2020年7月31日金曜日

ロックダウン中のDV 心理学的に強い強制への反発心 ストレスに弱いフランス人

 心理学的には、あまりにも強い強制は、強い反発心を生みます。その反発心を露わにするのが、フランス人で、日頃からも、普通なら、なんのことはないことでも問題に発展させるところがあります。 今回のコロナウィルスによる2ヶ月間のロックダウンは、まさに、フランス人にとっては、あまりにも強い強制でした。しかし、日本のようにロックダウンはせずに緊急事態宣言、外出は、控えて・・などということでは、国民は、全く従うことはなく、感染が減ることは、なかったのです。反発心を煽らないように感染症を封じ込めることは不可能だったのです。 その強制に対する反発が、外に向けられない場合に家庭内で起こった場合は、悲惨な結果にな...

2020年7月30日木曜日

フランス人があまり食べないもの

 日本には、ごくごく普通にあって、皆、わりと食べるであろうもので、そういえば、意外にも、フランス人があまり食べないな・・というものは、結構、あります。  例えば、「コンビーフ」。今や日本人とて、そんなに食べているかと言えば、そうでもないかもしれませんが、まあ、普通にコンビーフを知らない人は、いないだろうし、まあ、たまには、食べるという程度かもしれません。  先日、ツイッターで、「このコンビーフ、美味しいです」というツイートが回っていて、家の近くには、そのお店がないので、まあ、今度、出かけて通りかかったら買ってみよう・・と思っていて、この間、たまたま見つけて、「あ〜これこれこれ!」...

2020年7月29日水曜日

ヨーロッパ各国のコロナウィルス感染拡大への対応強化

 今回のコロナウィルスのパンデミックでは、被害も大きかったヨーロッパに、明らかに第2波が訪れつつあります。7月に入ってからの感染者の増加は、国によって、差はあるものの、どの国もかなりの割合で増加が認められるため、各国がその具体的な対応を始めました。  現在、ヨーロッパの中でも一番、感染が増加しているのは、スペインで、イギリスもスペインを旅行をするのに安全な国のリストからスペインを外しましたし、フランスのジャン・カステック首相もスペインのカタルーニャ地方にはいかないようにと発言したりで、周囲のヨーロッパの国もスペインを警戒しています。  スペインは、ここ一週間で90%近く感染者が...

2020年7月28日火曜日

2021年冬からのテラス席の暖房を禁止するフランス

 フランス人は、とてもカフェが好きで、さらにテラス席が大好きです。このテラス席が今回のコロナ渦の中、感染回避のためにスペースも、拡張され、大活躍しています。  夏の間は、天気の良い中、日差しを浴びて、通り行く人を眺めながら、食事したり、ちょっとお茶を飲んだり、ビールやワインを飲んだりと、とても気持ちが良いもので、パリのカフェやビストロならではの、狭いテーブルが並んだカフェの光景は、フランスらしい街にとけ込んだ景色です。  私自身は、このコロナ渦の前までは、テラス席というものは、あまり好きではなく、ざわざわした人通りも埃も多いところで、夏は、暑く、冬は寒く、しかも通り沿いで、排...

2020年7月27日月曜日

ファッションの国、フランスで服飾品が売れなくなった

 現在、絶賛進行中のフランスのSOLDES(ソルド・バーゲン)ですが、どうにも売れない現状に、財政難に喘ぐブランドが増え続けています。コロナウィルスのロックダウン以前から、すでにこの業界は、ここ数年、衰退しており、Camaïeu、Celio、さらにはNaf-Naf:困難なブランドのリストは日々増え続けています。  2ヶ月にも渡るロックダウン生活で、今もリモートワークなどが続く中、たとえ外出の際でも、以前よりも、よりラフなスタイルに移行している傾向にあるようです。リモートワークなら、極端な話、上半身だけちゃんとしていれば、良いわけですから・・。  以前は、出かける時には、もっと指輪...

2020年7月26日日曜日

テーマパークで12000人動員のスペクタクル フランス人は規則があっても罰則なければ守らない

 ロワール地方にあるテーマパーク、ル・ピュイ・ド・フー(Le Puy du Fou)(ヨーロッパ中世の大規模テーマパーク)で、12000人を動員してのスペクタクルが行われました。このテーマパークは、宿泊施設も備え、古城にバイキングの村、魔法の槍の物語、幻想の中世の世界が広がり、次から次へと活気に満ちたスペクタクルが上演されるフランスでも有名なテーマパークです。  フランスでは、現在のところ、8月31日までは、5000人以上の集会は禁止されているため、このテーマパークは、それを大幅に超えた12000人を動員したということで、非難の声が上がっています。  これには、今のところ、厳重に警戒体制を取って、最大5000人という規則を遜守しているフットボールファンは、怒り心頭です。  テーマパーク側は、観客には、体温チェックをし、マスク着用を義務化し、アルコールジェルを提供し、衛生管理には、注意を促したと弁明していますが、入場時の人数は、チェックできるはずのところ、人数に関しての規則を尊重することはありませんでした。  当日の動員の様子を見ると、ほぼ満席で、観客を隔てるものは何もなく、ソーシャルディスタンスは、まるで取れていません。これまでにもデモなどで、数千、数万人単位の人混みの様子を見るたびにギョッとしてきたものの、もはや、なかば諦めのような、「またか・・」という気持ちになります。  また、訪れている人も、まるで屈託がなく、「天気もいいし、バカンスだし・・」と、およそ危機感がないのにも呆然とさせられます。  5000人以上の集会は、禁止となっているのに、全くルールを守らないフランス。罰則、罰金がなければ、規則は、あっても無いようなものです。このテーマパークのあるペイ・ド・ラ・ロワール県の自治体は、このテーマパークに対して、何の許可も下してはいないので、責任は、テーマパーク側にあるとしていますが、責任を取るといっても、集会禁止の規定に関しては、罰則も罰金も制定されていないため、責任の取りようがありません。  クラスターになった場合に感染者の追跡を考えて、観客の連絡先を記録するといったことも一切されていません。  ここ数日、新規感染者が1000人を超え、明らかに第2波の波に乗りかけているフランスですが、それに追い討ちをかけるように、毎日、このような絶望的なニュースが入ってきます。  このような場所に足を運んだ人々がバカンスが終わって、それぞれの場所に散っていき、気温の下がる秋を迎えるのです。7月初旬までは、感染者が下がり続けたため、どうやら気温が影響していたとも言われていたコロナウィルスの感染拡大ですが、(実際、気温も関係はある)結局のところ、ここに来て、感染者がうなぎ上りに増加していることを見ると、どうやら、感染者数が一時、減少したのは、ロックダウンの効果であったと考えざるを得ません。  せっかく、減少したウィルスの感染減少をこのバカンス期間で、台無しにしてしまいそうです。これまでの世界的なパンデミックでは、第2波の死亡率が最も高かったというデータもあります。  フランスでは、ここのところ、新規感染者数の発表も土日は、休みで発表なしです。バカンス中は、土日くらいは、きっちり休むということでしょうか? コロナウィルスの感染に土日の休みはありません。 <関連> 「バカンスを何よりも優先するフランス人 フランスにGo...

2020年7月25日土曜日

コロナウィルスによる経済危機対応 フランスの若者への支援策

 コロナウィルスの感染が再拡大しつつあるフランスで、感染防止対策とともに、ここ数日、少しずつ経済支援策が発表されています。  7月の初めに新内閣に変わってから、新首相ジャン・カステックス氏が、精力的に動いています。先日から、奨学金で通学している人に対しては、キャンティーン(学食)が1ユーロになるとか、18歳未満の未成年向けの Pass Imagine R(交通機関利用の際のパス・定期券)が9月から無料になるとか、若者に対する援助策が発表されています。  中でも、「PLAN JEUNE」(ユースプラン)と銘打った政策は、若者の採用に対する援助を行うというかなり大掛かりなもので...