2021年7月2日金曜日

自分の落としたゴミを拾ったら、びっくりされて、すごく感謝された!

    フランス人が日本に行って、びっくりすることの一つに、「公共の場にゴミ箱が少ない」というものがあります。そして、さらに彼らがびっくりするのは、「ゴミ箱が少ないにもかかわらず、街には、ゴミが落ちていない」という点です。 彼らは言うのです。「あんなにゴミ箱が少ないのに、街にはゴミは落ちていない。一体、日本人はどこでゴミを捨ててるんだろう?」と。 私自身は、日本にゴミ箱が少ないとは感じませんが、そういえば、パリ市内は、やたらとゴミ箱はたくさんあるような気がします。日本は、地下鉄サリン事件以来、保安上の問題で、確かにゴミ箱は以前よりも減ったようです。 私自身は、あまり気づいていなかったのですが、最近、ここ数年(といっても、コロナ前の話ですが・・)周囲のフランス人で、日本に行く人が増え、私が日本人だと知ると、日本へ行ったことがある!という人や、知人や家族が日本に行ったことがあるという人が必ずいて、これまで遠い東のアジアの国の一つでしかなかった日本に触れる機会が増え、こぞって日本を褒めてくれるのです。 日本人の私としては、お世辞が上乗せされていることは分かっていても嬉しいことです。 おそらく日本人が知っているフランスの情報以上に、フランス人が知っている日本の情報は曖昧なもので、実際に行ってみると、そこは、まるで別世界の新鮮な体験が待っているのです。 日本の街並みや文化、食事、生活の仕方、眠らない街、時間どおりにやってくる電車、ゴミ箱がないのにゴミの落ちていない街。彼らにとって、新鮮な驚きはたくさんあるのです。 考えてみれば、私がフランスに来たばかりの頃は、その逆のことに、私もいちいち驚いていたんだと思いますが、今では、もう慣れ切ってしまって、フランスは、こんなもの・・と驚くこともなくなっていました。 パンデミック以来、スーパーマーケットの入り口には、アルコールジェルや除菌スプレーが備え付けられるようになって、最近、私は、買い物に行くと、備え付けられたキッチンペーパーのようなものにアルコールのスプレーを多めに吹きかけて、買い物の最中にはそれを持ち歩いて、気に掛かるものを触った後には、手を拭くようにするようになりました。 先日、買い物が終わって、セルフレジに行って、会計を始めようと思った時に、その持ち歩いていた紙をフワッと落としてしまったのに気づいて、その紙を拾ったら、その場を取り仕切っているスーパーマーケットの店員さんに、「ありがとう!」と、大げさに感謝されたのです。 最初、私は、何に対して、お礼を言われているのか、よくわからなくて、「えっ??」と彼女の方を振り向いたら、「だって、あなたは、落とした紙を自分で拾ってくれたでしょ!そんなこと、滅多にないことよ!」と言われて、さらにびっくりしました。 私は、自分が落としたゴミを自分で拾っただけなのです。 このご時世、他人が落としたものを拾うのは、(しかも、他人が使った除菌用の紙などは特に・・)躊躇われるところです。ましてや除菌用に使った紙など、触りたくないに違いありません。 当初、最初のロックダウンの時から、日常必需品を扱っているスーパーマーケットは、感染がどんなに悪化している状態でも決して閉鎖されることはなく、店員が感染して、死亡したというケースも何件も起こっていました。 しかし、衛生管理に気を配りながら、きっと、落ちているゴミも拾いながら、彼女は仕事を続けてきたのでしょう。 ここで、感激してお礼まで言ってくれるのが、フランス人らしいところではありますが、お礼を言われた方は微妙な気持ちになります。 日本に行ったフランス人が「ゴミ箱がない!」と思うということは、少なくともゴミをゴミ箱に捨てようとしているから、感じることだとは、思うのですが、実際のパリはゴミだらけ。 パリでの日常の、彼らのゴミに対しての無頓着さと、ゴミ箱がたくさんあるのに、ゴミだらけのパリをあらためて、納得させられる1シーンでした。<関連記事>「ゴミの捨て方に見るフランス人のモラル フランス人には、箱を潰して捨てようとか、そういう観念はない」「フランスのゴミの収集 フランス人の衛生観念」「OSHIBORI...

2021年7月1日木曜日

ロックダウン最終ステージから取り残されたランド県でデルタ株感染が拡大した皮肉な理由 日本も危ない

    フランスは、いよいよロックダウン解除の最終段階に入りました。しかし、ランド県(ヌーヴェル・アキテーヌ地域圏)だけは、デルタ株感染者の割合が他の地域に比べて、極端に高いために、ランド県知事は、ひとまず、7月6日まで、最後の制限の解除を延期することを決定しました。(前段階の生活制限が維持される) デルタ株の影響を最も受けたこの地域は、温泉地やリゾート地が点在し、サーフィンの人気スポットであるオスゴールなどもこの県内で、ビーチに行楽客が押し寄せる前に、ロックダウンの最終解除を1週間延長しました。  具体的には、公道での集会は10人に制限され、収容人員制限は、映画館や劇場では65%、レストランやカジノでは50%に維持され、店舗では1人あたり4㎡に設定されています。  7月6日の時点で、感染状況を精査し、これらの措置を延長するかどうかを決定します。 Conférence...

2021年6月30日水曜日

デルタ株が一週間で倍増しているにもかかわらず、ロックダウン解除最終段階に突入するフランス 

    フランスは、6月30日から、いよいよロックダウン解除の最終ステージに入ります。 当初の予定では、この日から夜間外出制限が撤廃されることになっていましたが、想像以上に感染減少が早く進んでいたために、すでに夜間外出制限は解除されています。 今後は、一般の商店、レストラン、スポーツジム、美術館、映画館など、これまで敷かれていた制限なども解除されます。 屋内でのコンサート等のイベントは、入場が収容人数の75%までに制限されますが、屋外での制限はありません。屋内外にかかわらず、1,000人以上のコンサート・イベントに関しては、ヘルスパス(2回のワクチン接種をしているか、48時間以内に...

2021年6月29日火曜日

海外生活でのご近所の騒音トラブル 黙って我慢してたらダメ

    ある程度の地域の生活レベルなどで、住居を選ぶことはできても、選べないのが、隣人です。一軒家であれば、かなりプライベートは守られ、余程のことがない限り、騒音に悩まされるということも少ないかもしれません。 しかし、パリ市内には、一軒家というものは、ほとんどなく、ほとんどがアパートで、旧建、新建に関わらず、上下に隣人があるため、騒音トラブルは少なくありません。 騒音トラブルが多いだけあって、フランス政府が出しているこんなサイトもあります。(フランス語ですが・・)ご近所との騒音トラブルについて Service Public France ましてやフランス人のこと、大勢が集まって夜通...

2021年6月28日月曜日

フランスの統一地方選挙の記録的な投票率の低下 なぜネット投票を取り入れないのか?

   パンデミックのために3ヶ月間延期されていたフランスの統一地方選挙の投票率が記録的に低下したことは、外国人で選挙権のない私にとっても、とても衝撃的なことでした。 これまでフランス人は、政治の話題が好きで、小さい子供でさえも、家庭内での両親の会話の受け売りであろうとも、いっぱしに政治のことを話題にしたりするのを目の当たりにしてきたので、棄権率65%という(なぜか投票率という言い方ではなく、棄権率という言い方をする)数字に正直、驚いています。 これは、前回の2015年の41.59%(棄権率)を大きく上回っており、35%しか投票に行っていない・・これで決めていいの?という数字です。特に大都市圏の若い世代に、棄権率が高い傾向にあるようです。 昨日のテレビのニュース番組などは、それでも各局、一斉に選挙特集を組んで放送していましたが、この投票率の低さでは、さぞかし視聴率も低かったのではないか?などと思ってしまいます。 フランスの統一地方選挙は、多元比例代表制がとられていて、今回は、6月20日、27日と2回にわたって行われましたが、第1ラウンドでは、投票の絶対過半数を獲得した候補者が過半数のボーナスポイントを獲得し、残りの議席は、選挙の敷居値である5%を超えたすべての候補者の中で最も高い平均のルールに従って比例配分されます。 絶対過半数を獲得した候補者がいない場合、第2ラウンドは、第1ラウンドで投じられた票の少なくとも10%を獲得したすべての候補者間で編成されます。 今回の選挙では、例年とは、時期も違い、バカンス間近であることや、ロックダウンから解放されてまもない人々が投票に行くよりも、レジャーや買い物などに流れてしまったことなどが理由に挙げられていますが、若者の政治離れもその一因として挙げられています。 少なくとも現在のフランスの街の様子を見る限り、コロナウィルス感染を恐れて投票に行かないということは、全く考えられません。 これには、フランスの若者の政治離れという一面も確かにあるとは思いますが、若者のライフスタイルの変化にも起因しているような気がするのです。 つまり、ネットです。現代の若者は、何をするのもネットで、買い物から銀行の口座の管理、医者などのあらゆる予約も全てネットで済ませてしまいます。 我が家の娘などを見ていても、昭和の時代に生まれ育った私などからしたら、娘が鮮やかにネットを使いこなすのに呆気に取られるほどで、そのスピードと有効性を間近に見せつけられて、ついていくのがやっとという感じです。 それが、選挙の投票となれば、わざわざ指定の場所に出向いて、紙を使って投票という前時代的な方法が若者には、受け入れられていないのだと思うのです。なぜ、なんでもネットの時代に選挙の投票手段にこれが使われないのかが甚だ疑問です。 若者でなくとも、わざわざ出向かなくて済むネット投票は、多くの人が助かると思うのです。 マクロン大統領は、来年の大統領選挙に向けての方策もあり、若い世代を取り込もうと、色々な呼びかけをSNSを使って発信しています。 ソーシャルディスタンスを呼びかけるために、フランスで大人気のユーチューバーに依頼して、自身も彼らとユーチューブで共演したり、先日のカルチャーパスの発表をTikTokで行ったりして、一部からは、「大統領がYouTubeなんかに登場するなんて・・」などと批判を受けたりもしていますが、国全体、政府も、これからますます増えていく若い世代にも受け入れられるように、変化していかなければなりません。 だいたい、選挙と言えば、莫大な金額がかかり、それに使われる人件費や使われる膨大な紙(選挙前には、候補者のプロフィールなどが書かれたチラシが数回にわたって送られてきます)など、環境問題の観点からしても、全く前進していません。 無駄な紙の消費を減らすために、一方では、スーパーマーケットのレシートを無くすなどと言っているのに、この選挙に関わる無駄な物資と労力は、全く前時代的です。 ネット投票にすれば、若い世代の投票率は、格段に上がるでしょうし、それによって選挙の結果も違うものになってくるかもしれません。 技術的には、決して不可能ではないであろうことなのに、なぜ、投票にネットを使わないのか? ネットを使えない人には、一部、現在の方法は残すとしても、この投票率の低さを機に、ネット投票という方法も可能にしていくようにしたらいいのに・・と、思っています。 フランスも日本も・・。<関連記事>「マクロン大統領のユーチューバーとのチャレンジ企画 Mcfly...

2021年6月27日日曜日

世界中が警戒し始めたデルタ変異種

   フランスは、日々、確実に感染者数も減少し続け、今では、ほぼ日本と同レベルの数値にまで達しています。一時は、フランスの感染者数は日本の20倍以上もあったことを考えれば、飛躍的な回復です。 そんな上向きの状況にフランスは、すっかりウキウキモードです。サッカーのヨーロッパ選手権の試合に熱狂し、昨日は、ラグビーの試合がスタッド・ド・フランス(スタジアム)で行われ、試合開始前には、マクロン大統領まで現れ、マスクはしているものの、選手一人一人と言葉を交わしながら握手。 これまでは、握手は避けて、肘と肘を付き合わせる挨拶をしていたのに、握手???と、大統領もすっかりリラックスモードになって...

2021年6月26日土曜日

フランスの家庭内性暴力の犠牲者が起こした殺人事件 ヴァレリー・バコの裁判

  フランスでは、今、2016年3月に起こった殺人事件の裁判が大きな話題を呼んでいます。 この殺人事件を簡単に言えば、夫を銃で撃ち殺して、子供にも遺体を埋めるのを手伝わせたという陰惨な事件でしたが、この殺人に及ぶに至った、それまでの彼女の生い立ちに、世間は震撼とさせられています。 彼女が殺害した夫というのは、もともと彼女の義父であり、彼女が14歳の時から、この義父による暴力的なレイプが始まり、この事件により、義父は2年半投獄されます。 しかし、2年半後に釈放されると、この義父は、再び家に戻り、また同じことが繰り返され、彼女が17歳で義父の子供を妊娠、子供ができた時点から、彼の支配的...