2021年4月23日金曜日

フランスは徐々にロックダウンを解除 来週から小学校再開 あまり感染減少してないのに・・

    3回目のロックダウンで開始された学校閉鎖が発表された時点での一応の期限を迎えようとしていることから、フランスでは、次のステップへの移行について、カステックス首相が、オリヴィエ・ヴェラン保健相、教育相、内務相を伴って会見を行いました。 ここのところ、ごくごく僅かではありますが、フランスの感染状況は、若干、減少しているかもしれないといった状況です。しかし、昨年11月の2度目のロックダウンの時のような顕著な減少傾向は見られず、未だに1日の新規感染者数は、3万人超えの状態で、集中治療室の患者数は、6,000人に迫る勢いです。 にも関わらず、カステックス首相は、「おそらくピークは過ぎた」と発表し、本来ならば、到底、規制を緩める段階には、達していないところですが、当初の予定どおり、来週から小学校は学校を再開する決定を下しました。 もとより、社会的、教育的、心理的な見地からも、学校閉鎖は、できる限り避けたい方針のフランス政府は、学校の再開は、さらなる衛生管理を強化して、まず小学校以下の小さい子供から開始されます。 翌週には、中学校、高校が生徒の半分ずつを一週間おきにオンライン授業と登校を交互に交代する形で再開されます。 学校再開に際しては、オートテスト(簡易テスト)を一週間に40万回、5月中旬には、60万回まで拡大して使用することで早い時点での感染拡大防止策をとり、学校閉鎖前に取られていた体制(クラスに一人でも感染者がいたら、学級閉鎖、クラス全員7日間の隔離)に戻ります。 5月3日からは、10㎞以上の外出制限も撤廃される予定です。 大した感染減少が見られないままに、規制を緩和していくのは、誰もが経済的にも心理的にも、もう厳しい状況が耐えられない状況であるとともに、ワクチン接種の拡大の見込みが含まれています。 5月中旬には、国民が待ち望んでいるレストラン(テラス席のみ)の再開を行う予定であるとしたものの、レストランは、感染のリスクが高いこともあり、慎重に時期は見極めて地域的(地域によって感染状況には、かなりバラつきがあります)、段階的に行うという発表のみで、具体的な日付は発表されませんでした。 どちらにしてもパリ(イル・ド・フランス)は、フランス国内でも最悪の状況で、レストランの再開は、おそらく他の地域に比べて、遅くなるに違いありません。 テラス席のみのオープンは、フランス人にとっては、全く問題のないことで、もともとレストランの室内よりもテラス席が好きな人々、昨年の1回目のロックダウン解除後のように、道路を拡張してのテラス席が用意されて、大勢の人で賑わうことでしょう。 1年以上にわたる、このパンデミックで確認されたことは、フランス人には、どんな規制も規則もあってなきの如く、ワクチン接種の拡大以外は、フランスが救われる道はないということです。 他のヨーロッパの国よりもなかなか進んではいないとはいえ、それでもフランスなりに頑張ってワクチン接種を進めている状態で、高齢者施設の住人に関しては、90%以上がワクチン接種が済み、それに続く高齢者にも急ピッチでワクチン接種が進んでいます。 しかし、5月半ばか、6月にレストランやカフェが再開されたとしても、そこに押し寄せる大半は、まだワクチン接種を受けることができていない若年層です。 ワクチン接種が済んでいる高齢者の感染が劇的に減少していることから、ワクチンの有効性は、明らかですが、ロックダウンが解除されて一番、動き回る世代には、ロックダウン解除のタイミングにワクチン接種はまだ、回って来ていないところが非常に心配されるところです。 若年層は、重症化しないという当初の見解も、最近のイギリスを始めとする変異種には、該当せずに、現在、集中治療室にいる患者は、どんどん低年齢化しているのが実態です。 とはいえ、この段階でロックダウンの規制を緩和し始めるということは、もう政府は国民をコントロールすることは不可能、なんとか、これ以上、医療崩壊状態が悪化しなければ、あとは、ワクチン接種に力を入れる以外には、手段がないというところが、正直なところだと思います。 しかし、ゆるゆるとはいえ、現在のロックダウンの段階よりも、ロックダウンが解除され、学校が再開し、レストランのテラスがオープンした時に、再び、さらに大きな危険が待っているような気がしてなりません。 現在、フランス国内に蔓延しているウィルスの大部分はもはや、そのほとんどがイギリス変異種に切り替わっており、イギリス変異種は、当初からの予想どおり、その感染力のスピードや重症化、長期化の威力が以前のウィルスとは比べものにないほど強力なことは、今回のロックダウンで、感染が以前のようにはすぐには、減少していかないことからも明らかです。 しかし、ワクチンがある以上、ひたすら、ワクチン接種の拡大を待っていれば、お先真っ暗という状態ではありません。まだもう少し時間はかかるとは思いますが、ワクチンさえ拡大していけば、学校だって、レストランだって、感染の心配をしないで、行けるようになるのです。Vacciner,...

2021年4月22日木曜日

フランスのスーパーマーケットからレシートが消える

  フランスのスーパーマーケットのエコ化が進んでいます。フランス大手スーパーマーケットチェーン・カーフールは、環境問題への取り組みとして、2年以内に同社、スーパーマーケットの買い物の際の印刷されたレシートを自動的に提供することを廃止することを発表しました。 環境問題に関しては、スーパーマーケットでは、このところ、プラスチックの袋が廃止されたり、賞味期限の迫った商品を廃棄しないように、色違いのラベルをつけて大幅に値下げして売り切るとか、なかなかアクセルがかかっています。 フランスでは、年間300億枚のレシートが印刷されています。これは、250万本の木が伐採されたことを表していると言います。 顧...

2021年4月21日水曜日

パンの国フランス・パリで大成功した日本のパン屋さん・ブーランジェリー AKI(アキ) Boulangerie AKI

  フランスは、言わずと知れたパンの国。「パン」という言葉の語源は、ポルトガル語という説が有名なようですが、パンは、フランス語でも「パン(pain)」です。 フランス人にとって、パンは主食であり、その中でも一番、ポピュラーなのは、バゲットと呼ばれる、日本で言うフランスパンです。 以前、私がイギリスに留学していた時に、友人から、「イギリス人は、毎日イギリスパンを食べているの?」(もう20年以上前のことです)と言う手紙をもらって、苦笑したことがありましたが、イギリスには、イギリスパンはないし、フランスには、バゲットはあっても、フランスパンという言葉はありません。 フランスでは、圧倒的にバゲットが身近な存在で、レストランに行けば、パンは、たいてい水のように出されるもので、追加を頼めば、いくらでも出てきます。(とはいえ、そんなに追加を頼んでいる人もあまり、見かけませんが・・) とにかくパンが大好きで、以前、主人の友人で、「日本食レストランはあまり好きじゃないんだ・・」という人がいて、「どうして?」と聞いたら、「日本食レストランでは、パンが出てこないから・・」と言われて、苦笑してしまいました。 そのパン好きの彼は、ピザを食べても、パンを食べるというパン好きで有名な人でした。 フランスでのパンは、いわゆるバゲットやパン・ド・カンパーニュと呼ばれるハード系のパンがフランスでは「パン」と呼ばれるカテゴリーで、クロワッサンやパン・オ・ショコラやショッソン・オ・ポム(甘く煮たりんごがパイ生地に包まれて焼かれたもの)などは、ヴィエノワズリーと言って、別に分類されます。 とはいえ、どちらもブーランジェリーと呼ばれるパン屋さんで売っているのですが、どこのブーランジェリーも同じようなラインナップで、慣れてくるうちに、もう少しバラエティがあっても・・などとも思ったりもするものです。 そんな中、あのパン屋さんができて、もう10年近く経ったでしょうか?  最初、ラーメン屋さんや日本食レストランが多いオペラ座界隈のサンタンヌ通りに日本のパン屋さんができると聞いた時には、「へぇ〜〜?」と思ったものでした。 今では、大成功をおさめた「ブーランジェリーAKI」ができる前のお店は、フランス人経営のちょっと寂れた感じのカフェだったか、パン屋さんだったか?今では、どんなお店だったのかがあまり記憶もないくらいに影の薄い存在の店舗でした。 日本人が多い界隈でもあり、日本のパン、いわゆる日本の食パンやカレーパン、メロンパン、あんぱんなどのいわゆる菓子パン、惣菜パンなどなど、日本ならどこでもあるけど、実はフランスにはないパンを売るパン屋さんは、大成功をおさめています。 1号店は、狭い店内にたくさんの売り子さんがカウンターに立ち、次から次へとお客さんの注文を捌いていく様子は、日本のような手際の良さです。 パンに加えて、フランスには、ありそうでない日本でいうところのショートケーキやロールケーキ、また抹茶を使ったケーキなども置いています。    ごまメロンパンに抹茶クリーム&生クリームメロンパン、さくらメロンパン そのうち、このお店は、おにぎりや日本のお弁当までを扱うようになり、みるみる大繁盛店に成長しました。 日本円に換算すると明太子のおにぎり1個3.8ユーロ(約500円)とぶっ飛びだが、外食の高いパリでは、これでも充分、売れるのです  中でも、我が家で気に入っているのは、いわゆる日本の食パン(Pain...

2021年4月20日火曜日

現在の日本への入国時の厳しい隔離体制と東京オリンピック開催

        現在、外国から日本へ入国するためには、大変、厳しい規制が敷かれています。 入国前72時間以内のコロナウィルス検査証明書の提示、入国時の再検査、3日間の政府指定の隔離施設での隔離、それに加えて、さらに11日間の自主隔離、(合計2週間の隔離状態)とその期間の徹底した健康チェックと入国者の追跡と、この隔離を含む衛生管理に従う旨の誓約書の提示が求められています。 誓約書の最後には、「また、誓約に違反した場合、関係当局により氏名(外国人の場合は、氏名及び国籍)や感染拡大の防止に資する情報が公表され得るとともに、外国人の場合は、出入国管理及び難民認定法の規定に基づく在...

2021年4月19日月曜日

母親による8歳の少女の誘拐事件

母親に誘拐された少女 どこか小さい頃の娘に似ているのでドッキリ・・    13日(火)フランス北東部のヴォージュで8歳の少女が3人の男に連れ去られる誘拐事件が発生したというニュースがフランス中を駆け巡りました。また、恐ろしい事件が起こってしまった・・と思っていましたが、報道ではすぐに、誘拐された少女の写真とともに、彼女との単独での面会を禁止されているという母親の写真を併せて報道していましたので、恐らくこの誘拐は、その少女の母親であると見られていることは、わかっていました。 数日後には、この誘拐を手伝ったとされる5人の男性がイル・ド・フランスで逮捕され、すぐに事件は解決する...

2021年4月18日日曜日

コロナウィルスによる死亡者10万人突破と5月中旬にテラス・美術館再開を模索するフランス

   久しくご無沙汰していた日本にいらっしゃる元上司の方から、メッセージを頂きました。 メッセージには、「フランスは、コロナウィルスによる死亡者数が10万人に達し、世界第4位と日本で報道されていますが、大変、心配しております。」とありました。 このメッセージのとおり、フランスは、4月15日の時点で、とうとう新型コロナウィルスによる死亡者数が10万人を突破しています。世界第4位というのは、どういう換算の仕方かは、わかりませんが、数字だけを見れば、アメリカ、ブラジル、インド、イギリス、イタリア、ロシアに続いています。 死亡者数が9万人を突破したのが3月12日ですから、約1ヶ月の間に1万人が亡くな...

2021年4月17日土曜日

入院患者の3分の1は、退院後4ヶ月以内に病院に戻る 初回感染を乗り切っても安心はできないコロナウィルス

 「新型コロナウィルスで入院した患者の3分の1が病院に戻る」という研究結果をBMJ(British Medical Journal)が発表し、症状が改善して、退院しても、決して安心できない状態であることを警告しています。 新型コロナウィルスに感染した場合の複数の合併症が予後に影響を及ぼし、長期的に悲惨な結果をもたらす可能性があるのです。 新型コロナウィルスは、単純なインフルエンザとは違います。2020年8月に退院した48,000人のコロナウィルス患者に関するイギリスの研究によると、彼らのほぼ3分の1(29.4%)が退院後140日以内に病院に戻り、同期間に10人に1人(12.3%)が死亡しています。 これまでも新型コロナウィルスは、長期コロナ感染症(COVID...