネルギーの自立を信じてきたためです」と説明しています。

 しかし、これは、間近に迫っている選挙対策のためであることは明白で、そもそも、2023 年 2月 には電気料金は15%上昇し、その半年後には 10%上昇しています。そして、その値上げの際には、他の欧州諸国に比べて、フランスの電気料金上昇がこれだけ抑えられているのは、実際の価格との差額を国が負担しているからだと説明し、徐々にこの国の負担は削っていく計画であると説明していました。

 要するに事情次第で、どうにでも調整がつけられるということです。その時々で、政府の都合のよい理由をつけて財政をコントロールしているということです。

 たしかに、フランスが様々な理由で停止されている原子力発電を再稼働させようと動いているのは、事実であるとは思いますが、まさか、このタイミングでその準備が整ったというのは、出来すぎな話です。

 一方、この欧州選挙の結果にまつわる一連の解散・総選挙の騒動が起こる直前に政府は、7月からのガソリン価格の12%値上げを発表してしまっています。今から考えれば、これは実に最悪のタイミングでした。

 さしずめ、2025年2月電気料金値下げは、とりあえずは、これを相殺する一手でしかありません。


2025年2月電気料金10%~15%値下げ


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2024年6月11日火曜日

国民議会解散 マクロン大統領の驚きの決断に政治的激震

  


 マクロン大統領は6月9日日曜日、欧州選挙での極右勢力の圧勝を受けて国民議会の解散を発表し、国内外に大きな波紋を呼び起こしています。

 極右勢力が圧倒的な勝利をおさめたことも驚きでしたが、それに輪をかけた驚きです。


 エマニュエル・マクロン大統領は日曜日の演説で、「これは欧州を守る政党にとって良い結果ではない。したがって私は何事もなかったかのように振る舞うことはできない」と語っています。

 憲法第12条によれば、「共和国大統領は、首相および議会議長と協議の上、国民議会の解散を宣言することができる」とされているので、あくまでも合法的なことではあるのですが、それにしても、これは、欧州選挙の結果に対しての解決策としても、彼にとって、さらに悪い状況を生むリスクも充分に孕んでいる危険な決断でもあり、この解散総選挙が行われた後には、結果が彼の望まないものであったとしても、再び解散・・ということはできません。

 この国民議会解散と解散後、早期に行われるとされている選挙に対しては、国民から多くの抗議の声があがり、さっそくあちこちでデモが起こり始めています。なんと、あまりにも急な日程でこの選挙の第1ラウンドは6月30日、第2ラウンドが7月7日という、これまた驚きの急展開の日程が提示されています。



 このマクロン大統領の驚きの発表の翌日には、日中には、マクロン大統領の母校であるアンリーキャトル高校(パリでは超有名な名門校)には、100人以上の学生が集まり、抗議の声をあげました。

 「私たちはRNの成功に反対し、マクロン大統領が下した危険な解散決定に反対していると言うためにここに来た!バカロレアが迫った時期ではあるが、授業よりももっと重要なことだ!」と。さすがにエリート校、アンリーキャトルといえば、とてもふつうの高校生が行ける学校ではなく、本当に寝る間を惜しんでどころか、通学の時間さえも惜しんで勉強するために、わざわざ近所に部屋を借りてまで勉強するような学生たちです。

 また、夜には、レピュブリック広場で極右と左派の連合を求める数千人規模の集会がおこっています。


 

 政治の大きな決断に対して、決して黙ってはいないフランス人のこの大きな反応は、当然のこととはいえ、これが大きな社会的なうねりとなる可能性は少なくありません。

 ましてや、フランスは、その選挙のすぐあとにパリオリンピックを控えており、極度の警戒体制が敷かれている状態。現段階では、オリンピックムードなど吹っ飛んでしまった感じがあります。

 そもそも欧州選挙の結果は、全く予想していなかった結果であったとしても、マクロン大統領のこの国民議会解散、総選挙の決断は、あらゆる意味において、リスキーであるとしか言えません。

 どうにも、大統領として2期目に入ってからのマクロン大統領は、極端に強気な発言が多く、いちいち波紋を呼んでいる印象がぬぐえず、もう少しまるくおさめる方法はなにのだろうか?と思ってしまいます。

 とりあえず、この国民議会解散により、現在、国会で審議中の立法作業などは、全て中断されます。大統領の宣言により、国民議会は解散されますが、選挙結果が出るまでは、現閣僚が当面の時事問題を管理していくことになります。

 しかし、この国民の抗議の声がどこまで燃え上がるかは、予想がつかず、これ以上、騒ぎが広がれば、暴動に発展し、また街中が燃えることになりかねず、さっそく、内務相は、暴力的行為に走らないようにと呼びかけています。


欧州選挙 国民議会解散 選挙


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2024年6月10日月曜日

パリのB級グルメおススメのお店 クルドサンドイッチ URFA DURUM

 


 

 パリで美味しいレストランを探すのは楽しいのですが、一般的なフレンチのレストランやブラスリーなどは、まあまあ基本的には、どこに行っても同じようなメニューが中心で、それぞれに特色があるとはいえ、やはり、そうそう続けてとなると、やっぱり感動が薄れてきて、退屈になってしまいます。

 そんな中、最近、私が気になっているのは、ストリートフードに近いような、いわゆる日本でいうB級グルメのようなタイプの食べ物で、これは、異文化が混在するパリでは、今まで、私があまり注目していなかったけれど、探してみると、これまたけっこう色々あるので、最近、気になるところは行ってみるようにしています。



 今回、ご紹介するのは、知人がやたらと激押ししていた「クルドサンドイッチ」ですが、正直、私はこれまで「クルドサンドイッチ」なるものを知りませんでした。

 それがまた、全く観光客相手っぽい感じでもなく、煌びやかなお店でもなく、むしろ、どちらかというと小汚い(失礼)、まったく飾らないお店で、メニューも少なく、小さなお店というのに、常に繁盛しているという地元民に根付いている感じのお店であることにも興味をそそられたのです。



 私が、ふだん、あまり行く地域ではないため、地理にも疎く、恐る恐る探して行った感じなのですが、意外にもその周辺には、なかなか興味深いお店も多く、美味しいパン屋さんなども見つけてしまいました。



 看板はボロボロ、お店の間口も狭いのですが、食事時でもないのに、数人の人がサンドイッチができあがるのを待っていました。クルドサンドイッチは、要するにケバブのようなものなのですが、狭いお店の一画で、淡々と若者が二人で麺棒で生地を次から次へとのばしていて、黙々と生地を石窯で焼いています。



 その隣では、注文のあった分の肉を焼いてくれます。牛肉、地鶏肉、羊肉、ひき肉とメニューはそんなに多くはありませんが、その場で串に刺して焼いてくれるのであつあつでジューシーでしっとりとしていて、とても美味しいです。



 私が気に入ったのは、味付けがとてもシンプルなところで、ソースなどを一切使っておらず、肉そのものの味が素晴らしく、また肉と一緒になっている野菜(サラダや赤玉ねぎやトマトなど)とのバランスが最高で、飽きのこない味です。



 また、なによりもこの生地(ピタパンのような生地)が、のばしたばかりで焼いているため、しっとりしていてモチモチで外側の焼け目の部分とモッチリした感じが最高です。

 しかも出来立てが食べられるためにアツアツで美味しい・・そして、お値段がお手頃価格で、どれも10ユーロ以下です。なんなら、いくつか食べられちゃいそうです。

 お店のお兄さんたちも、感じよくて優しくて、まじめに淡々と楽しそうに仕事している感じも好感を持てます。

 こんなお店、近所にあったら、週1くらいで通いたいような、そんなお店です。

 わざわざ、パリに旅行に来て、行きたいと思うかどうかはわかりませんが、フレンチばかりでちょっと飽き飽きしてきたという方には、マクドナルドなどのファストフードではなくて、こんな感じのB級グルメのお店を味わってみるのも楽しいかもしれません。


🌟URFA DURUM

 58 Rue du Fauburg Saint-Denis 75010 Paris 日休


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2024年6月9日日曜日

突然の停電に一瞬、慌てるもそれなりに満喫する自分

  


 夜10時を少し過ぎたころ、突然、家の中の電気が消えました。「あれ?ブレーカー落ちた?」と思って、ボックスを見に行くと、たしかにブレーカーが落ちていました。ふつうは、このブレーカーを上げれば、電気はすぐにつくのですが、ブレーカーをあげても、すぐに落ちてしまいます。

 まあ、しばらくすれば、ブレーカーもあがるだろうとタカをくくっていたら、いつまでたっても戻らなくて、ちょっと焦り始めました。

 うちは、なにからなにまで電気なので、電気がないと何もできません。一応、管理人さんにSMSでメッセージを送ったものの、夜中のことで、返信なし・・それも仕方ありません。

 私は電気系統のことは、本当に弱くて、夫が存命中は、夫頼み・・、娘が成長してからは娘頼みにしていて、娘が独立して、私が一人暮らしになるときに、一番、心配だったのは、この電気系統のトラブルでした。

 当時、そんなに携帯電話は、どうしても持ちたいと思っていなかったのですが(今から考えると携帯なしは、考えられないけど・・)、もしも、電気が全てダウンした場合に、電話もネットで繋がっているために、携帯がない場合は、どこにも連絡がとれなくなってしまう・・と、やっぱり非常時の通信手段として携帯はいるな・・と大げさにも命綱のように考えていたのでした。

 昼間のことならば、管理人さんに電話して、きてもらえるのですが、夜中ではどうしようもありません。とりあえずは、もう今晩は何もできないから、もう早々に寝てしまおうと思ったのですが、唯一、気になるのは冷蔵庫です。

 夜の間は、もう冷蔵庫は絶対に開けないようにしようと思い、少しでも冷たい状態が長引くようにと、気安めと思いながらも、冷凍庫に入っている保冷剤やアイスノンを全て冷蔵庫に移しました。

 こんな時に限って、携帯の充電も充分ではなく、あまり無駄遣いはできません。

 もう今晩は、ジタバタしても仕方ないので腹をきめて、ろうそくを引っ張り出してきて、何本かのろうそくに火を灯しました。日頃、宵っ張りで夜中もわりと起きていて、常にパソコンとか、YouTubeなどをつけていて、音や映像に溢れているのですが、思いがけない静かな夜、風の音までが聞こえます。

 ろうそくの炎が暖かみのある優しい灯りであることも忘れていました。

 しかし、これで火事・・なんてことになっては大変なので、寝室ではろうそくは一本だけにして、読書をすることに・・。電子機器は苦手と言いながらも、実のところは、それにまみれて生活しているわけで、そう考えてみると、いつの間にか振り回されてる感がなきにしもあらずです。

 停電というハプニングに焦りつつも、こんなに静かな夜にどこかホッとする時間を過ごせて、こういう時間もいいな・・と思ったり・・。

 そして、同時に少々の停電でも、しっかり、その時間をそれなりに楽しめる逞しさというか、ずうずうしさが私の中でも定着してきたかな?と、なんとなく、そんなことを自分で嬉しく思ったりもしたのでした。

 昔の私だったら、不安で眠れなかったりしただろうな・・と。

 翌朝、起きると、いつの間にかブレーカーは戻せるようになっていて、結局、一晩だけのことでしたが、原因は何だったのかは、わかりません。


停電


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2024年6月8日土曜日

パリオリンピックの五輪 エッフェル塔に設置

  


 パリオリンピック開催の50日前、エッフェル塔にオリンピックの五輪が取り付けられました。この五輪の取り付け作業は、夜中に1時間半ほどかけて行われたということで、パリジャン・パリジェンヌたちが目覚めたときに、「いつのまにかオリンピックの五輪が掲げられたエッフェル塔に生まれ変わっていた・・!」と驚くように演出?、サプライズ的な感じにしたかったようですが、日中は、観光客がもっとも多い場所でもあるエッフェル塔で、夜間でなくては、取り付け作業は不可能です。

 「スペクタキュラー」と呼ばれるこれら 5 つの巨大なリングは、オリンピックの強力なシンボルであり、オリンピックごとに開催都市の象徴的な場所や建造物に設置されます。

 オリンピックを開催する都市は、その中でも、もっともシンボリックな場所にメインの五輪を設置するそうで、2012年のロンドンオリンピックでは、タワーブリッジに、2021年の東京大会では、お台場湾だったそうです。

 それにしても、パリの場合は、もう他にないでしょ!というくらい最もシンボリックなエッフェル塔に五輪が掲げられることは、その絵面からしても、ちょっと出来すぎ?という気もしてしまう感じで、もうさんざん、イメージ画像が出回っているせいもあるかもしれませんが、既視感さえ感じられるくらい、もしかして、もともとこの五輪のマーク、エッフェル塔についてた?と思ってしまうくらい、なんかピッタリな印象を受けました。

 

 エッフェル塔の 1 階と 2 階の間に設置された五輪は、幅約 30 メートル、重さ 30 トン、各リングは高さ 15 メートル、直径 9 メートルで、安全性はもちろんのこと、エッフェル塔やパリの光景の中でのバランスなども計算しつくされたものです。

 また、この五輪には、リサイクル鋼材が使用されているということで、しっかりエコアピールもしています。

 こうして見ると、やはり「今だけ!感」がありありで、実はその瞬間はいつでも今だけではあるのですが、五輪の設置されたエッフェル塔を一度は拝んで、記念に写真の一枚くらいはとっておこうかな・・と思ってしまうのですが、そんな風に思うのは、私だけではないようで、いつもにも増して、観光客は、この五輪のついたエッフェル塔をある種の特別感をもって、興奮して迎えているようです。

 いわゆる「期間限定」というやつには、みんな弱いのです。

 リングには 100,000 個の LED が付いており、日中はリングの色が維持されますが、夜になるとリングは白く点灯し、夜になってもリングは消えずに、浮いているように見えるようにデザインされています。この五輪は9月8日のパラリンピック閉幕までエッフェル塔に設置されています。

 しかし、エッフェル塔は治安の悪い場所でも有名、特に夜間などは、充分に警戒してお出かけになることをおすすめします。


パリオリンピックの五輪 エッフェル塔


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